公開日 2018/11/16 20:50

<TIAS>「MAGICO A3」の中身も見れる試聴会/日本音響のルームチューニング材に新素材モデル

開発中の参考製品が出展
東京・有楽町の東京国際フォーラムでは、本日ハイエンドオーディオブランドが集う「2018 東京インターナショナルオーディオショウ(TIAS 2018)」が開幕。エレクトリと日本音響エンジニアリングは、共同ブースで出展を行っている。

エレクトリは同社が取り扱うMAGICO/McIntosh/MERGING/HEGEL/PASS等の製品を組み合わせた試聴会を開催した。


試聴システムのスピーカーにはMAGICOブランドの「A3」(ペア130万円/税抜)、「M3」(ペア1,048万円/税抜)が採用。中でもA3は、ベリリウム振動板を採用したトゥイーター、カーボン繊維とナノグラフェンの振動板を採用したウーファー/ミッドレンジで構成される4ドライバーの密閉型スピーカー。生産性を高めながらも音質を損なわず、同ブランドの製品としては非常に価格を抑えたことで注目を集めた。

話題の「MAGICO A3」をメインに試聴を実施

ブースではキャビネットを開放した個体も展示されており、アルミニウム製フレームが張り巡らされた内部構造を目にすることができる。

イベントで内部を公開する展示は初めてとのこと

さらに、A3をより安定して設置させるスパイクタイプの専用インシュレーター「APOD8」も展示されている。取り扱いが決まったばかりのアクセサリーで、価格は8本セットで23万円(税抜)。A3の他、上位モデルの「Sシリーズ」等にも取り付けられるとしていた。

MAGICO A3用のアップグレードパーツを公開

McIntoshからは、今年8月に発売された最新モデルのSACD/CDプレーヤー「MCD600」、SACD/CDトランスポート「MCT500」、モノラルパワーアンプ「MC611」が出展されている。

内部をアップデートしたSACD/CDプレーヤー「MCD600」

MCD600は従来モデル「MCD550」の後継モデルで、DACチップをESS ES9016からES9028Proへと更新。ES9028Proが内蔵する8つの回路を、2chの左右に4回路ずつ当てるクアッドバランス構成により、ダイナミックレンジの拡張や低歪、低ノイズを実現するとしている。

MCT500は「MCT450」の後継モデルで、同軸、光、XLR、McIntosh製品専用のMCT端子という4系統のデジタル出力を搭載。新たにUSB入力も内蔵しており、192kHz/24bitまでのWAVやFLAC、DSD 5.6MHzなどの入力に対応している。

MC611は「MC601」の後継モデルで、600Wの定格出力を誇るモノラルアンプ。フィルターを改善したことで、従来モデルに比べ大音量でも歪みにくく、低音の再現性も向上したという。

大音量時や低域のパフォーマンスを向上したというモノラルパワーアンプの最新モデルも出展

従来モデルも展示されている

また参考出展として、HEGELのDAC/ネットワーク機能内蔵プリメインアンプの新モデル「H190」「H90」を展示。H190は片側150W、H90は片側60Wの出力を持つモデルで、独自の歪低減技術に改良を加えた「SoundEngine2」を搭載している。同社では国内導入を決定しており、発売時期を調整している段階とのこと。価格はH190が49万円前後、H90が24万円前後を想定している。

HEGELのDAC/ネットワーク機能内蔵プリメインも参考出展

さらにMERGINGブランドからは、開発中のクロック「MERGING+CLOCK」が参考出展、試聴システムにも使われた。ワードクロック、10MHzクロック、同ブランドのDAC「NADAC」用クロックという3系統の端子を搭載し、現在最終チューニングの段階にあるという。価格や国内発売のスケジュールについては未定とのこと。

MERGINGのクロックは最終調整中とのこと

■日本音響エンジニアリング

ルームチューニングアイテム「AGS(Acoustic Grove System)」を展開する日本音響エンジニアリングは、「Sylvan(シルヴァン)」や「ANKH(アンク)」といった各モデルを出展し、エレクトリの音出しデモをサポートしている。

試聴会のルームチューニングでもAGSが使われた

また、そのAGSにウォールナット材を採用した新モデルを参考展示。現行品のタモ材から素材を変えることで音の印象も大きく変わるとのことだが、「このままでは価格が非常に高くなってしまうので、製品化に向けていろいろと検討を重ねている段階」とのことだった。

ウォールナット材モデルを参考展示

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 「スマホ新法」が12月18日施行へ。アップルへの影響は? ユーザー体験はどう変わる?
2 故障したオーディオ機器でも高値買取!「オーディオサウンド」の自社修理工房担当者の話す“一番多い故障箇所”とは
3 住まいに溶け込み毎日つかえる、エプソンの新世代3in1プロジェクター「EF-72」は期待を超える充実ぶり!
4 技術と音楽的感性の結晶。aurenderの“戦略モデル” 最新ネットワークプレーヤー「A1000」を聴く
5 北欧の名匠・DALIの新たなる挑戦。最新スピーカー「EPIKORE」シリーズを評論家6名がクロスレビュー
6 Fyne Audio、6インチ口径ユニットを用いたフロア型スピーカー「F501S」。従来機からドライバーなど刷新
7 HiBy Digital、初音ミクコラボの限定DAP「M500 Hatsune Miku Edition」。2026年1月下旬発売
8 <ポタフェス>Meze Audio&スタックスの名機が再登場!/BLUESOUNDが高音質ストリーミングをデモ
9 美しさも利便性も妥協なし! 木のぬくもり溢れるLDKにホームシアターをビルトイン
10 <ポタフェス>ビクター「WOOD Master」試聴に長蛇の列/ソニー、1000Xシリーズやモニターヘッドホンなど多彩な展示
12/16 11:06 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX