HOME > ニュース > AV&ホームシアターニュース
公開日 2005/09/04 11:29
<IFA2005レポート:ケンウッド>ポータブルDAPをサーバーにシームレスなエンタテインメントを提案
ケンウッドのブースでは“Digital Entertainment, anytime, anywhere”をキーワードに、「ホーム」「カー」「アウトドア」の3つのフィールドをシームレスにつなぐエンターテインメントスタイルを提案している。
日本では既に発売されているポータブルタイプのHDDオーディオプレーヤー「HD20GA7」が今シーズンから欧州の市場にも投入される。カラーバリエーションはホワイトとブラックを揃え、349ユーロで販売される。展示説明員によれば、一般来場者の反応も上々とのことで、今回は本機を軸としたモバイルエンタテインメントのコンセプト展示も披露された。
このコンセプト展示は、大容量ハードディスクを搭載した本機の特徴を活かし、記録された映像や音楽を持ち運びながら、リビングのホームシアターやカーAVで楽しもうという提案だ。今回は「11b」スペックの無線通信機能とDLNAのガイドラインに準拠したプロトタイプが会場に用意され、ホーム用、カー用のメディアサーバー試作機とともにコンテンツのワイヤレス送信モデルをデモンストレーションした。これまで、同様の試みをモバイルノートPCで実現するソリューションは存在したが、今回ケンウッドが提示してきたような、ポータブルAV機器をサーバーとして使用する発想は、欧州のコンシューマーにとっても衝撃的だったようだ。展示ブースには解説を求める来場者が後を絶たなかった。
フロントサラウンドシステムも出展された。新製品「AX-7」は2つのキャビネットに合計4本のスピーカーを内蔵した「2 in 1」スピーカー2本に、DVD/CD/MDプレーヤー内蔵プリアンプ、別筐体のパワーアンプをセットにしたハイコンポだ。4本のスピーカーでフロントサラウンドを実現する。ケンウッドのHDDオーディオプレーヤー「HD20GA7」とつないで、プレーヤー内のコンテンツをコントロールする機能が搭載されるほか、オプションのスピーカーセットで5.1chシステムを構築できる機能も付加される予定という。何よりも「ケンウッドらしい、音質にこだわったハイコンポを実現したい」(展示解説員)という、力のこもった製品だ。
デジタルオーディオの音質向上を実現する「Supreme」の試作技術も披露された。これはMP3をはじめとするデジタル音源の、特に高域について16k付近で落ちる帯域を40k付近まで拡張することによって、より滑らかなサウンドとノイズカットを実現するというもの。この技術を用いることによって「デジタルの音がよりアナログの音に近い柔らかなイメージになる」(展示解説員)とのこと。製品への実装が期待されるところだ。
その他にも会場には同社のカーエレクトロニクス分野参入25周年を記念した製品群が一堂に展示された。カーエンターテインメントのコンセプト展示として注目を浴びたのは、オリジナルキャラクター「Ellie(エリー)」がナビゲートするカー・エンタテインメントシステムだ。道路情報をはじめ、ドライバーが必要としている情報やコンテンツを、ユーザーとの対話が可能なインテリジェントシステムを実装した「Ellie」のプログラムがインタラクティブに提供するというもの。今回はアプリケーションがインストールされたPCによるデモンストレーションが行われた。
(Phile-web編集部・山本)
[IFA2005REPORT]
日本では既に発売されているポータブルタイプのHDDオーディオプレーヤー「HD20GA7」が今シーズンから欧州の市場にも投入される。カラーバリエーションはホワイトとブラックを揃え、349ユーロで販売される。展示説明員によれば、一般来場者の反応も上々とのことで、今回は本機を軸としたモバイルエンタテインメントのコンセプト展示も披露された。
このコンセプト展示は、大容量ハードディスクを搭載した本機の特徴を活かし、記録された映像や音楽を持ち運びながら、リビングのホームシアターやカーAVで楽しもうという提案だ。今回は「11b」スペックの無線通信機能とDLNAのガイドラインに準拠したプロトタイプが会場に用意され、ホーム用、カー用のメディアサーバー試作機とともにコンテンツのワイヤレス送信モデルをデモンストレーションした。これまで、同様の試みをモバイルノートPCで実現するソリューションは存在したが、今回ケンウッドが提示してきたような、ポータブルAV機器をサーバーとして使用する発想は、欧州のコンシューマーにとっても衝撃的だったようだ。展示ブースには解説を求める来場者が後を絶たなかった。
フロントサラウンドシステムも出展された。新製品「AX-7」は2つのキャビネットに合計4本のスピーカーを内蔵した「2 in 1」スピーカー2本に、DVD/CD/MDプレーヤー内蔵プリアンプ、別筐体のパワーアンプをセットにしたハイコンポだ。4本のスピーカーでフロントサラウンドを実現する。ケンウッドのHDDオーディオプレーヤー「HD20GA7」とつないで、プレーヤー内のコンテンツをコントロールする機能が搭載されるほか、オプションのスピーカーセットで5.1chシステムを構築できる機能も付加される予定という。何よりも「ケンウッドらしい、音質にこだわったハイコンポを実現したい」(展示解説員)という、力のこもった製品だ。
デジタルオーディオの音質向上を実現する「Supreme」の試作技術も披露された。これはMP3をはじめとするデジタル音源の、特に高域について16k付近で落ちる帯域を40k付近まで拡張することによって、より滑らかなサウンドとノイズカットを実現するというもの。この技術を用いることによって「デジタルの音がよりアナログの音に近い柔らかなイメージになる」(展示解説員)とのこと。製品への実装が期待されるところだ。
その他にも会場には同社のカーエレクトロニクス分野参入25周年を記念した製品群が一堂に展示された。カーエンターテインメントのコンセプト展示として注目を浴びたのは、オリジナルキャラクター「Ellie(エリー)」がナビゲートするカー・エンタテインメントシステムだ。道路情報をはじめ、ドライバーが必要としている情報やコンテンツを、ユーザーとの対話が可能なインテリジェントシステムを実装した「Ellie」のプログラムがインタラクティブに提供するというもの。今回はアプリケーションがインストールされたPCによるデモンストレーションが行われた。
(Phile-web編集部・山本)
[IFA2005REPORT]