カノープス、ビデオ編集システム、アナログ-DVコンバータ、TVチューナーなど7つの新製品を発売

左：「MTV2200 SX」　右：「EZDV SX」

●カノープス（株）は、アナログ-DVコンバータ2製品、ノンリニアビデオ編集システム３製品、ビデオ編集DVD作成ソフト、TVチューナーシステムなど7製品を新たに発売する。

「MTV2200 SX」は、画質重視の設計を行ったハードウェアMPEG1/2エンコーダ搭載のキャプチャボードと、外部のTVチューナーユニットで構成されている。同社が発売し好評の「MTV2000」を更に改良し、ロープロファイル対応の小さなケースのパソコンへ搭載できるようになった。「3D Y/C分離」「3Dノイズリダクション」「タイムベースコレクタ」「ゴーストリダクション」というアナログ、デジタルの両面からのアプローチによる、エンコード前の映像の最適化や、松下電器製「DVD-MovieAlbum」を使用した、DVD-RAMメディアへのDVDビデオレコーディング規格でのダイレクトレコーディング、DV→MPEG2ファイルコンバータ機能もそのまま活用できる。

さらに本製品では、テレビ番組情報サイト「テレビ王国」（http://www.so-net.ne.jp/tv/）のリモート録画予約サービス「iCommand」を利用して、iモードや外出先のパソコンから番組表をチェックしたり、遠隔操作で録画予約が行る機能が使える。また『DigiOn Author LE』も付属し、記録型DVDドライブと併せて、DVDオーサリングも簡単に実現できる。

「EZDV SX」、「DVRaptor−RT」、「DVRaptor−RT Light」は、エントリークラスからミドルクラスのビデオ編集システムだ。それぞれにDVカメラで撮影した映像を手軽に取り込みから編集までの作業が行なえ、高品位の編集機能を備えている。「EZDV SX」は、ロープロファイルの基板の採用により、PCの売り上げ上位を占めている省スペースPCにも対応可能。 また標準価格39,800円の低価格でありながらDVCAM，16:9のフォーマットに対応し、さらにDVキャプチャから編集、DVD作成から鑑賞までワンパッケージで行なえる。

「DVRaptor−RT」と「DVRaptor−RT Light」は2001年11月に発売され、好評の低価格高機能編集ボード「Premiere Booster」を海外での名称である「DVRaptor-RT」に改め、新ラインナップとしてリリースする。 両製品ともに高機能編集ソフトで定評のある「Adobe Premiere 6.0」に対応し、さらにオリジナル編集ソフト「EzEdit Ver2.0」を新登載した。

「ADVC-50」は、好評発売中のアナログ-DVコンバータ｢ADVC-100」の廉価版として、アナログからDVへのコンバートに機能を絞り込み低価格化を実現した製品である。搭載するDVコーデックchipは、ADVC-100と同じカノープス・NEC共同開発chipを使用し優れた独自のデジタルビデオ処理技術とあわせ、高画質・多機能を実現。また製品は、PC環境等に合わせて、5インチベイ/PCIバスのどちらにも装着できる方式を採用。5インチベイに空きがない場合には、ADVC-50の基板部分を取り外し、付属のスロットパネルを取り付けることで、PCIバスへの装着が可能になる。DV入出力端子は、PC内部での接続用にも用意されているので、OHCIカード等への接続も簡単に行える。PCIバスに装着して使用する場合には、PCIバスから電源の供給を受けるため、電源ケーブルの接続は不要。

「ADVC-1394」は、アナログ-DVコンバートから、DV/アナログ映像の取り込みや、IEEE1394デバイス接続のすべてをサポートする。 本製品ではDV変換した映像をそのままPCのハードディスクに保存し、編集することができる。もちろん、IEEE1394（i.LINK）端子からDV映像を直接取り込むことも可能、VHS等のアナログビデオ素材もDVカメラで撮影した映像も活用できる。

「WinProducer 3 DVD」は、マウスによるクリック、ドラッグアンドドロップだけで、ビデオの取り込みから、編集、DVD製作などのオーサリングまで、ほとんどの操作を直感的な操作で実現可能にした、新しい統合型ビデオ編集ソフトウェアである。OHCIでパソコンに接続されたDVカメラや、WDMドライバを使用可能なUSBカメラやPCIキャプチャデバイスからダイレクトにMPEG２ファイルを作成する機能を備える。また、タイトル、エフェクト、ピクチャインピクチャなど、プロさながらのさまざまな効果を利用したビデオ編集機能、記録形DVDを利用した、メニュー付のDVDオーサリングまでこのソフトウェア一本で出来る。
（Phile-web編集部）