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iBassoのハイレゾ対応カードサイズポタアン「D Zero MK2」の実力を徹底検証
■カード型サイズで”ハイレゾ”対応を果たした「D Zero」新モデル
ヘッドホンアンプを始めとしたポータブルオーディオの定番ブランド、iBasso Audioの新製品として、カードサイズのポータブルヘッドホンアンプ「D Zero MK2」が発売された(関連ニュース)。「D zero」を冠する製品としては2013年6月に発売された「D zero-SE」以来となり、非常に薄型でユニークなモデルに最新機が登場した格好だ。
「D Zero MK2」最大の特徴は、内蔵USB-DAC機能が前機種の48kHz/16bit対応から、96kHz/24bit、つまりハイレゾ対応へと進化したこと。実物を前にすると、カードサイズで薄く、しかも連続10時間駆動可能なポータブルアンプがハイレゾにまで対応したというインパクトはかなり大きい。
なお、厳密にいうと前機種の「D zero-SE」よりわずかに大型化(厚みが79oから101oにアップ)している。このあたりは、ハイレゾへの対応と高音質設計を優先して若干のサイズアップを許容したのだろうと想像もつく。
DACチップにはウォルフソンのWM8740をモノラルモードで2個搭載し、L/R個別処理という、このサイズながらオーディオ的なアプローチの行われた贅沢過ぎる設計。アンプ部もICヘッドホンアンプを利用せずオペアンプとバッファーで構成した本格仕様となっており、音響設計からオーディオ水準で作り込まれたものだ。周波数特性はDAC部が17Hz〜20kHz(±1.0dB)、アンプ部が17Hz〜100kHz(±1.0dB)で、SN比はDACが108dB、アンプ部が102dB。公式サイトにもその仕様の詳細が公開されている。
端子類は、3.5oステレオミニのイヤホン出力とAUX IN/OUT端子、デジタル接続用のMicroUSB端子(充電兼用)を装備。加えて、Hi/Loのゲイン切り替えと、指で触れて回しやすいアナログボリュームを備えている。
■中域の解像感と空間再現に優れた正統派高音質
さて、ここからは音質検証をレポートしよう。まずはPCと接続してUSB-DACとしての実力チェックから行った。