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公開日 2004/07/22 17:44
DivXの最新バージョンが登場 画質・圧縮率を高め日本語対応
●米DivX Networks,Inc.は、現地時間の7月19日、ビデオ圧縮フォーマット「DivX」の新バージョンを搭載した製品「DivX Pro 5.2」「DivX 5.2」「Dr.DivX 1.0.5」の3種類をリリースした。
今回のDivXの最大の特徴は、圧縮率、画質をともに高めた点。同社では「『Windows Media 9』と比較した場合、画質で30%、圧縮速度で300%上回っている」とアナウンスしている。「画質で30%」の根拠は、S/Nの比較だという。
そのほか、適応シングル/マルチプル連続Bフレーム方式に対応したことにより、ファイルサイズの縮小化と画質改善を実現。設定したファイルサイズに応じてビットレートを自動的に計算する機能も備えた。さらに、フィードバック・ウィンドウを強化し、ファーストモードを付加することにより使いやすさも高めている。
今回の新製品は多言語対応を果たした点も特徴となる。英語以外に、日本語、フランス語、ドイツ語の各バージョンが提供される。これにあわせ、公式サイトも日本語に対応した。
また「DivX 5.2」でエンコードしたファイルは、同社が認定したDivX対応機器での再生が保証される。認定機器には同社が提供するDivXロゴマークが表示される。同社は「DivX対応を謳っている製品でも、ロゴマークが無い場合は認定機器ではない」とし、「紛い物に気を付けて欲しい」と警告する。
3製品の概要を説明しよう。「DivX Pro 5.2」は最先端エンコーディングツールを搭載したビデオ圧縮ソフトのハイエンド製品。同社サイトでの販売価格は19.99ドル。「DivX 5.2」は無償配布している画像圧縮、解凍、再生ソフトの最新バージョン。「Dr.DivX 1.0.5」は3ステップでDivX圧縮ビデオを作成できるソフトで、49.99ドルで販売される。
本日、六本木ヒルズにおいて、「DivX 5.2」の記者発表会が開催された。同社社長のシャヒー・ガーナム氏は「世界のDivXユーザーは、北米が32%、ヨーロッパが42%、アジアが20%という構成だが、日本の成長率は群を抜いている。ブロードバンド接続率が高く、プレミアムコンテンツへのニーズが高いことが原因だろう」と述べ、「ビデオプレーヤーなどでもDivX対応製品が続々登場している。この状況に合わせてサポート体制を大幅に強化する」と、日本市場を重視する戦略を明らかにした。
同氏はまた、「我々は2000年に、DivXファイルをPCで視聴する環境を用意した。2002年よりテレビなど家電製品での利用に力を入れ、昨年末までに2,000万台のDivX対応機器が販売された。今年末までには、さらに2,000万台が上積みされるはずだ」と述べ、家電業界へのアプローチが順調に進んでいることをアピールした。
シャヒー氏のプレゼンテーションのあと、製品デモンストレーションを挟み、DivX対応製品を販売している(株)ホロン、カノープス(株)、サイバーリンク(株)、ロキシオ・ジャパン(株)より、各社のDivXへの取り組みが説明された。
ホロン代表取締役社長の脇坂龍治氏は、「昨年10月に『DivX Pro Video EncoderPack』を発売した時は、コンシューマーで受け入れられるのか半信半疑だった。ところが、発売してすぐ驚くほどの売れ行きとなり、BCNの売上げ1位を記録して表彰されるまでになった」と語り、「日本のユーザーのクオリティに対する意識が非常に高いことが、ヒット商品になった要因ではないか」と分析した。
続いて脇坂氏は、新商品「DivX Pro Video EncoderPack 2」を今秋発売すると発表した。価格は9,800円。ユーザーインターフェースを一新し、ソースコードをDivX5.2用に新開発した。DVDビデオフォーマットの入力をサポートするほか、ストーリーボードによるビデオ編集も行えるようになる見込みだ。
(Phile-web編集部・風間雄介)
今回のDivXの最大の特徴は、圧縮率、画質をともに高めた点。同社では「『Windows Media 9』と比較した場合、画質で30%、圧縮速度で300%上回っている」とアナウンスしている。「画質で30%」の根拠は、S/Nの比較だという。
そのほか、適応シングル/マルチプル連続Bフレーム方式に対応したことにより、ファイルサイズの縮小化と画質改善を実現。設定したファイルサイズに応じてビットレートを自動的に計算する機能も備えた。さらに、フィードバック・ウィンドウを強化し、ファーストモードを付加することにより使いやすさも高めている。
今回の新製品は多言語対応を果たした点も特徴となる。英語以外に、日本語、フランス語、ドイツ語の各バージョンが提供される。これにあわせ、公式サイトも日本語に対応した。
また「DivX 5.2」でエンコードしたファイルは、同社が認定したDivX対応機器での再生が保証される。認定機器には同社が提供するDivXロゴマークが表示される。同社は「DivX対応を謳っている製品でも、ロゴマークが無い場合は認定機器ではない」とし、「紛い物に気を付けて欲しい」と警告する。
3製品の概要を説明しよう。「DivX Pro 5.2」は最先端エンコーディングツールを搭載したビデオ圧縮ソフトのハイエンド製品。同社サイトでの販売価格は19.99ドル。「DivX 5.2」は無償配布している画像圧縮、解凍、再生ソフトの最新バージョン。「Dr.DivX 1.0.5」は3ステップでDivX圧縮ビデオを作成できるソフトで、49.99ドルで販売される。
本日、六本木ヒルズにおいて、「DivX 5.2」の記者発表会が開催された。同社社長のシャヒー・ガーナム氏は「世界のDivXユーザーは、北米が32%、ヨーロッパが42%、アジアが20%という構成だが、日本の成長率は群を抜いている。ブロードバンド接続率が高く、プレミアムコンテンツへのニーズが高いことが原因だろう」と述べ、「ビデオプレーヤーなどでもDivX対応製品が続々登場している。この状況に合わせてサポート体制を大幅に強化する」と、日本市場を重視する戦略を明らかにした。
同氏はまた、「我々は2000年に、DivXファイルをPCで視聴する環境を用意した。2002年よりテレビなど家電製品での利用に力を入れ、昨年末までに2,000万台のDivX対応機器が販売された。今年末までには、さらに2,000万台が上積みされるはずだ」と述べ、家電業界へのアプローチが順調に進んでいることをアピールした。
シャヒー氏のプレゼンテーションのあと、製品デモンストレーションを挟み、DivX対応製品を販売している(株)ホロン、カノープス(株)、サイバーリンク(株)、ロキシオ・ジャパン(株)より、各社のDivXへの取り組みが説明された。
ホロン代表取締役社長の脇坂龍治氏は、「昨年10月に『DivX Pro Video EncoderPack』を発売した時は、コンシューマーで受け入れられるのか半信半疑だった。ところが、発売してすぐ驚くほどの売れ行きとなり、BCNの売上げ1位を記録して表彰されるまでになった」と語り、「日本のユーザーのクオリティに対する意識が非常に高いことが、ヒット商品になった要因ではないか」と分析した。
続いて脇坂氏は、新商品「DivX Pro Video EncoderPack 2」を今秋発売すると発表した。価格は9,800円。ユーザーインターフェースを一新し、ソースコードをDivX5.2用に新開発した。DVDビデオフォーマットの入力をサポートするほか、ストーリーボードによるビデオ編集も行えるようになる見込みだ。
(Phile-web編集部・風間雄介)