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公開日 2003/10/09 18:24
次世代DVD「HD-DVD(DVD-Video Ver2.0)の進捗状況〜DVDフォーラム・日本コンファレンス
●9日開催された、「DVD Forum Japan Conference 2003」では、「DVDビデオ規格の拡張」に関する報告がいくつかなされた。インターネット機能との連携によるコンテンツの向上をめざした「エンハンストDVD(=DVD-ENAV)」のほかにも、現行のDVD-Video(バージョン1.1)をHD(高精細)映像に対応させる「DVD-Video (バージョン2.0)」のWGの進捗状況も説明された。
DVD-VideoのHDビデオコンテンツへの対応は、市場状況や技術革新の背景から、DVDフォーラム参加会社の要望があがってきた。市場背景としては、HDTVディスプレイは日米で500万台の累積に達しており、日本国内をはじめ、世界各地で地上波デジタル放送への移行が進むとともに、HD放送が増える傾向にある。技術背景としては、動画の圧縮効率が飛躍的にあがっている。たとえば最新のH.264により、平均ビットレート6〜8Mbpsで24フレームのHD画質が可能になっている。
そこでDVDフォーラムでは、DVDのHD化をWG-1(ワーキンググループ1)で、DVD-ROM用のビデオアプリケーションとして検討している。検討内容は主に、HDビデオコンテンツへの対応と関連データのアップグレードがテーマである。DVD-Videoバージョン2.0は、現行のDVD-Videoコンテンツ(バージョン1.0)を有効活用することが前提となっており、プレーヤーは上位互換となる予定だ。
バージョン2.0の策定と同時に、いくつかのナビゲーションデータの改良や、オーディオ/副映像の改善、グラフィック機能の充実などが検討されている。たとえばメニュー画面に入る前に2言語を選択させる「メニュー言語選択メニュー」や、「メニュー用バックグラウンドオーディオ」の導入などがある。
DVD-Videoバージョン2.0はすでに技術評価(TCG)は完了済みで、DVDフォーラムの最高決定機関であるステアリングコミッティー(SC)の最終決定待ちとなっている。年末までにバージョン1.9を完成予定で、2004年6月にもバージョン2.0の完成を予定している。また、DVD-RAM/-R/-RW等への適応に関しても随時対応予定となっている。
(AV REVIEW編集部)
DVD-VideoのHDビデオコンテンツへの対応は、市場状況や技術革新の背景から、DVDフォーラム参加会社の要望があがってきた。市場背景としては、HDTVディスプレイは日米で500万台の累積に達しており、日本国内をはじめ、世界各地で地上波デジタル放送への移行が進むとともに、HD放送が増える傾向にある。技術背景としては、動画の圧縮効率が飛躍的にあがっている。たとえば最新のH.264により、平均ビットレート6〜8Mbpsで24フレームのHD画質が可能になっている。
そこでDVDフォーラムでは、DVDのHD化をWG-1(ワーキンググループ1)で、DVD-ROM用のビデオアプリケーションとして検討している。検討内容は主に、HDビデオコンテンツへの対応と関連データのアップグレードがテーマである。DVD-Videoバージョン2.0は、現行のDVD-Videoコンテンツ(バージョン1.0)を有効活用することが前提となっており、プレーヤーは上位互換となる予定だ。
バージョン2.0の策定と同時に、いくつかのナビゲーションデータの改良や、オーディオ/副映像の改善、グラフィック機能の充実などが検討されている。たとえばメニュー画面に入る前に2言語を選択させる「メニュー言語選択メニュー」や、「メニュー用バックグラウンドオーディオ」の導入などがある。
DVD-Videoバージョン2.0はすでに技術評価(TCG)は完了済みで、DVDフォーラムの最高決定機関であるステアリングコミッティー(SC)の最終決定待ちとなっている。年末までにバージョン1.9を完成予定で、2004年6月にもバージョン2.0の完成を予定している。また、DVD-RAM/-R/-RW等への適応に関しても随時対応予定となっている。
(AV REVIEW編集部)