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公開日 2004/08/26 20:13
RWPPI、第26回定期ミーティングにおいて今年のCEATEC出展概要を公開
●RWプロダクツ・プロモーション・イニシアティブ(略称RWPPI)は、8月26日に同事務局本部において26回目の定例会議を開催した。今回の会議では、今秋10月上旬に開催されるCEATEC Japan 2004における同団体の出展計画についてなど、多岐に渡る議題が取り扱われた。
会議の冒頭にてRWPPI代表・相澤氏が挨拶を行った。相澤氏は「大変暑い今年の夏においては、デジタル家電の売り上げがとても好調だった」ことを指摘しながら「DVD-RW方式のデジタルビデオカメラもソニーから発売され大変好調であると聞いている。8cm DVD-R/DVD-RWも各社から続々と登場おり大変心強く感じている」と語り、DVD-RW関連商品の成長に確かな手応えを感じていることを示した。相澤氏はさらに「国内の録画機もDVD-RW対応の機器が8割を占めるまでに成長している。これはDVD-RWの特長である優れた互換性に対するユーザーの評価が高まっている証拠である」と期待を語りながら「今後も秋の商戦・年末商戦にむけて、DVD-RW/DVD-R関連の商材が盛り上がり、各社の技術がますます発展していって欲しい」と参加各社のメンバーへエールを贈った。
今回の定例会議より、RWPPIの参加メンバーとして新たに7社が加わった。今回紹介されたメンバーはDaxon Technology、Nan Ya Plastics、Infomedia、New Star Digital、LITE-ON IT、UmeDisc、(株)デジオンの各社。新たに国内外より7社の企業が加わることにより、RWPPIのメンバーは現在68社へと成長した。さらに引き続いてEU著作権Levyのアップデート状況が報告された。こちらは日本国内では私的録音録画保証金に相当するもの。欧州各国においても記録メディアにおける著作権保護・デジタルコンテンツ保護の概念が確立し、技術が目まぐるしく進化していることが明らかにされた。
続けてRWPPIが主催するラウンドロビンテスト(RRT)のチェアマンであるパイオニア(株)内海氏から、去る7月29日に開催された台湾RRTセミナーに関する報告が行われた。本セミナーでは、今後のDVDメディアの発展に大きく貢献していくであろう台湾のメーカー各社に向けて、RWPPIならびにRRTの活動を詳しく紹介することを目的に行われた。セミナーには地元台湾の企業25社・50名が参加し大きな成果を残すに至ったという。RWPPIの台湾セミナー報告については別項にて詳しくご紹介しているので、こちらもぜひご参照いただきたい。
さらにRWPPIの事務局より、来る10月に開催される「CEATEC Japan 2004」の出展計画が発表された。今年のCEATECはおよそ20万人以上の来場者が集まり、さらに巨大なイベントへ成長すると見込まれている。本日は現時点で決定されているRWPPIのブースロケーションや展示内容が紹介された。RWPPIでは、コピーワンスコンテンツの録画におけるDVD-RWの利便性をアピールするデモンストレーションや、16倍速DVD-Rの記録に対応するドライブ、ディスクの紹介が行われるという。RWPPIのブースは、今年もCEATECに足を運ぶ大勢の来場者からの注目を集めそうだ。さらに本日は2005年における、RWPPIの米国CES、ドイツCeBITへ出展し、RWPPIの活動を精力的に伝えていくことが宣言された。
会議の中盤では、DVDメディアを扱う新製品の紹介がパイオニア(株)、シャープ(株)の両社より行われた。はじめにパイオニア(株)の吉村氏より、16倍速メディアの記録に対応したPC用DVDドライブや、ノートPC向けの高速対応DVDドライブが紹介された。吉村氏からは、パイオニア(株)が独自に開発し各製品に搭載しているという、液晶の機構を採用したピックアップシステムが詳しく紹介された。システムの特長について「このピックアップシステムにより、盤面に微妙な反りのあるディスク、厚さの異なるディスクへ安定した記録を実現することができる」と語る吉村氏はさらに「今後製品が不得手行くであろう2層式のディスクへの記録に対応した製品においては、高い記録精度を実現できるシステムとして注目されるだろうと考えている」と、製品に対する期待を明らかにした。
続いてシャープ(株)の今井氏により、同社のデジタルハイビジョンレコーダー新製品が紹介された。はじめに製品の開発経緯について語った今井氏は「デジタル家電業界において、薄型・大画面テレビへのシフト、録再型DVDへのシフト、地デジを中心とした放送のデジタル化などが顕著になった今日、ハイビジョン放送の録画に最適なレコーダーをつくることをテーマに“HRD2シリーズ”がつくられた」ことを明らかにした。本日は400GBのハードディスクと、地上・BS・110度CSデジタルハイビジョンチューナーを搭載し話題を呼ぶ、新製品HDD+DVD-RW/-Rレコーダー「DV-HRD200」のデモが行われた。本機におけるハイビジョン放送の録画、編集、再生デモンストレーションが行われ、先端を行くスペックに会場の視線が集まった。デモンストレーションの最後に今井氏は、「これからも多くのユーザーに、高画質・高音質のハイビジョン放送をシャープの商品で楽しんで欲しい」と意欲をあらわにした。
定例会議の最後には、ふじわらロスチャイルドの藤原卓利氏による「光技術/市場の動向分析」をテーマにした特別講演が行われた。光メディアの業界動向に精通する藤原氏からは、主に現在の光メディア全般に関する概況報告、DVDメディアの現状と課題・可能性、次世代の光メディア技術に関する調査・分析内容が報告された。
光メディアの日本国内に現状について語った藤原氏は「今後もPC用・レコーダー用ともにDVDドライブは売り上げを伸ばしていくと考えるが、同時に最高速度の16倍速記録を実現した後は、新たな付加価値提案が求められてくるだろう」と予測を示した。DVDメディア市場については「国内だけでなく、国際的な競争も激化するだろう」と藤原氏は語りながら、「海外市場で最も売れている記録メディア事情を正確に把握しながら、DVDという録画メディアの持つ特長を伸ばしていくことが大切」という見解を示した。最後に次世代の光メディア技術について藤原氏は「様々な環境の影響を受けながら、ハイビジョンビデオに対応するメディアが今後求められてくることは確実だろう。メーカーの皆様にはどの方式を採用し製品を開発する際にも、ユーザーにとって便利に使いこなすことができ、結果として録画・録音という趣味の文化のさらなる成長へとつながる製品を提案していただきたい」と語り、記録メディアの進化に寄せる大きな期待をあらわにした。
(Phile-web編集部 山本)
会議の冒頭にてRWPPI代表・相澤氏が挨拶を行った。相澤氏は「大変暑い今年の夏においては、デジタル家電の売り上げがとても好調だった」ことを指摘しながら「DVD-RW方式のデジタルビデオカメラもソニーから発売され大変好調であると聞いている。8cm DVD-R/DVD-RWも各社から続々と登場おり大変心強く感じている」と語り、DVD-RW関連商品の成長に確かな手応えを感じていることを示した。相澤氏はさらに「国内の録画機もDVD-RW対応の機器が8割を占めるまでに成長している。これはDVD-RWの特長である優れた互換性に対するユーザーの評価が高まっている証拠である」と期待を語りながら「今後も秋の商戦・年末商戦にむけて、DVD-RW/DVD-R関連の商材が盛り上がり、各社の技術がますます発展していって欲しい」と参加各社のメンバーへエールを贈った。
今回の定例会議より、RWPPIの参加メンバーとして新たに7社が加わった。今回紹介されたメンバーはDaxon Technology、Nan Ya Plastics、Infomedia、New Star Digital、LITE-ON IT、UmeDisc、(株)デジオンの各社。新たに国内外より7社の企業が加わることにより、RWPPIのメンバーは現在68社へと成長した。さらに引き続いてEU著作権Levyのアップデート状況が報告された。こちらは日本国内では私的録音録画保証金に相当するもの。欧州各国においても記録メディアにおける著作権保護・デジタルコンテンツ保護の概念が確立し、技術が目まぐるしく進化していることが明らかにされた。
続けてRWPPIが主催するラウンドロビンテスト(RRT)のチェアマンであるパイオニア(株)内海氏から、去る7月29日に開催された台湾RRTセミナーに関する報告が行われた。本セミナーでは、今後のDVDメディアの発展に大きく貢献していくであろう台湾のメーカー各社に向けて、RWPPIならびにRRTの活動を詳しく紹介することを目的に行われた。セミナーには地元台湾の企業25社・50名が参加し大きな成果を残すに至ったという。RWPPIの台湾セミナー報告については別項にて詳しくご紹介しているので、こちらもぜひご参照いただきたい。
さらにRWPPIの事務局より、来る10月に開催される「CEATEC Japan 2004」の出展計画が発表された。今年のCEATECはおよそ20万人以上の来場者が集まり、さらに巨大なイベントへ成長すると見込まれている。本日は現時点で決定されているRWPPIのブースロケーションや展示内容が紹介された。RWPPIでは、コピーワンスコンテンツの録画におけるDVD-RWの利便性をアピールするデモンストレーションや、16倍速DVD-Rの記録に対応するドライブ、ディスクの紹介が行われるという。RWPPIのブースは、今年もCEATECに足を運ぶ大勢の来場者からの注目を集めそうだ。さらに本日は2005年における、RWPPIの米国CES、ドイツCeBITへ出展し、RWPPIの活動を精力的に伝えていくことが宣言された。
会議の中盤では、DVDメディアを扱う新製品の紹介がパイオニア(株)、シャープ(株)の両社より行われた。はじめにパイオニア(株)の吉村氏より、16倍速メディアの記録に対応したPC用DVDドライブや、ノートPC向けの高速対応DVDドライブが紹介された。吉村氏からは、パイオニア(株)が独自に開発し各製品に搭載しているという、液晶の機構を採用したピックアップシステムが詳しく紹介された。システムの特長について「このピックアップシステムにより、盤面に微妙な反りのあるディスク、厚さの異なるディスクへ安定した記録を実現することができる」と語る吉村氏はさらに「今後製品が不得手行くであろう2層式のディスクへの記録に対応した製品においては、高い記録精度を実現できるシステムとして注目されるだろうと考えている」と、製品に対する期待を明らかにした。
続いてシャープ(株)の今井氏により、同社のデジタルハイビジョンレコーダー新製品が紹介された。はじめに製品の開発経緯について語った今井氏は「デジタル家電業界において、薄型・大画面テレビへのシフト、録再型DVDへのシフト、地デジを中心とした放送のデジタル化などが顕著になった今日、ハイビジョン放送の録画に最適なレコーダーをつくることをテーマに“HRD2シリーズ”がつくられた」ことを明らかにした。本日は400GBのハードディスクと、地上・BS・110度CSデジタルハイビジョンチューナーを搭載し話題を呼ぶ、新製品HDD+DVD-RW/-Rレコーダー「DV-HRD200」のデモが行われた。本機におけるハイビジョン放送の録画、編集、再生デモンストレーションが行われ、先端を行くスペックに会場の視線が集まった。デモンストレーションの最後に今井氏は、「これからも多くのユーザーに、高画質・高音質のハイビジョン放送をシャープの商品で楽しんで欲しい」と意欲をあらわにした。
定例会議の最後には、ふじわらロスチャイルドの藤原卓利氏による「光技術/市場の動向分析」をテーマにした特別講演が行われた。光メディアの業界動向に精通する藤原氏からは、主に現在の光メディア全般に関する概況報告、DVDメディアの現状と課題・可能性、次世代の光メディア技術に関する調査・分析内容が報告された。
光メディアの日本国内に現状について語った藤原氏は「今後もPC用・レコーダー用ともにDVDドライブは売り上げを伸ばしていくと考えるが、同時に最高速度の16倍速記録を実現した後は、新たな付加価値提案が求められてくるだろう」と予測を示した。DVDメディア市場については「国内だけでなく、国際的な競争も激化するだろう」と藤原氏は語りながら、「海外市場で最も売れている記録メディア事情を正確に把握しながら、DVDという録画メディアの持つ特長を伸ばしていくことが大切」という見解を示した。最後に次世代の光メディア技術について藤原氏は「様々な環境の影響を受けながら、ハイビジョンビデオに対応するメディアが今後求められてくることは確実だろう。メーカーの皆様にはどの方式を採用し製品を開発する際にも、ユーザーにとって便利に使いこなすことができ、結果として録画・録音という趣味の文化のさらなる成長へとつながる製品を提案していただきたい」と語り、記録メディアの進化に寄せる大きな期待をあらわにした。
(Phile-web編集部 山本)