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公開日 2006/08/30 19:17
ソニー、新映像エンジンやHDMI搭載の“BRAVIA”X2500シリーズ3機種
ソニーは、新開発した高画質回路“ブラビアエンジンプロ”を搭載したフラグシップ液晶テレビ“X2500シリーズ”3モデルを9月15日より順次発売する。50V型を超える液晶テレビを同社が発売するのは初めて。
発売するのは、52V型「KDL-52X2500」、46V型「KDL-46X2500」、40V型「KDL-40X2500」の3モデル。価格はオープンだが、52V型は80万円前後、46V型は55万円前後、40V型は45万円前後での販売が予想される。
フラグシップのXシリーズは、昨年秋に“X1000シリーズ”(関連ニュース)を発売し、「KDL-46X1000」「KDL-40X1000」の2モデルをラインナップしていた。今回はそれ以来の新製品投入となる。
なお、3モデルのパネルはすべて1,920×1,080ドットのフルHDで、韓国サムスン電子との合弁会社、S-LCDで製造する「ソニーパネル」を採用する。
3モデルには、新たに開発した高画質回路“ブラビアエンジンプロ”を搭載。このエンジンの最大のポイントは、同社が5月に発表していた画像処理技術「DRC-MF V2.5」(関連ニュース)を搭載したこと。480iから1080iまでの様々な映像信号を1080p化することができ、HD信号に対するクリエーションと歪み抑圧を実現する「デジタルマッピング処理」の性能をより一層向上させた。これにより、従来技術からさらに解像感、艶感、遠近感を向上させ、信号に含まれる歪成分に対しても破綻が無く強固な処理を実現し、より安定したリアルなHD信号を作り出せるという。
そのほか、ブラビアエンジンプロは、広帯域のアナ/デジ変換を実現し、画像の歪みやジッターを大幅に低減させる「CCP-XA」、また映像信号からテクスチャー成分だけを分離し、映像に合わせて明るさを細かく制御する「IFP2」、動画の残像感を低減する「高画質パネルドライバー」などから構成される。
テレビセットのコントラスト比は、従来の1,300対1から1,500対1に向上。また、映像の明るさを自動判別し、バックライトやコントラストを最適に調整する「アドバンスト・コントラストエンハンサー」も搭載。暗い映像の時にはバックライトの出力を落とすなどの処理を行い、黒浮きや黒つぶれなどを抑えることができる。
また、従来から同社が採用している、同社独自開発の蛍光体を使用したバックライト「ライブカラークリエーション」を搭載。青、緑、赤の3原色の波長の純度を高め、さらに青と緑が混色しないようサブピークを抑えることにより、鮮やかで純度の高い色再現を実現している。
さらに、動画色空間の国際標準規格として認定された“xvYCC”(関連ニュース)に、民生用テレビとして初めて対応。ディスプレイの色彩表現評価で使われる「マンセル・カラー・カスケード」で比較した場合、現行放送の約1.8倍程度の色が表現できる新規格だ。現在はxvYCCに対応したソフトは無いが、将来的にBlu-ray Discやビデオカメラ等、対応ソフトや機器が登場した際にも本来の色を表示できるよう、将来性を見越して対応した。
xvYCCの伝送に対応するのは、HDMIのバージョン1.3。X2500シリーズのHDMI端子はバージョン1.3の一部機能に対応している。また、11月11日に発売される「PS3」にもバージョン1.3のHDMI端子が搭載される見込みだ。
HDMI端子は3系統装備するが、1端子はテレビ側面に配置し、ハイビジョンハンディカムなどの機器を容易に接続することができる。ほか、映像入力端子はD5端子が2系統、S端子が1系統、ビデオ端子が3系統。PC入力用のD-Sub15ピン端子も備える。なお、X1000シリーズで登載していたi.Link端子やUSB端子の搭載は見送られた。
チューナーは地上・BS・110度CSデジタルチューナーを1基搭載。全シリーズのX1000ではデジタルダブルチューナーを搭載していたが、今回はシングル構成とした。ほかに地上アナログチューナーも備える。2画面表示は、放送と外部入力の組み合わせのみ可能。
そのほか、X1000シリーズで対応していたDLNAにも、X2500シリーズは対応していない。
音声面では、2ウェイ6スピーカーとデジタルアンプを内蔵した。さらに疑似サラウンド機能「TruSurround XT DIGITAL 5.1」に対応。サラウンド時のセリフの明瞭感を高める「Dialog Clarity」、低音を増強する「TruBass」などの機能を備える。
リモコンは、ボタン数を減らし、レイアウトを工夫した「シンプルリモコン」を採用。チャンネル数字ボタンを直径8mmに拡大し、ボタンの間隔を広げるなど、視認性や押しやすさにこだわった。
デザイン面では、フレーム部に透過素材を使用し、画面が浮き上がって見えるフローティングスタイルを採用。本体色は、シルバーとブラックの通常色のほか、ホワイト、ブラウン、ブルー、レッドの4色を受注生産で用意する。受注生産の4色は、家電量販店など通常の店舗でも注文することができ、シルバー/ブラックとの価格差はない。納期は2週間程度を想定している。
【問い合わせ先】
ソニーマーケティング(株)
お客様ご相談センター
TEL/0570-00-3311
(Phile-web編集部)
<関連ニュース>
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・ソニー、「SXRD」0.61型フルHDパネル搭載の中級プロジェクター「VPL-VW50」を発売
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・ソニー、液晶“BRAVIA”V2500/S2500シリーズ6モデルを発売
・ブラビア“第二幕”開演 − ソニー井原氏が語る大型化戦略
発売するのは、52V型「KDL-52X2500」、46V型「KDL-46X2500」、40V型「KDL-40X2500」の3モデル。価格はオープンだが、52V型は80万円前後、46V型は55万円前後、40V型は45万円前後での販売が予想される。
フラグシップのXシリーズは、昨年秋に“X1000シリーズ”(関連ニュース)を発売し、「KDL-46X1000」「KDL-40X1000」の2モデルをラインナップしていた。今回はそれ以来の新製品投入となる。
なお、3モデルのパネルはすべて1,920×1,080ドットのフルHDで、韓国サムスン電子との合弁会社、S-LCDで製造する「ソニーパネル」を採用する。
3モデルには、新たに開発した高画質回路“ブラビアエンジンプロ”を搭載。このエンジンの最大のポイントは、同社が5月に発表していた画像処理技術「DRC-MF V2.5」(関連ニュース)を搭載したこと。480iから1080iまでの様々な映像信号を1080p化することができ、HD信号に対するクリエーションと歪み抑圧を実現する「デジタルマッピング処理」の性能をより一層向上させた。これにより、従来技術からさらに解像感、艶感、遠近感を向上させ、信号に含まれる歪成分に対しても破綻が無く強固な処理を実現し、より安定したリアルなHD信号を作り出せるという。
そのほか、ブラビアエンジンプロは、広帯域のアナ/デジ変換を実現し、画像の歪みやジッターを大幅に低減させる「CCP-XA」、また映像信号からテクスチャー成分だけを分離し、映像に合わせて明るさを細かく制御する「IFP2」、動画の残像感を低減する「高画質パネルドライバー」などから構成される。
テレビセットのコントラスト比は、従来の1,300対1から1,500対1に向上。また、映像の明るさを自動判別し、バックライトやコントラストを最適に調整する「アドバンスト・コントラストエンハンサー」も搭載。暗い映像の時にはバックライトの出力を落とすなどの処理を行い、黒浮きや黒つぶれなどを抑えることができる。
また、従来から同社が採用している、同社独自開発の蛍光体を使用したバックライト「ライブカラークリエーション」を搭載。青、緑、赤の3原色の波長の純度を高め、さらに青と緑が混色しないようサブピークを抑えることにより、鮮やかで純度の高い色再現を実現している。
さらに、動画色空間の国際標準規格として認定された“xvYCC”(関連ニュース)に、民生用テレビとして初めて対応。ディスプレイの色彩表現評価で使われる「マンセル・カラー・カスケード」で比較した場合、現行放送の約1.8倍程度の色が表現できる新規格だ。現在はxvYCCに対応したソフトは無いが、将来的にBlu-ray Discやビデオカメラ等、対応ソフトや機器が登場した際にも本来の色を表示できるよう、将来性を見越して対応した。
xvYCCの伝送に対応するのは、HDMIのバージョン1.3。X2500シリーズのHDMI端子はバージョン1.3の一部機能に対応している。また、11月11日に発売される「PS3」にもバージョン1.3のHDMI端子が搭載される見込みだ。
HDMI端子は3系統装備するが、1端子はテレビ側面に配置し、ハイビジョンハンディカムなどの機器を容易に接続することができる。ほか、映像入力端子はD5端子が2系統、S端子が1系統、ビデオ端子が3系統。PC入力用のD-Sub15ピン端子も備える。なお、X1000シリーズで登載していたi.Link端子やUSB端子の搭載は見送られた。
チューナーは地上・BS・110度CSデジタルチューナーを1基搭載。全シリーズのX1000ではデジタルダブルチューナーを搭載していたが、今回はシングル構成とした。ほかに地上アナログチューナーも備える。2画面表示は、放送と外部入力の組み合わせのみ可能。
そのほか、X1000シリーズで対応していたDLNAにも、X2500シリーズは対応していない。
音声面では、2ウェイ6スピーカーとデジタルアンプを内蔵した。さらに疑似サラウンド機能「TruSurround XT DIGITAL 5.1」に対応。サラウンド時のセリフの明瞭感を高める「Dialog Clarity」、低音を増強する「TruBass」などの機能を備える。
リモコンは、ボタン数を減らし、レイアウトを工夫した「シンプルリモコン」を採用。チャンネル数字ボタンを直径8mmに拡大し、ボタンの間隔を広げるなど、視認性や押しやすさにこだわった。
デザイン面では、フレーム部に透過素材を使用し、画面が浮き上がって見えるフローティングスタイルを採用。本体色は、シルバーとブラックの通常色のほか、ホワイト、ブラウン、ブルー、レッドの4色を受注生産で用意する。受注生産の4色は、家電量販店など通常の店舗でも注文することができ、シルバー/ブラックとの価格差はない。納期は2週間程度を想定している。
【問い合わせ先】
ソニーマーケティング(株)
お客様ご相談センター
TEL/0570-00-3311
(Phile-web編集部)
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関連リンク
- ブランドSONY
- 型番KDL-52X2500
- 発売日2006年10月20日
- 価格¥OPEN(予想実売価格800,000円前後)
【SPEC】●画面サイズ:52V型 ●パネル解像度:1,920×1,080 ●輝度:450cd/m2 ●視野角:上下左右178度 ●コントラスト比:1,500対1 ●受信チャンネル:地上・BS・110度CSデジタル、地上アナログ ●入出力端子:HDMI入力3、D5入力2、S2入力1、ビデオ入力3、D-Sub15ピン入力1、デジタル放送/ビデオ出力端子1、光デジタル音声出力1、ほか ●消費電力:329W ●外形寸法(スタンド含む):1415W×890H×384Dmm ●質量(スタンド含む):54.0kg
- ブランドSONY
- 型番KDL-46X2500
- 発売日2006年9月15日
- 価格¥OPEN(予想実売価格550,000円前後)
【SPEC】●画面サイズ:46V型 ●パネル解像度:1,920×1,080 ●輝度:450cd/m2 ●視野角:上下左右178度 ●コントラスト比:1,500対1 ●受信チャンネル:地上・BS・110度CSデジタル、地上アナログ ●入出力端子:HDMI入力3、D5入力2、S2入力1、ビデオ入力3、D-Sub15ピン入力1、デジタル放送/ビデオ出力端子1、光デジタル音声出力1、ほか ●消費電力:288W ●外形寸法(スタンド含む):1262W×795H×322Dmm ●質量(スタンド含む):41.0kg
- ブランドSONY
- 型番KDL-40X2500
- 発売日2006年9月15日
- 価格¥OPEN(予想実売価格450,000円前後)
【SPEC】●画面サイズ:40V型 ●パネル解像度:1,920×1,080 ●輝度:450cd/m2 ●視野角:上下左右178度 ●コントラスト比:1,500対1 ●受信チャンネル:地上・BS・110度CSデジタル、地上アナログ ●入出力端子:HDMI入力3、D5入力2、S2入力1、ビデオ入力3、D-Sub15ピン入力1、デジタル放送/ビデオ出力端子1、光デジタル音声出力1、ほか ●消費電力:240W ●外形寸法(スタンド含む):1111W×717H×322Dmm ●質量(スタンド含む):35.0kg