公開日 2022/10/28 17:24
<TIAS>デノン新AVアンプ「AVC-A1H」は『すべてが超弩級』。話題の9.4.6ch対応機をデモ
15chアンプで9.4.6chをドライブ
本日10月28日から10月30日にかけて、東京・有楽町の東京国際フォーラムにて、「2022東京インターナショナルオーディオショウ」が開催されている。本稿では、同イベントに出展するデノンブースの模様をレポートする。
デノンブースの目玉は、なんといっても先日急遽サウンドデモの実施が明らかとなった新フラグシップAVアンプ「AVC-A1H」だ。国内未発表モデルであり、事前にアナウンスされていたのは来春発売予定であることと、9.4.6chに対応するということのみだった。
会場では担当者による詳細な説明をうけることができた。モデル名にあるとおり、本機は「A1」の文字が型番につけられている。これはデノンのフラグシップにのみ許された型番で、同社ラインナップにおいても久々の「A1」モデルが登場することになる。
その性能について、担当者は「すべてが超弩級」とアピールする。アンプは15chを搭載し、15本のスピーカーを駆動できる。最大出力は260W。会場ではL/Rにフロア型スピーカー8本、センタースピーカー1本、トップにブックシェルフ6本の15スピーカーが用意された。
これに加えて、サブウーファー4本をドライブ可能。サブウーファーに関しては2つのモードを搭載しており、1つはすべてのサブウーファーから同じ低音が出るという一般的な「スタンダードモード」、もう1つが設置したサブウーファーのそばにあるスピーカーの低音を受け持つという「指向性モード」だという。これにより、「移動する低音」が実現できることが特徴だとしている。
DACはESS製のHi-Fiグレードなものを採用。フォーマットはドルビーアトモスをはじめ、DTS:X、IMAX Enhanced、Auro-3D、MPEG-4 AAC、360 Reality Audioと多彩に対応。Apple TV 4Kとの組み合わせで空間オーディオ再生も可能だと担当者は説明する。
パワーアンプ部も全chが同じクオリティで再生できるよう配慮されており、エントリークラスでは1枚の基板に複数のchが割り当てられるところ、本機では1枚1枚独立した基板が用意され、クロストークを排除している。また基板のパターンについても、使用する銅の量が「AVC-X8500H」以下のモデルに対して2倍になっているという。
また信号経路についても、「ミニマルシグナルパス」の思想を受け継いでいる。基板を新たに4層とすることで、ワイヤリングをする必要をなくし、ワイヤーにのるノイズ対策としただけでなく、信号経路を短く設計している。このほかにも、110周年モデル「AVC-A110」でヒートシンクに銅を一枚挟む構造が採用されたが、これも本機ではその厚みを2倍とした。
電源部については、「いかに大切かを熟知しているので、非常に注力した」という。トランスは最も容量の多いものを選定した結果、11.5kgのものにたどり着いたとのこと。この重量は7.2chアンプ「AVR-X2800H」(9.5kg)よりなお重い。キャパシタは110周年モデルで採用された22,000uFに対し、33,000uFと増強。多くのスピーカーをドライブできるよう強化されている。
シャーシは3層構造とし、ボトムはAVC-X8500Hの1.4倍の厚みとした。またフット部は「A1」シリーズに用いられる鋳鉄を採用。こだわり抜いた結果、本体の総重量は32kgにおよんだ。
設計は同社エンジニアの高橋佑規氏が担当。音質についてはサウンドマネージャーの山内慎一氏が携わり、その音質検討には半年以上をかけたという。「過去のAVアンプで最も時間がかかったのではないか」と担当者は語った。
HDMI端子は7入力/3出力を備え、8K/60Hz、4K/120Hzに対応。HDR10+/Dynamic HDR/HDR10/Dolby Vision/HLG/BT.2020/VRR/QFT/ALLM/eARCをサポートする。
音楽ストリーミングサービスもカバーしており、Amazon Music HDやAWA、Spotify、SoundCloudに対応。最大5.6MHzのDSDなどハイレゾ音源も再生できる。ほか、AirPlay 2やTuneInなどに対応する。
カラーはブラックのほか、「A1」シリーズ伝統のプレミアムシルバーをラインナップ。価格はまだ未定とのこと。発売に向け詳細情報が入ったらまたお伝えしたい。
また同ブースでは、Pro-jectブランドから2022年に海外発表されたアナログプレーヤー複数機種が参考出展された。フルオート式の「A1」や、ベルトドライブ方式を採用した「DEBUT PRO」などラインナップは多種多様だが、バランス出力対応の「X1B」「X2B」「X8」という3モデルに関心が寄せられた。一般的なアンバランス(RCA)出力のほか、バランス回路構成によるバランス接続が可能であり、より正確な再現性を獲得しているという。
このほかにも、国内展開が発表されたばかりのDALI「KORE」も用意。フラグシップスピーカーとして「やりたいことをすべて投入した」という本機は、ペアで税込1,650万円という超ハイエンドモデル。存在感も極めて大きく、会場でもひときわ視線を集めていた。
デノンブースの目玉は、なんといっても先日急遽サウンドデモの実施が明らかとなった新フラグシップAVアンプ「AVC-A1H」だ。国内未発表モデルであり、事前にアナウンスされていたのは来春発売予定であることと、9.4.6chに対応するということのみだった。
会場では担当者による詳細な説明をうけることができた。モデル名にあるとおり、本機は「A1」の文字が型番につけられている。これはデノンのフラグシップにのみ許された型番で、同社ラインナップにおいても久々の「A1」モデルが登場することになる。
その性能について、担当者は「すべてが超弩級」とアピールする。アンプは15chを搭載し、15本のスピーカーを駆動できる。最大出力は260W。会場ではL/Rにフロア型スピーカー8本、センタースピーカー1本、トップにブックシェルフ6本の15スピーカーが用意された。
これに加えて、サブウーファー4本をドライブ可能。サブウーファーに関しては2つのモードを搭載しており、1つはすべてのサブウーファーから同じ低音が出るという一般的な「スタンダードモード」、もう1つが設置したサブウーファーのそばにあるスピーカーの低音を受け持つという「指向性モード」だという。これにより、「移動する低音」が実現できることが特徴だとしている。
DACはESS製のHi-Fiグレードなものを採用。フォーマットはドルビーアトモスをはじめ、DTS:X、IMAX Enhanced、Auro-3D、MPEG-4 AAC、360 Reality Audioと多彩に対応。Apple TV 4Kとの組み合わせで空間オーディオ再生も可能だと担当者は説明する。
パワーアンプ部も全chが同じクオリティで再生できるよう配慮されており、エントリークラスでは1枚の基板に複数のchが割り当てられるところ、本機では1枚1枚独立した基板が用意され、クロストークを排除している。また基板のパターンについても、使用する銅の量が「AVC-X8500H」以下のモデルに対して2倍になっているという。
また信号経路についても、「ミニマルシグナルパス」の思想を受け継いでいる。基板を新たに4層とすることで、ワイヤリングをする必要をなくし、ワイヤーにのるノイズ対策としただけでなく、信号経路を短く設計している。このほかにも、110周年モデル「AVC-A110」でヒートシンクに銅を一枚挟む構造が採用されたが、これも本機ではその厚みを2倍とした。
電源部については、「いかに大切かを熟知しているので、非常に注力した」という。トランスは最も容量の多いものを選定した結果、11.5kgのものにたどり着いたとのこと。この重量は7.2chアンプ「AVR-X2800H」(9.5kg)よりなお重い。キャパシタは110周年モデルで採用された22,000uFに対し、33,000uFと増強。多くのスピーカーをドライブできるよう強化されている。
シャーシは3層構造とし、ボトムはAVC-X8500Hの1.4倍の厚みとした。またフット部は「A1」シリーズに用いられる鋳鉄を採用。こだわり抜いた結果、本体の総重量は32kgにおよんだ。
設計は同社エンジニアの高橋佑規氏が担当。音質についてはサウンドマネージャーの山内慎一氏が携わり、その音質検討には半年以上をかけたという。「過去のAVアンプで最も時間がかかったのではないか」と担当者は語った。
HDMI端子は7入力/3出力を備え、8K/60Hz、4K/120Hzに対応。HDR10+/Dynamic HDR/HDR10/Dolby Vision/HLG/BT.2020/VRR/QFT/ALLM/eARCをサポートする。
音楽ストリーミングサービスもカバーしており、Amazon Music HDやAWA、Spotify、SoundCloudに対応。最大5.6MHzのDSDなどハイレゾ音源も再生できる。ほか、AirPlay 2やTuneInなどに対応する。
カラーはブラックのほか、「A1」シリーズ伝統のプレミアムシルバーをラインナップ。価格はまだ未定とのこと。発売に向け詳細情報が入ったらまたお伝えしたい。
また同ブースでは、Pro-jectブランドから2022年に海外発表されたアナログプレーヤー複数機種が参考出展された。フルオート式の「A1」や、ベルトドライブ方式を採用した「DEBUT PRO」などラインナップは多種多様だが、バランス出力対応の「X1B」「X2B」「X8」という3モデルに関心が寄せられた。一般的なアンバランス(RCA)出力のほか、バランス回路構成によるバランス接続が可能であり、より正確な再現性を獲得しているという。
このほかにも、国内展開が発表されたばかりのDALI「KORE」も用意。フラグシップスピーカーとして「やりたいことをすべて投入した」という本機は、ペアで税込1,650万円という超ハイエンドモデル。存在感も極めて大きく、会場でもひときわ視線を集めていた。