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公開日 2004/10/20 19:09
≪WPC EXPOレポート≫マイクロソフトが提案する新しいデジタルエンターテインメントソリューション
●マイクロソフトは本日のWPC EXPO 2004会場において、同社が提供する新しいソリューションの数々を発表した。
Windows XP Media Center Edition 2005 日本語版
「Windows XP Media Center Edition 2005」(以下:MCE 2005)は、パソコン上の音楽やビデオ映像、写真、TVなどのデジタルメディアを専用操作画面「メディアセンター」とリモコンによる直感的な操作で楽しめる機能を提供する新しいオペレーティングシステム(OS)だ。
同社からは既に同OSのシリーズ2004が提供されていたが、本日新OSの発表とともに、同社のパートナーメーカー各社、またはOEMシステムビルダーからこれを搭載したPCが順次発表されることが明らかにされた。
MCE 2005の専用操作画面「メディアセンター」には、マイ テレビ/マイ ピクチャ/マイ ミュージック/マイ ビデオ/メディア オンラインの各機能が搭載されており、リモコン中央に配置された「スタート」ボタンにより、メディアセンターを起動して手軽にテレビの視聴や音楽再生へシフトすることができる。
MCE 2005の主な特徴としては、はじめにTVチューナーを2つまで搭載できるデュアルチューナーに対応したことにより、同時に2番組の録画、または裏番組の視聴が楽しめるようになった点があげられる。テレビ画面の視聴および録画予約はiEPGによる簡単な操作で行える。その他にも、Windows XP Service Pack2のコード適用や、本日同社より新たに発表されたWindows Media Player 10の搭載などが実現されている。
このWindows Media Player 10との連携により、MCE 2005のメディアセンターからオンライン経由でのデジタルメディアコンテンツの入手が容易に行え、パソコンをより家電に近い感覚で操作することが可能になる。米国では既にメディアセンターにFMチューナー機能を追加するチューナーカードを発売しているが、こちらの日本語版への採用は今のところ未定である。
Windows Mobile software for Portable Media Centers
「Windows Mobile software for Portable Media Centers」(以下:PMC)は、ポータブルAV製品において、MCE 2005と同様のエンターテインメントと操作性を提供するオペレーティングシステムだ。
Microsoft Windows XPを搭載したPCと同期させ、テレビ、映画、ホームビデオ、音楽、写真などのファイルを転送して、簡単に保存、再生が楽しめるようになる。MCE 2005と同様に直感的な操作が可能なインターフェイスにより、再生したいコンテンツに素早くアクセスすることができる。
PMCの発表により、クリエイティブメディア(株)からはこのOSを搭載したポータブルAVプレーヤー「Creative Zen Portable Media Center(CZPMC20U)」も11月中旬に発売されることが明らかにされた。価格はクリエイティブオンラインショップ価格で57,800円を予定している。液晶リモコン、ドッキングステーション、バッテリー、ワイヤレスリモコンなどオプション製品も販売される見込みだ。
本機は20GBのハードディスクを内蔵し最長80時間のビデオ、最大9000曲の楽曲、数万枚の写真コンテンツを保存することができる。「Windows Media DRM 10」をサポートしており、デジタル保護されたWindows Media AudioファイルとWindows Media Videoファイルの再生に対応する。Windows Media Player 10とのオートシンク機能も備える。また、TV出力/ステレオ出力機能を搭載しており、本機に保存したコンテンツを大画面テレビにつないで再生することも可能だ。なお、ゲーム機能についてはサポートしていないが、コンテンツプロバイダーによる参入も可能なようにフレキシビリティも持たせた仕様になっているという。
Windows Media Player 10 日本語版
「Windows Media Player 10」(以下:WMP 10)も本日同社のホームページからダウンロードサービスによる提供が開始された。同時にWindows Media Player 10のオンラインストアから音楽、音楽クリップ、ビデオや映画、アニメ コンテンツの購入が可能な合計11社のサービスが年内に順次開始されることが明らかにされた。
WMP 10ではインターフェイスの改良を行い、音楽ライブラリ、CDの取り込み、書き出し、デジタル オーディオ プレーヤーへの転送など、基本機能を集約させ操作性向上を実現した。またオンラインストアがビルトインされており、オーディオビジュアルコンテンツのダウンロードサービスが気軽に楽しめるようになっている。また本アプリケーションではWindows Media Digital Rights Management 10に対応し、デジタルコンテンツの著作権保護に関しても万全の構えをとっている。
WMP 10に対応したデジタルコンテンツ配信は、音楽配信4社、音楽クリップ配信2社、ビデオ配信3社、映画配信1社、アニメ配信1社より提供される。その内、9つのサービスが本日よりスタートしており、中でもマイクロソフトが独自に提供する「msnミュージック」のサービス概要が本日の会場でデモンストレーションにより紹介された。
msnミュージックでは簡単な操作により、インターネットから好きな楽曲を購入・ダウンロードして楽しめるようになっている。楽曲購入の決済方法にはクレジットカードとWebマネーが用意されている。年末に向けて10万曲以上のラインナップを取りそろえていく予定であるという。
また(株)レーベルゲートからは、同社のデジタルメディア技術であるWidows Media Technologiesを採用し最新のWMP 10に対応した音楽配信サービスである「MusicDrop」のサービスが10月20日より開始されることも発表された。
同社では2000年より「Label Gate」サービスとして音声圧縮形式にATRAC3を採用し、これまで日本市場において音楽配信サービスを積極的に展開してきた。2004年4月からは従来からのATRAC3によるサービス名称を「Mora」に改名し、現在コンテンツ数約8万曲、今年度の有料ダウンロード数は約200万曲を見込んでいる。今回WMP 10のプラットフォームにおいて、初めてWindows Media Audioをサポートすることにより、更なるサービスの充実化を図っていく考えだ。
(Phile-web編集部)
wpc2004report
Windows XP Media Center Edition 2005 日本語版
「Windows XP Media Center Edition 2005」(以下:MCE 2005)は、パソコン上の音楽やビデオ映像、写真、TVなどのデジタルメディアを専用操作画面「メディアセンター」とリモコンによる直感的な操作で楽しめる機能を提供する新しいオペレーティングシステム(OS)だ。
同社からは既に同OSのシリーズ2004が提供されていたが、本日新OSの発表とともに、同社のパートナーメーカー各社、またはOEMシステムビルダーからこれを搭載したPCが順次発表されることが明らかにされた。
MCE 2005の専用操作画面「メディアセンター」には、マイ テレビ/マイ ピクチャ/マイ ミュージック/マイ ビデオ/メディア オンラインの各機能が搭載されており、リモコン中央に配置された「スタート」ボタンにより、メディアセンターを起動して手軽にテレビの視聴や音楽再生へシフトすることができる。
MCE 2005の主な特徴としては、はじめにTVチューナーを2つまで搭載できるデュアルチューナーに対応したことにより、同時に2番組の録画、または裏番組の視聴が楽しめるようになった点があげられる。テレビ画面の視聴および録画予約はiEPGによる簡単な操作で行える。その他にも、Windows XP Service Pack2のコード適用や、本日同社より新たに発表されたWindows Media Player 10の搭載などが実現されている。
このWindows Media Player 10との連携により、MCE 2005のメディアセンターからオンライン経由でのデジタルメディアコンテンツの入手が容易に行え、パソコンをより家電に近い感覚で操作することが可能になる。米国では既にメディアセンターにFMチューナー機能を追加するチューナーカードを発売しているが、こちらの日本語版への採用は今のところ未定である。
Windows Mobile software for Portable Media Centers
「Windows Mobile software for Portable Media Centers」(以下:PMC)は、ポータブルAV製品において、MCE 2005と同様のエンターテインメントと操作性を提供するオペレーティングシステムだ。
Microsoft Windows XPを搭載したPCと同期させ、テレビ、映画、ホームビデオ、音楽、写真などのファイルを転送して、簡単に保存、再生が楽しめるようになる。MCE 2005と同様に直感的な操作が可能なインターフェイスにより、再生したいコンテンツに素早くアクセスすることができる。
PMCの発表により、クリエイティブメディア(株)からはこのOSを搭載したポータブルAVプレーヤー「Creative Zen Portable Media Center(CZPMC20U)」も11月中旬に発売されることが明らかにされた。価格はクリエイティブオンラインショップ価格で57,800円を予定している。液晶リモコン、ドッキングステーション、バッテリー、ワイヤレスリモコンなどオプション製品も販売される見込みだ。
本機は20GBのハードディスクを内蔵し最長80時間のビデオ、最大9000曲の楽曲、数万枚の写真コンテンツを保存することができる。「Windows Media DRM 10」をサポートしており、デジタル保護されたWindows Media AudioファイルとWindows Media Videoファイルの再生に対応する。Windows Media Player 10とのオートシンク機能も備える。また、TV出力/ステレオ出力機能を搭載しており、本機に保存したコンテンツを大画面テレビにつないで再生することも可能だ。なお、ゲーム機能についてはサポートしていないが、コンテンツプロバイダーによる参入も可能なようにフレキシビリティも持たせた仕様になっているという。
Windows Media Player 10 日本語版
「Windows Media Player 10」(以下:WMP 10)も本日同社のホームページからダウンロードサービスによる提供が開始された。同時にWindows Media Player 10のオンラインストアから音楽、音楽クリップ、ビデオや映画、アニメ コンテンツの購入が可能な合計11社のサービスが年内に順次開始されることが明らかにされた。
WMP 10ではインターフェイスの改良を行い、音楽ライブラリ、CDの取り込み、書き出し、デジタル オーディオ プレーヤーへの転送など、基本機能を集約させ操作性向上を実現した。またオンラインストアがビルトインされており、オーディオビジュアルコンテンツのダウンロードサービスが気軽に楽しめるようになっている。また本アプリケーションではWindows Media Digital Rights Management 10に対応し、デジタルコンテンツの著作権保護に関しても万全の構えをとっている。
WMP 10に対応したデジタルコンテンツ配信は、音楽配信4社、音楽クリップ配信2社、ビデオ配信3社、映画配信1社、アニメ配信1社より提供される。その内、9つのサービスが本日よりスタートしており、中でもマイクロソフトが独自に提供する「msnミュージック」のサービス概要が本日の会場でデモンストレーションにより紹介された。
msnミュージックでは簡単な操作により、インターネットから好きな楽曲を購入・ダウンロードして楽しめるようになっている。楽曲購入の決済方法にはクレジットカードとWebマネーが用意されている。年末に向けて10万曲以上のラインナップを取りそろえていく予定であるという。
また(株)レーベルゲートからは、同社のデジタルメディア技術であるWidows Media Technologiesを採用し最新のWMP 10に対応した音楽配信サービスである「MusicDrop」のサービスが10月20日より開始されることも発表された。
同社では2000年より「Label Gate」サービスとして音声圧縮形式にATRAC3を採用し、これまで日本市場において音楽配信サービスを積極的に展開してきた。2004年4月からは従来からのATRAC3によるサービス名称を「Mora」に改名し、現在コンテンツ数約8万曲、今年度の有料ダウンロード数は約200万曲を見込んでいる。今回WMP 10のプラットフォームにおいて、初めてWindows Media Audioをサポートすることにより、更なるサービスの充実化を図っていく考えだ。
(Phile-web編集部)
wpc2004report