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公開日 2001/07/06 12:46

Che-ez G2インプレッション(後編)。操作感はいかに!

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フラッシュが…隠れてる(左)。形状はマウスのようだ
●エヌエイチ・ジャパン・ホールディングス(株)が販売するトイデジカメ、Che-ez G2のインプレッション後編。

アクア調のデザインを身にまとったChe-ez G2。これまでのトイデジカメの中では一番目を引くデザイン。気軽に持ち歩きたくなるトイデジカメとみたが、その実力のほどは…。

このカメラは、決して両手で構えてはいけない。それも、夜間撮影なら、なおさら。写真をよ〜くみてほしい。フラッシュの位置にゆ、指が…。…隠れてる。片手のみの撮影で、手ブレは心配ないのか。試してみたが、もともと固定レンズなので、撮影距離をしっかり把握しなければ、被写体にピントがあった写真は撮れない。オートフォーカスに慣れてしまっているユーザーにはちょっと難しいかも。ピントのあった写真をコンスタントに撮れるようになるまでには少し時間がかかるかも。だから、手ブレを気にしすぎることはない。その前に、通常の状態でも、ピントの合った撮影を行うのは難しいのだから。

お薦めの撮影モードはEconomy mode。Fine mode、Normal modeと出力解像度の高いモードがあるが、画像サイズが大きくなるだけで、逆に大きくなった分だけ画像の粗さが目立ってしまう。だから、できるだけ、画像サイズの小さいモードで撮影した方がベター。メールに添付する時にも最適な画像サイズだし、Economy modeの方が◎。

Economy modeを薦める理由はもうひとつある。Fine modeだと、撮影後データを書き込む時間がやたらと長い。これは電池の消耗を促進してしまうのではないのか。ちょっと、ハラハラしてしまう要素でもある。なぜなら、電池を取り替える際に内蔵メモリに書き込まれているデータはすべて消去されてしまうから。また、データが書き込まれている間、液晶部分に“busy”と表示されるので、カメラに詳しくないユーザーだと、“故障”か?と早とちりしてしまうケースも無いとは言えない。

シャッター音がないことも初心者をターゲットにするトイデジカメならば、大きなデメリット。高画素タイプのデジタルカメラでもシャッター音の無いモデルはあるので、コストダウンを優先するのであれば仕方ない。が、ターゲットユーザーが女性や若年層といった初心者であるならば、シャッター音は付けてほしかった。知り合いの女性や10代の男性に使ってもらって、まず指摘されたのが、このシャッター音。撮れたのかどうか分からないとグチる。撮影画像を確認できる液晶ディスプレイが搭載されていない分だけ、やはりシャッター音は必要だ。

最大の特徴であるスマートメディアスロットは画像を保存できる点で、これまでのトイデジカメの欠点を払拭した。ただ、内蔵メモリからスマートメディアへ画像を書き換えることはできない。とても残念。さらに、画像の消去も1コマずつはできない。これまた、残念だ。

動画は画像サイズが160×120pixelと小さいが、十分楽しめる。撮影方法は長押し。最大約30秒間の撮影が可能だが、シャッターボタンを押しつづけている間、ずーっと“ピー”と鳴っている。静止画がメモリに記録される時に鳴る、あの“ピー”が鳴り響く。だから、静かなところでの動画撮影はいかがなものだろうか?

動画撮影においては、静止画のように、ピントが合わせづらいといって、嫌な思いをすることはない。動画なのでピントが合っているかいないかはあまり問題ではないから。ただ、撮影場所によっては多少ノイズが入るのが気になる。しかし、メールに添付するのに最適な動画が簡単に撮影できるので、動画メールを頻繁に楽しみたいユーザーにはお薦め。店員さんも自信をもって、胸を張って売ってもらいたい。

今年のトイデジカメ市場は100万台。2ヵ月ごとに機能が進化し、その進化の速度はとどまることを知らない。改良点は山積しているが、年末までにはまたさらに、進化したモデルが投入されるに違いない。トップブランドのChe-ez シリーズならきっとやってくれる。Che-ez G2は、そう期待させてくれる商品だった。(Senka21編集部)


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