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公開日 2004/08/19 20:13
ボーズ、オーディオファンもびっくりの超小型スピーカーなど新製品を一挙発表
●ボーズ(株)は本日「びっくり3乗!!!」のキャッチフレーズをうたった、同社の新製品スピーカー発表会を開催した。
発表会のはじめには、同社の代表取締役社長である佐倉住嘉氏が登壇した。佐倉氏は挨拶の言葉の中で「“びっくり”といいながら、今日発表する製品はそれほど皆さんを驚かせるものではないかもしれない」と語りつつも、「当社が持つ独自技術だからこそ実現できた製品であると感じている」と新製品への大きな期待をあらわにした。佐倉氏は今日デジタルAV機器のライフサイクルがますます短くなりつつあることを指摘しながら「当社が20年に及ぶ歳月をかけて開発してきた独自技術を各製品に惜しみなく投入した。オーディオの可能性を広げ、多くのオーディオファンに永く支持をいただける製品をつくりあげることができたと感じている」と抱負を語った。
本日発表された新製品の特徴をそれぞれ紹介していこう。
■アンプ内蔵スピーカーシステム「Companion 3」/2004年10月1日発売/\34,650(税込・セット)
本製品は上段写真からもわかるように、名刺サイズの超小型「マイクロキューブ」スピーカーシステムと、ボリュームコントロール、端子部を統合した「コントロールポッド」、コンパクトサイズながら豊かな低音再生を実現する「ベースモジュール」の各部からなるマルチメディアスピーカーシステムである。その斬新なデザインに加え、PCやCD/MD/MP3プレーヤー、iPodをはじめとするデジタルオーディオプレーヤーなどと接続して、様々なデジタルエンタテインメントとつなげる新発想のオーディオシステムとして期待がもてる。
本機に採用されたコア・テクノロジーとしては、はじめに同社独自の“TrueSpace ステレオ”テクノロジーがあげられる。これにより、左右のマイクロキューブスピーカーの外側にステレオイメージを広げ、空間印象豊かな再生を実現する。またデスクトップオーディオ環境においては、ニアフィールドリスニングだけでなく、テレビやゲームを楽しむときのような3m程度離れたミドルフィールド・リスニングにも対応するだけでなく、18畳前後のリビング用オーディオとしても快適なリスニングが楽しめる能力が備わっている。
その他のテクノロジーとして、ボーズ独自のP.A.P.回路、コンプレッション回路、R.A.C.回路、アクティブEQ回路を搭載している。これらの回路は独自のプロセッサー技術により一つに統合されており、システムが全体の状況を即時にモニターと制御を行うことにより、あらゆるレベルの音量で歪みのない再生を実現している。
ネオジウムマグネットを内蔵した、50mmのドライバーユニットを持つ「マイクロキューブ」は、コンパクトながらもリアルで豊かな表現力を備える。付属の専用ブラケットでモニターやフラットパネルへの装着も可能だ。円形デザインの「コントロールポッド」は周囲の操作部を回転させることによりボリューム調節ができ、タッチセンサーによるミュート機能も備える。こちらにデジタルオーディオプレーヤーなど外部機器を手軽に接続できるようになっている。「ベースモジュール」はデュアルボイスコイル採用の13cmウーファーユニット1本を搭載。方位感のない低音だけを再生するので、デスクの下など、インテリアにあわせてコンパクトな配置が可能だ。
同社では本機を10月1日の全国販売を前に、アップル・コンピュータの直販サイト「Apple Store」をはじめ、東京・大阪の直営店で9月上旬より先行販売を行なう予定である。また2005年1月20日までに本機を購入されたユーザーを対象に、オリジナルCDプレーヤーをプレゼントするキャンペーンも展開する。本キャンペーンの詳細についてはこちらをご参照頂きたい。
■薄型壁掛けスピーカー「230SM」/2004年10月12日発売/\21,000(税込・1本)
■薄型埋め込みスピーカー「230」/2004年10月12日発売/\21,000(税込・1本)
230SM、230の両モデルは、独自性と性能を備えた同社の新スピーカーとして注目される製品だ。
230SMは壁掛け時計のように、ネジ1本と付属のフックで簡単に取り付けられる壁掛けスピーカーである。付属のブラケットを用いて、埋め込み用の穴を開けることなく天井面に密着して取り付けることもできる。
本機採用のコア・テクノロジーとしてあげられるのは、同社独自の低音再生技術である“アコースティック・ウェーブガイド・テクノロジー”をさらに進化させ投入した点である。これにより従来のスピーカーでは実現し得なかった50mmの超薄型化設計と豊かな低音再生が両立され、高品位なサウンドの再生が可能になった。
本機では中低音の再生用にヒットモデル「55WER」と同一仕様の57mmウーファーユニットを2本使用している。またアルミボビンに銅線を6層のエッジワイズ巻きすることで、高い磁気効率とともに小型ながら30Wの耐入力が実現された。
高音用にはネオジウムマグネットを採用した磁性流体入りの19mmソフトドームトゥイーターを採用し、ワイドレンジで滑らかな周波数特性を実現した。また3つのユニット間の相互干渉をなくすよう最適化配置することで、全帯域にわたり均一な指向特性を実現している。
230は簡単・スピーディーに取り付けが可能な新方式のクイックマウント機構を採用した埋め込み型スピーカー。スピーカー本体を埋め込み、ネジ1本を電動ドライバーで締めるだけの新しい方式であるクイックマウント機構は、現在同社が特許申請中であるという。これにより手軽な工事を実現したほか、ボード厚5〜35mmまでの吊り天井に対応する。音響再生能力については230SMと同様の充実したスペックを実現している。
同社は230SM、230の両モデルを商業環境にも、一般住宅にも活用ができる高品位スピーカーシステムとして提案していく考えである。
■プロフェッショナル・サブウーファーシステム「PAWS-18」/2004年10月1日発売/\945,000(税込・セット)
本機は46cmの大型ウーファーユニットを採用したサブウーファー「ASW-18」に、デジタルコントローラー「PSDC」、パワーアンプ「1400VI」をセットにしたプロフェッショナルユースのサブウーファーシステムだ。
同社のヒットモデルである“キャノン”サブウーファー「AWCS-II」の10本ぶんに匹敵する迫力の重低音再生をこの1台で実現している。46cm大型のウーファーユニットでは、25Hzという超低音再生を実現するとともに、93dB SPLという高感度も兼ね備える。コア・テクノロジーとして、進化した“アコースティック・ウェーブガイド・テクノロジー”を採用することで、全再生帯域(25Hz〜140Hz)で最大音圧レベル119dBという優れた性能を実現している。また、音量を上げた際にもコンプレッション歪やポートノイズを抑え、再生限界付近の超低域までをクリアに再生する能力を持っている。
システムにはデジタルプロセッシングによるコントローラー、最大出力600W(BTLモノ)の大出力を持つ高性能パワーアンプを付属。デジタルコントローラーとパワーアンプは結線・調整をした状態で、専用ラックに取り付けて出荷されるので、プロフェッショナルの現場ですぐに使用することが可能だ。
本日の発表会で行われた各モデルのデモンストレーションはいずれも圧巻であった。Companion 3はスタイリッシュでコンパクトな外観に秘められた豊かな再生能力は、これからのオーディオの可能性を広げる製品として大きな期待がユーザーからも寄せられることだろう。また230SM、230の落ち着いたたたずまいからは想像できなかったパワフルなサウンド、PAWS-18の地を揺るがすような迫力の重低音には、ただびっくりさせられるばかりであった。
またホームシアター用スピーカーシステム「AM-10III」の新たなラインナップ商品として位置づけられる「AM-6III」のプロトタイプも本日参考出品されていた。本機は10月20日に94,290円(税込・セット)の価格で販売される予定であるという。こちらの登場にも大いに期待したい。
【問い合わせ先】
ボーズ・インフォメーションセンター
TEL/03-5489-0955
(Phile-web編集部 山本)
発表会のはじめには、同社の代表取締役社長である佐倉住嘉氏が登壇した。佐倉氏は挨拶の言葉の中で「“びっくり”といいながら、今日発表する製品はそれほど皆さんを驚かせるものではないかもしれない」と語りつつも、「当社が持つ独自技術だからこそ実現できた製品であると感じている」と新製品への大きな期待をあらわにした。佐倉氏は今日デジタルAV機器のライフサイクルがますます短くなりつつあることを指摘しながら「当社が20年に及ぶ歳月をかけて開発してきた独自技術を各製品に惜しみなく投入した。オーディオの可能性を広げ、多くのオーディオファンに永く支持をいただける製品をつくりあげることができたと感じている」と抱負を語った。
本日発表された新製品の特徴をそれぞれ紹介していこう。
■アンプ内蔵スピーカーシステム「Companion 3」/2004年10月1日発売/\34,650(税込・セット)
本製品は上段写真からもわかるように、名刺サイズの超小型「マイクロキューブ」スピーカーシステムと、ボリュームコントロール、端子部を統合した「コントロールポッド」、コンパクトサイズながら豊かな低音再生を実現する「ベースモジュール」の各部からなるマルチメディアスピーカーシステムである。その斬新なデザインに加え、PCやCD/MD/MP3プレーヤー、iPodをはじめとするデジタルオーディオプレーヤーなどと接続して、様々なデジタルエンタテインメントとつなげる新発想のオーディオシステムとして期待がもてる。
本機に採用されたコア・テクノロジーとしては、はじめに同社独自の“TrueSpace ステレオ”テクノロジーがあげられる。これにより、左右のマイクロキューブスピーカーの外側にステレオイメージを広げ、空間印象豊かな再生を実現する。またデスクトップオーディオ環境においては、ニアフィールドリスニングだけでなく、テレビやゲームを楽しむときのような3m程度離れたミドルフィールド・リスニングにも対応するだけでなく、18畳前後のリビング用オーディオとしても快適なリスニングが楽しめる能力が備わっている。
その他のテクノロジーとして、ボーズ独自のP.A.P.回路、コンプレッション回路、R.A.C.回路、アクティブEQ回路を搭載している。これらの回路は独自のプロセッサー技術により一つに統合されており、システムが全体の状況を即時にモニターと制御を行うことにより、あらゆるレベルの音量で歪みのない再生を実現している。
ネオジウムマグネットを内蔵した、50mmのドライバーユニットを持つ「マイクロキューブ」は、コンパクトながらもリアルで豊かな表現力を備える。付属の専用ブラケットでモニターやフラットパネルへの装着も可能だ。円形デザインの「コントロールポッド」は周囲の操作部を回転させることによりボリューム調節ができ、タッチセンサーによるミュート機能も備える。こちらにデジタルオーディオプレーヤーなど外部機器を手軽に接続できるようになっている。「ベースモジュール」はデュアルボイスコイル採用の13cmウーファーユニット1本を搭載。方位感のない低音だけを再生するので、デスクの下など、インテリアにあわせてコンパクトな配置が可能だ。
同社では本機を10月1日の全国販売を前に、アップル・コンピュータの直販サイト「Apple Store」をはじめ、東京・大阪の直営店で9月上旬より先行販売を行なう予定である。また2005年1月20日までに本機を購入されたユーザーを対象に、オリジナルCDプレーヤーをプレゼントするキャンペーンも展開する。本キャンペーンの詳細についてはこちらをご参照頂きたい。
■薄型壁掛けスピーカー「230SM」/2004年10月12日発売/\21,000(税込・1本)
■薄型埋め込みスピーカー「230」/2004年10月12日発売/\21,000(税込・1本)
230SM、230の両モデルは、独自性と性能を備えた同社の新スピーカーとして注目される製品だ。
230SMは壁掛け時計のように、ネジ1本と付属のフックで簡単に取り付けられる壁掛けスピーカーである。付属のブラケットを用いて、埋め込み用の穴を開けることなく天井面に密着して取り付けることもできる。
本機採用のコア・テクノロジーとしてあげられるのは、同社独自の低音再生技術である“アコースティック・ウェーブガイド・テクノロジー”をさらに進化させ投入した点である。これにより従来のスピーカーでは実現し得なかった50mmの超薄型化設計と豊かな低音再生が両立され、高品位なサウンドの再生が可能になった。
本機では中低音の再生用にヒットモデル「55WER」と同一仕様の57mmウーファーユニットを2本使用している。またアルミボビンに銅線を6層のエッジワイズ巻きすることで、高い磁気効率とともに小型ながら30Wの耐入力が実現された。
高音用にはネオジウムマグネットを採用した磁性流体入りの19mmソフトドームトゥイーターを採用し、ワイドレンジで滑らかな周波数特性を実現した。また3つのユニット間の相互干渉をなくすよう最適化配置することで、全帯域にわたり均一な指向特性を実現している。
230は簡単・スピーディーに取り付けが可能な新方式のクイックマウント機構を採用した埋め込み型スピーカー。スピーカー本体を埋め込み、ネジ1本を電動ドライバーで締めるだけの新しい方式であるクイックマウント機構は、現在同社が特許申請中であるという。これにより手軽な工事を実現したほか、ボード厚5〜35mmまでの吊り天井に対応する。音響再生能力については230SMと同様の充実したスペックを実現している。
同社は230SM、230の両モデルを商業環境にも、一般住宅にも活用ができる高品位スピーカーシステムとして提案していく考えである。
■プロフェッショナル・サブウーファーシステム「PAWS-18」/2004年10月1日発売/\945,000(税込・セット)
本機は46cmの大型ウーファーユニットを採用したサブウーファー「ASW-18」に、デジタルコントローラー「PSDC」、パワーアンプ「1400VI」をセットにしたプロフェッショナルユースのサブウーファーシステムだ。
同社のヒットモデルである“キャノン”サブウーファー「AWCS-II」の10本ぶんに匹敵する迫力の重低音再生をこの1台で実現している。46cm大型のウーファーユニットでは、25Hzという超低音再生を実現するとともに、93dB SPLという高感度も兼ね備える。コア・テクノロジーとして、進化した“アコースティック・ウェーブガイド・テクノロジー”を採用することで、全再生帯域(25Hz〜140Hz)で最大音圧レベル119dBという優れた性能を実現している。また、音量を上げた際にもコンプレッション歪やポートノイズを抑え、再生限界付近の超低域までをクリアに再生する能力を持っている。
システムにはデジタルプロセッシングによるコントローラー、最大出力600W(BTLモノ)の大出力を持つ高性能パワーアンプを付属。デジタルコントローラーとパワーアンプは結線・調整をした状態で、専用ラックに取り付けて出荷されるので、プロフェッショナルの現場ですぐに使用することが可能だ。
本日の発表会で行われた各モデルのデモンストレーションはいずれも圧巻であった。Companion 3はスタイリッシュでコンパクトな外観に秘められた豊かな再生能力は、これからのオーディオの可能性を広げる製品として大きな期待がユーザーからも寄せられることだろう。また230SM、230の落ち着いたたたずまいからは想像できなかったパワフルなサウンド、PAWS-18の地を揺るがすような迫力の重低音には、ただびっくりさせられるばかりであった。
またホームシアター用スピーカーシステム「AM-10III」の新たなラインナップ商品として位置づけられる「AM-6III」のプロトタイプも本日参考出品されていた。本機は10月20日に94,290円(税込・セット)の価格で販売される予定であるという。こちらの登場にも大いに期待したい。
【問い合わせ先】
ボーズ・インフォメーションセンター
TEL/03-5489-0955
(Phile-web編集部 山本)
関連リンク
- ブランドBOSE
- 型番COMPANION 3
- 発売日2004年10月1日
- 価格\34,650(税込・セット)
【SPEC】<総合>●方式:アンプ内蔵スピーカーシステム ●定格出力:18W×2(中高音用)、60W×1(低音用) ●カラー:シルバー&ブラック <マイクロキューブ(防磁型)>●ユニット:50mmドライバー×1 ●外形寸法:65.3W×91H×61Dmm ●質量:215g(ケーブル込み) <ベースモジュール(非防磁)>●ユニット:13cmウーファー×1 ●外形寸法:184W×217H×350Dmm ●質量:6.7kg(ケーブル込み) <コントロールポッド>●外形寸法:φ62.5×28Hmm ●質量:200g(ケーブル込み)
- ブランドBOSE
- 型番230SM
- 発売日2004年10月12日
- 価格\21,000(税込・1本)
【SPEC】●ユニット:57mmウーファー×2、19mmトゥイーター×1 ●再生周波数帯域:70Hz〜20kHz ●インピーダンス:6Ω ●許容入力:30Wrms(IEC268-5) ●感度:85dB SPL(1W/1m) ●外形寸法:Φ228×61Dmm(フック含む) ●質量:1.5kg(本体のみ) ●カラー:ホワイト ●付属品:天井密着ブラケット
- ブランドBOSE
- 型番230
- 発売日2004年10月12日
- 価格\21,000(税込・1本)
【SPEC】●ユニット:57mmウーファー×2、19mmトゥイーター×1 ●再生周波数帯域:70Hz〜20kHz ●インピーダンス:6Ω ●許容入力:30Wrms(IEC268-5) ●感度:85dB SPL(1W/1m) ●外形寸法:Φ260×50Dmm(本体のみ) ●開口サイズ:Φ234mm ●質量:1.5kg(本体のみ) ●カラー:ホワイト ●付属品:クイックマウントブラケット
- ブランドBOSE
- 型番PAWS-18
- 発売日2004年10月1日
- 価格\945,000(税込・セット)
【サブウーファー「AWS-18」の主な仕様】●ユニット:46cmウーファー×1(非防磁) ●再生周波数帯域:25Hz〜140Hz(-3dB) ●インピーダンス:8Ω ●許容入力:450Wrms(IEC268-5) ●感度:93dB SPL(1W/1m) ●入力端子:スピコン(NL4MP)×2、4Pネジ式端子×2 ●最大音圧レベル:119dB(1m/25〜140Hz) ●外形寸法:762W×1000H×597Dmm ●質量:75.0kg(本体のみ)