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公開日 2007/01/19 18:38
ラウンドロビンテスト「Stage 6」が最終コーナーへ − 成果をヘッドチェア・石井氏に聞く
RWプロダクツ プロモーションイニシアティブ(略称:RWPPI)は19日、第32回ラウンドロビンテスト全体会議をパイオニア(株)の目黒本社で開催した。
今回の全体会議は、RWPPIが主催するラウンドロビンテストの「Stage-6(6回目の互換性検証活動)」の最終ミーティングとなった。本日も会員各社のメンバーが参加し、「フィジカル・フォーマットWG」「ロジカルフォーマット(ライター)WG」「ロジカルフォーマット(レコーダー)WG」「プレイバックコンパチビリティWG」の各ワーキンググループごとにテスト項目の最終確認が行われた。
会議の冒頭に登壇したラウンドロビンテストのヘッドチェア(全体会議チェア)である、パイオニア(株)石井英宏氏からは、ラウンドロビンテストに関する近況が報告された。
昨年12月5日に米国・サンフランシスコで開催されたOSTA(Optical Storage Technology Association)のDVD Compatible Committeeでは、ラウンドロビンテストの「Stage 5」に関する成果報告が行われた。会場には北米地域の業界関係者が多数集まり、「RWPPIの積極的な互換性検証活動への取り組み内容を紹介することができた」と石井氏は伝えた。
ラウンドロビンテストでは、8倍速DVD-R DLをはじめとする最新のDVD-RW/R関連製品の互換性検証などが直近の「Stage 6」において展開されてきた。その成果は、今後2月に開催されるRWPPIの全体会議や、東京で開催される記録型DVD会議(略称:RDVDC)との共同開催による「JRT東京セミナー」の場において、まとまったかたちで報告される予定であるという。また国際的なラウンドロビンテストのプロモーション活動としては、3月に台湾の記録メディアメーカーや業界関係者を集めたセミナーの開催が予定されているという。このセミナーでは「Stage 6」の成果報告と、その内容に関するQ&Aセッションが行われるほか、RWPPIの活動内容の紹介や、台湾のメディアメーカーへ参加が呼びかけられる見込みだ。
全体会議が開催された本日、ラウンドロビンテストのヘッドチェアである石井氏に、「Stage 6」の手応えや、今後の活動に向けた抱負などをうかがうことができた。
石井氏は「Stage 6」の成果を俯瞰し、「いつかのテーマを掲げてきたが、DVD-RW/Rに関連する新旧の検証項目に幅広く対応できたことで、検証項目となった製品に性能改善を見ることができた」と振り返る。今回から新たに取り組んだDVD-R DLの8倍速ディスクでは、メディアとドライブとの間で高い互換性を証明することができた。またDVD-Rの16倍速ディスクでは、参加メンバーの拡大にともない「Stage 5」でも行ったテストに敢えて継続して取り組んだところ、対応製品におけるいっそうの性能改善が実現されたという。
RWPPIのラウンドロビンテストが、RDVDCのCompatible Working Grope(CWG)と共同で実施するジョイントラウンドロビンテスト(以下:JRT)の成果を石井氏に尋ねてみた。JRTにおいては「参加メンバー、参加アイテムが年々拡大する一方で、メンバー間の交流もいっそう密になり、互いの製品間で信頼性の高い互換性検証活動が行えている」と評価する。光ディスク関連機器の進化にともない、互換性検証の対象となる製品の数も、旧来の製品を含めてさらに拡大していくことが予想されるが、「JRTのメンバー間で情報交換をより活発にしていくことで、信頼性の高い製品を開発していくことができるだろう」と石井氏は意気込みを語った。
「Stage 6」の成果を速やかに取りまとめ、国内・国外に向けたプロモーション活動を加速化させていくことが石井氏にとって直近の課題となるが、一方で、石井氏は今後の互換性検証活動に関するテーマも少しずつ思い描き始めているようだ。「ビデオカメラではAVCHD規格を採用し、DVDメディアにハイビジョン記録ができる製品が少しずつ発表されはじめている。またHDを軸に、今後新しいフォーマットやサービスが誕生してきた時に、これまでの成果とメンバー間のネットワークを活かしながら、速やかに情報を共有し、ユーザーが安心して使える製品の開発に活かしていくことが、これまでと変わらずラウンドロビンテストに期待される役割だろう。DVD-RW/Rのディスクを利用したアプリケーションであれば、HDも含めて全てのものをラウンドロビンテストの対象にしていきたい」と石井氏は語る。今後もRWPPIのラウンドロビンテストの活動に注目していきたい。
(Phile-web編集部)
今回の全体会議は、RWPPIが主催するラウンドロビンテストの「Stage-6(6回目の互換性検証活動)」の最終ミーティングとなった。本日も会員各社のメンバーが参加し、「フィジカル・フォーマットWG」「ロジカルフォーマット(ライター)WG」「ロジカルフォーマット(レコーダー)WG」「プレイバックコンパチビリティWG」の各ワーキンググループごとにテスト項目の最終確認が行われた。
会議の冒頭に登壇したラウンドロビンテストのヘッドチェア(全体会議チェア)である、パイオニア(株)石井英宏氏からは、ラウンドロビンテストに関する近況が報告された。
昨年12月5日に米国・サンフランシスコで開催されたOSTA(Optical Storage Technology Association)のDVD Compatible Committeeでは、ラウンドロビンテストの「Stage 5」に関する成果報告が行われた。会場には北米地域の業界関係者が多数集まり、「RWPPIの積極的な互換性検証活動への取り組み内容を紹介することができた」と石井氏は伝えた。
ラウンドロビンテストでは、8倍速DVD-R DLをはじめとする最新のDVD-RW/R関連製品の互換性検証などが直近の「Stage 6」において展開されてきた。その成果は、今後2月に開催されるRWPPIの全体会議や、東京で開催される記録型DVD会議(略称:RDVDC)との共同開催による「JRT東京セミナー」の場において、まとまったかたちで報告される予定であるという。また国際的なラウンドロビンテストのプロモーション活動としては、3月に台湾の記録メディアメーカーや業界関係者を集めたセミナーの開催が予定されているという。このセミナーでは「Stage 6」の成果報告と、その内容に関するQ&Aセッションが行われるほか、RWPPIの活動内容の紹介や、台湾のメディアメーカーへ参加が呼びかけられる見込みだ。
全体会議が開催された本日、ラウンドロビンテストのヘッドチェアである石井氏に、「Stage 6」の手応えや、今後の活動に向けた抱負などをうかがうことができた。
石井氏は「Stage 6」の成果を俯瞰し、「いつかのテーマを掲げてきたが、DVD-RW/Rに関連する新旧の検証項目に幅広く対応できたことで、検証項目となった製品に性能改善を見ることができた」と振り返る。今回から新たに取り組んだDVD-R DLの8倍速ディスクでは、メディアとドライブとの間で高い互換性を証明することができた。またDVD-Rの16倍速ディスクでは、参加メンバーの拡大にともない「Stage 5」でも行ったテストに敢えて継続して取り組んだところ、対応製品におけるいっそうの性能改善が実現されたという。
RWPPIのラウンドロビンテストが、RDVDCのCompatible Working Grope(CWG)と共同で実施するジョイントラウンドロビンテスト(以下:JRT)の成果を石井氏に尋ねてみた。JRTにおいては「参加メンバー、参加アイテムが年々拡大する一方で、メンバー間の交流もいっそう密になり、互いの製品間で信頼性の高い互換性検証活動が行えている」と評価する。光ディスク関連機器の進化にともない、互換性検証の対象となる製品の数も、旧来の製品を含めてさらに拡大していくことが予想されるが、「JRTのメンバー間で情報交換をより活発にしていくことで、信頼性の高い製品を開発していくことができるだろう」と石井氏は意気込みを語った。
「Stage 6」の成果を速やかに取りまとめ、国内・国外に向けたプロモーション活動を加速化させていくことが石井氏にとって直近の課題となるが、一方で、石井氏は今後の互換性検証活動に関するテーマも少しずつ思い描き始めているようだ。「ビデオカメラではAVCHD規格を採用し、DVDメディアにハイビジョン記録ができる製品が少しずつ発表されはじめている。またHDを軸に、今後新しいフォーマットやサービスが誕生してきた時に、これまでの成果とメンバー間のネットワークを活かしながら、速やかに情報を共有し、ユーザーが安心して使える製品の開発に活かしていくことが、これまでと変わらずラウンドロビンテストに期待される役割だろう。DVD-RW/Rのディスクを利用したアプリケーションであれば、HDも含めて全てのものをラウンドロビンテストの対象にしていきたい」と石井氏は語る。今後もRWPPIのラウンドロビンテストの活動に注目していきたい。
(Phile-web編集部)