タイムロード、CHORDのバッテリー内蔵・据え置きDAC「Hugo TT」

タイムロードは、CHORDのバッテリー搭載・据え置き型D/Aコンバーター「Hugo TT」を5月下旬より発売する。価格はオープンだが、52万円前後での実売が予想される。カラーはシルバーとブラックを用意する。

本機は昨年登場して注目を集めたポータブルヘッドホンアンプ／USB-DACの「Hugo」（関連NewS）をベースに、内容をさらに強化しつつ据え置き型としたモデル。据え置き型ながらさらに強化したバッテリーを内蔵したことが特徴だ。「TT」は「Table Top」の意味となる。なお、本機は今年1月に開催されたCESにて先行展示されていたモデルとなる（関連ニュース）。

内蔵バッテリーの容量はHugoから2倍に拡張し、8,800mAとした。さらに電源部には10F（ファラッド）のスーパーキャパシターを搭載し、バッテリー寿命はもちろん音質面での向上も図った。基板についてもHugoで培ったノウハウを応用して新規設計を行ったという。筐体の剛性を高めるべく、上下2分割のアルミニウム削り出し筐体を採用した。バッテリー駆動時間は16時間（使用環境によって異なる）。

USB入力については、Hugoと同様にUSBオーディオクラス2.0に対応した「HD USB
」と、最大48kHz/16bitの「SD USB」の2系統を搭載。Hugoでは各端子がmicro USB端子だったが、Hugo TTではUSB B type端子を採用している。HD USB入力はやはりHugo同様に384kHz/32bit、5.6/2.8MHz DSDに対応している。

その他デジタル入力については、192kHz/24bit対応の光デジタル、同軸デジタルを搭載。aptX対応のBluetooth入力も備えている。また、電源オン時に前回使っていた入力を記憶しておく「入力記憶」機能も搭載した。音量調節が可能なプリアンプモード、音量固定で出力を行うDACモードを切り替えることもできる。アナログ出力については新たにXLRバランス端子を搭載。RCAアンバランス出力も備えている。

ヘッドホン出力は、6.5mmステレオ標準端子を2系統、3.5mmステレオミニ端子を1系統の合計3系統を搭載する。ヘッドホン出力は110dB SPL（300Ω負荷）となる。

筐体前方の左側には、入力を示すデジタルインジケーターを搭載。筐体天板の中央部の小窓は、Hugoと同じく入力信号によって異なるカラーのイルミネーションが点灯する。ボリュームは小窓の後部に搭載。また、付属リモコンから入力切り替えや音量調整を行うこともできる。

外形寸法は235W×46H×225Dmm、質量は3.2kg。