【特別企画】人気ヘッドホン6モデルと組み合わせ試聴
ローランドの超小型USB-DAC/ヘッドホンアンプ「Mobile UA」のヘッドホン駆動力を探る!
2015年1月初旬、日本最大手のヘッドホン専門店「e☆イヤホン」が主催する新年討論会に、コメンテーターとして参加した。「ハイレゾの現状を語る」が主な議題の討論会だが、そこで最近のUSB-DAC/ヘッドホンアンプの天井知らずの価格上昇の話が持ち上がった。このままだと皆がヘッドホンアンプに対して興味がなくなってしまうのではないか? しかし、私は「いや、最近発売されたUSB-DAC/ヘッドホンアンプの中には、金額が安くても、とても音の良いモデルもあるから大丈夫」という趣旨の発言をした。その時は機種名までは明かさなかったのだが、その製品こそ、ローランド初となる再生専用USB-DAC/ヘッドホンアンプ、Mobile UA(関連ニュース)だ。
本機はローランドが再生音の品質を上げようと、かなり時間をかけて開発した1台で、3万円強という価格からは考えられない音を実現したモデルだ。しかもその音の良さは昨今の、特に普及価格帯のUSB-DACにありがちな、音に化粧をして聴感上の迫力を出した類のものではなく、音源の全てを出し切るようなリアルかつ情報量の多い音だ。その音楽性の高いストレートな音調が気に入って、私自身もハイファイシステムの中に組み込んでリファレンスとして使っている。
もともとMobile UAは、ローランドのオーディオインターフェイス「UAシリーズ」の1台。多忙なクリエイターのために、移動中でもモニタリングできる高音質なUSB-DACを作ろうと企画された製品だ。厚み16mm、手の上に乗るほどのコンパクトな筐体には、音質を向上するためにローランドが取り組んだ革新的な技術が満載されている。
入出力は、マイクロUSB端子によるUSB入力、ヘッドホンとライン出力に使える3.5mmステレオミニ出力が2系統。名刺サイズほどのボディにはLEDを使って再生中の音量が一目で分かるボリューム表示を備え、ボリュームが上がるとグリーンからレッドに色彩が変化。再生時は曲の強弱がレベルメーターとして表示され、いまの再生状態が一目で分かる。
こうした音源のステータスに対する視認性が高さやそれにまつわる操作性も、エンジニア達と密接に関係する製作関連機器ならではの配慮であろう。オーディオファンとしては、RCA端子が装備されていないのは少々残念なところだが、Mobile UAにはそれを補って余りあるほどの魅力が詰まっている。
本機はローランドが再生音の品質を上げようと、かなり時間をかけて開発した1台で、3万円強という価格からは考えられない音を実現したモデルだ。しかもその音の良さは昨今の、特に普及価格帯のUSB-DACにありがちな、音に化粧をして聴感上の迫力を出した類のものではなく、音源の全てを出し切るようなリアルかつ情報量の多い音だ。その音楽性の高いストレートな音調が気に入って、私自身もハイファイシステムの中に組み込んでリファレンスとして使っている。
もともとMobile UAは、ローランドのオーディオインターフェイス「UAシリーズ」の1台。多忙なクリエイターのために、移動中でもモニタリングできる高音質なUSB-DACを作ろうと企画された製品だ。厚み16mm、手の上に乗るほどのコンパクトな筐体には、音質を向上するためにローランドが取り組んだ革新的な技術が満載されている。
入出力は、マイクロUSB端子によるUSB入力、ヘッドホンとライン出力に使える3.5mmステレオミニ出力が2系統。名刺サイズほどのボディにはLEDを使って再生中の音量が一目で分かるボリューム表示を備え、ボリュームが上がるとグリーンからレッドに色彩が変化。再生時は曲の強弱がレベルメーターとして表示され、いまの再生状態が一目で分かる。
こうした音源のステータスに対する視認性が高さやそれにまつわる操作性も、エンジニア達と密接に関係する製作関連機器ならではの配慮であろう。オーディオファンとしては、RCA端子が装備されていないのは少々残念なところだが、Mobile UAにはそれを補って余りあるほどの魅力が詰まっている。
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