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公開日 2018/04/02 14:10

フォステクス、超低域の再現性を高めたアドオン・サブウーファー「CW250D」

多彩な機器に接続可能
編集部:小澤貴信
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フォステクスは、サブウーファー「CW250D」を4月上旬より発売する。価格は110,000円(税抜)。

CW250D

フォステクスが提唱する「アドオン・サブウーファー」の新製品となる密閉型アクティブサブウーファー。アドオン・サブウーファーとは、大型スピーカーでも再生が困難な超低域成分を手軽に“アドオン”できるというコンセプトの製品となる。

超低域を正確に再生するため、キャビネットの基本設計は剛性を確保した密閉型を採用して共振を分散する構造を取っている。豊かな音場感と深く沈み込む低音を実現するために、バッフル板には18mm厚 CE合板(楠木/ユーカリ合板)と15mm厚 MDFという異なる材料を再合板したものを用い、剛性と損失を両立する。共振を分散し付帯音が少ないMDF(18mm厚)も用いられている。

25cm径のコーン型ウーファーユニットを採用。BKPパルプとケブラーの混抄による高剛性振動板、1.1テスラの強力磁気回路、特殊ボイスコイル(MFB検出コイル)を採用することで、「5弦コントラバスの最低音である32Hzを完璧に再生し、パイプオルガンの16Hzまでもほぼ再生できる能力を持ってる」と紹介されている。

BKPパルプとケブラーの複合素材による25cmのユニットを搭載

スピーカーエッジ素材には耐久性が高く軽量、内部損失の大きいSBR系発泡ゴムを使用し固有音を低減。最大34.6mmというロングストロークを実現したという。

独立したサブウーファーの最大の問題点だという群遅延時間の増加を解消するための施策も盛り込んでいる。

遅延がバスレフ型の約半分という密閉型を採用しているが、さらなる改善のために振動板の動きを入力信号と同期させるMFB(モーショナル・フィードバック)を行っている。

新設計のPWMアンプを採用したことも特徴。動特性の改善を目的とし、アンプは電源部の強化、コンデンサーの大型化により瞬時電源供給能力を向上させた。これにより、特にサブウーファーに求められる連続した超低域の再現性が向上したという。また、アンプを構成する部品を細部まで見直すことによりS/N感も向上させたとする。

多様な端子を用意して幅広い接続方法も実現。(1)アンプのプリアウト出力を本機のライン入力へ接続。(2)アンプのスピーカー出力を本機のスピーカー入力へ接続、本機のスピーカー出力よりスピーカーシステムに接続する。(3)スピーカーシステムとアンプの接続は通常通りに行い、L/R側から本機のスピーカー端子へ接続する、といった接続が可能になる。

背面

また、L側/R側それぞれに本機を1台ずつ、合計2台使用してステレオ再生を行うことで、さらなる臨場感の再現が可能だという。

ローパス・フィルターのクロスオーバー周波数は40Hz〜140Hzの間で可変できる。クロスオーバーポイントの遮断特性は、最も自然に合成されるという12dB/oct.に設定。270Hz以上の不要帯域は36dB/oct.で遮断しているため、クリアな音場再生が可能となる。

実用最大出力は300W、最大出力音圧は106dB/60Hz(全空間)(床置きは+6dB)、消費電力は50W/無信号時11W、外形寸法は340W×360H×394Dmm(グリル、ターミナル含む)、質量は19.5kg。

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