• ブランド
    特設サイト
公開日 2015/10/24 14:00

<ヘッドホン祭>話題の11.2MHz DSD対応DAC内蔵ポタアン CHORD「Mojo」初披露

プレス向けに発表会開催
編集部:杉浦 みな子
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
フジヤエービック主催のヘッドホン/イヤホン関連イベント「秋のヘッドフォン祭 2015」が東京・中野サンプラザにて開催されている。(株)アユートは、11月14日発売を予定している英国CHORD ElectronicsのDAC搭載ポータブルヘッドホンアンプ「Mojo」の実機を本イベントで初公開しており、24日にはプレス向けに改めて製品の発表会も開催した。

Mojo

製品発表会も開催された

リリース直後から各所で話題を集めているMojoは、最大768kHz/32bitのPCM、およびDSD256(11.2MHz DSD)のネイティブ再生をサポートするDAC内蔵ポタアン。独自のアルゴリズムをインストールしたザイリンクス社の新世代Atrix7 FPGAによるD/A変換を採用していることが特徴で、さらに最大800Ωのヘッドホンをドライブできる駆動力も備えている(関連ニュース)。直販サイトでは73,440円(税込)で販売する。

ヘッドフォン祭会場で開催された発表会では、CHORD Electronics CEO ジョン・フランクス氏らが登場し、本機の開発における想いを語った。

CHORD Electronics CEO ジョン・フランクス氏

アユート 藤川氏の司会のもと、発表会は進行

従来モデル「Hugo」は、“モバイル”をテーマに設計した製品だった。Hugoは実際にオーディオファンからの評価は高くヒットしたが、ユースケースとしてはデスクトップが多かったそうで、同社ではその枠を超えなかったとみていたとのこと。そこで同社では改めてポータブルオーディオ市場に向けて、Hugoの性能を踏襲しながら筐体をより小型化し、電力消費も抑えたモデルの開発をスタート。そして完成したのが今回のMojoだ。

Hugoと比較して、より小型になった

フランクス氏は「Hugoの音質や性能にももちろん満足している」と語った上で、「ただ、さらに劇的に電力消費を抑えながら、Hugoレベルのクオリティを実現するために少し時間がかかった」と述べた。上述の通り、最新の第7世代FPGAを採用していることは本機の大きな特徴であり、同社ではこのFPGAに「どういったDACプログラムを書き込むか」がCHORDとしての技術力と製品の品質に直結するとアピール。フランクス氏と24年間にわたって製品開発のタッグを組んでいる、ソフトウェア設計のスペシャリスト ロバート・ワッツ氏によるDACプログラムによって、製品のクオリティを高めていることをアピールしていた。

FPGAにより、完全オリジナル設計のDAC回路を搭載する

CHORDでは本機を「モバイルマーケットに注力した設計」と語っており、モバイル環境でスマホに組み合わせて音楽を楽しむことを想定している。Mojoのネーミングの由来も「Mobile Joy」で、モバイルで音楽を楽しむことをメッセージとして伝えている。

発表会ではとにかく「Power To The People」をアピール

「楽しみ方」の一例としては、ヘッドホン出力を2系統備えていることも特徴の1つで、2人の人間で音楽をシェアすることもできるようになっている。また、側面に備える電源ボタンはくるくると回すことも可能で、持っているときに手触りも楽しめるように設計したという。また、Hugoから引き続き、入力音源のサンプルレートによって搭載するランプの色が変わるギミックも備えている。

手前の緑色のものが電源ボタン

ヘッドホン出力を2系統備えており、2人で音楽をシェアできる


入力音源のサンプルレートによって搭載するランプの色が変わるギミックも
同社では今後、Mojo向けのアクセサリーも展開予定とのこと。iPhoneと直結させられるアタッチメントや、Wi-Fi経由で接続できるモジュール、カードリーダーをMojo本体に装着してSDカード内の音楽をそのまま読み込めるアクセサリーなどを開発中であるという。iPhone用のアタッチメントを11月頃から展開する予定とのことだ。

発表会の中では、オーディオライターの佐々木喜洋氏がMojoを二週間使ってみてその魅力を解説する場面も

フランクス氏のトークも佐々木氏の通訳によって進行した

また、フランクス氏は同社のポータブルオーディオ製品開発にあたって「日本のオーディオファンの熱狂する姿に感銘をうけた」とも語った。「こういう市場に向け、しっかりした製品を出したいと思った。ハイエンドオーディオで培ったCHORDのテクノロジーをもって貢献したいと考えた」と、日本のオーディオファンに向けてメッセージを寄せた。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 「オーディオのオンキヨー」復活へ。新スピーカーとセパレートシステムを年明けのCESで発表
2 【完全ワイヤレスイヤホン特集 PART.10】音のプロが選ぶベストバイは?
3 CD再生とファイル再生の架け橋に!Shanlingからリッピング機能付きトランスポート「CR60」が登場
4 今こそ「ミニコンポ」が面白い! デノン/マランツ/B&Wの令和ライフにマッチする厳選5モデルレビュー
5 水月雨、『崩壊:スターレイル』とのコラボ完全ワイヤレス。ダイナミック+環状平面駆動の同軸ドライバー搭載
6 【ミニレビュー】空き電源コンセントに挿入するだけ。オーディオみじんこ「SILVER HARMONIZER AC-ADVANCE」
7 モニターオーディオ「GOLDシリーズ」レビュー。ユニット大幅刷新の第6世代機は「ハイスピードで焦点の明確な音調」
8 AVIOT、『らんま1/2』コラボ完全ワイヤレスイヤホン。完全新録ボイス240種類以上搭載
9 Nothing、スマホ/イヤホンが最大30%オフ価格になるウィンターキャンペーン。先着順で靴下もらえる
10 要注目の新興ブランド、ラトビア「アレタイ」スピーカー試聴レビュー!広大な空間描写力が魅力
12/20 10:05 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.195
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX