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公開日 2007/06/14 14:26
ラウンドロビンテスト「Stage7」がスタート − ヘッドチェア・石井氏に聞く今期の展開
RWプロダクツ プロモーションイニシアティブ(略称:RWPPI)は第33回ラウンドロビンテスト全体会議を13日、パイオニア(株)目黒本社にて開催した。
RWPPIは6月に活動の第8期を迎え、ラウンドロビンテストも新たな「Stage7」の互換性検証活動を開始する。RWPPI事務局では、先に開催された定例会議(関連ニュース)においても、今後活動の中心をイベント出展などによるDVD-RW/Rフォーマットのプロモーション活動から、ラウンドロビンテストを軸とした関連製品の互換性の維持・向上のため活動へシフトさせていく方針を打ち出しているが、この日の全体会議の場でも改めてその方向性が、ヘッドチェアマンを務めるパイオニア(株)の石井英宏氏、並びに事務局長のパイオニア(株)森下正巳氏より、出席会員に向けて伝えられた。
この日の会議では、本年2月23日にRWPPIとRDVDCが共同開催した「JRT東京セミナー」、並びに3月8日・9日の連日に渡って台湾で開催された「台湾セミナー」の報告が行われるとともに、RWPPI定例会議の場でも行われた(関連ニュース)、DVDフォーラム WG6チェアマンを務めるパイオニア(株)谷口氏による「CSSダウンロード記録に関する規格アップデート」に関する説明が行われた。
CSSダウンロード規格とは、Webからダウンロード可能な映像コンテンツを専用のDVDダウンロードディスクへCSS(Content Scramble System)のコンテンツ保護技術を使って書き込むサービスモデルであり、現在DVDフォーラムではその規格の詳細や将来のサービスモデルの具体的な内容が検討されている。この規格が本格的に立ち上がれば、ラウンドロビンテストの検証対象となることもあり、谷口氏の発表に列席した会員メンバーからの注目が寄せられた。
今回、「Stage7」のスタートに向けた意気込みをヘッドチェアマンの石井英宏氏、並びにRWPPI事務局長の森下正巳氏にインタビューした。
ー 今期からRWPPIの活動の軸をラウンドロビンテストへ大きくシフトする方針を示されていますが、その背景についてお聞かせ下さい。
森下氏:前期末にRWPPI会員に向けて行ったアンケート調査の結果からも、DVD-RW/Rフォーマットのプロモーション活動については「その目的はおおよそ達成され、成果が得られた」とする声が多くあったことからも、今後イベント出展等でのプロモーションは行わず、互換性の維持・向上のためのラウンドロビンテストに活動を集中する方向性を参加会員とともに決定しました。また今期予算もラウンドロビンテスト活動に重点配分し、先頃参加会員にも承認されました。今期は「ラウンドロビン・セミナー」を2回開催する予定ですが、基本的に事務局としてはラウンドロビンテストの参加メンバーが円滑に会議を行える環境を整えるために注力していく考えです。
ー 市場ではハイビジョン記録に対応する次世代光メディアの注目も高まりつつありますが、現行DVDメディアの互換性検証を対象とするラウンドロビンテストの意義についてはどのようにお考えでしょうか。
石井氏:確かに市場ではいま次世代光メディアの話題が数多く取り上げられていますが、一方でビジネスの中心は依然DVDが中心であり、多くのユーザーの方々が記録メディアとして使われているのが現実の状況です。ユーザーの方々にとって有意義なDVD関連製品の互換性について、信頼性の高い情報を提供できるラウンドロビンテストの活動は依然として大きな意義を持っていると考えています。
ー ラウンドロビンテストの「Stage7」で取り組まれる新しい検証項目について教えて下さい。
石井氏:今期もDVD-RW/Rに関連する新しいフォーマットについて積極的に取り組みたいと考えています。具体的には本日の全体会議でも紹介された「CSSダウンロードディスク」や「DVD-RW DL」、「12倍速対応DVD-R DL」などがターゲットになります。AVCHD規格のように、ハイビジョン信号を現行DVDに赤色レーザーで記録する技術も登場して来ましたので、参加会員の希望に応えて、これらについても検証項目として加えたいと考えています。またユーザーの方々が以前よりお使いの現状及び過去製品との間の互換性についても、再度検証していくこともラウンドロビンテストの大きなミッションです。新しい技術・製品によって記録されたディスクを過去の製品で再生しようとした時に、機器に致命的なダメージを与えることを事前に回避できるような対策を講じていくことが、私たちにとって一つの課題となります。
ー 過去に4回実施された台湾でのラウンドロビンテスト・セミナーの手応えについてお聞かせ下さい。
石井氏:ラウンドロビンテストの台湾セミナーについては、参加をいただいている現地メーカーの方々の意識も高く、開催されるたびに現地での注目・関心が高まってきている実感があります。今年は第5回目のセミナーも開催する予定ですが、「Stage7」で確認された成果を持ってラウンドロビンテストの活動を国際的にアピールする重要な機会の一つとして行きたいと考えています。
(Phile-web編集部)
RWPPIは6月に活動の第8期を迎え、ラウンドロビンテストも新たな「Stage7」の互換性検証活動を開始する。RWPPI事務局では、先に開催された定例会議(関連ニュース)においても、今後活動の中心をイベント出展などによるDVD-RW/Rフォーマットのプロモーション活動から、ラウンドロビンテストを軸とした関連製品の互換性の維持・向上のため活動へシフトさせていく方針を打ち出しているが、この日の全体会議の場でも改めてその方向性が、ヘッドチェアマンを務めるパイオニア(株)の石井英宏氏、並びに事務局長のパイオニア(株)森下正巳氏より、出席会員に向けて伝えられた。
この日の会議では、本年2月23日にRWPPIとRDVDCが共同開催した「JRT東京セミナー」、並びに3月8日・9日の連日に渡って台湾で開催された「台湾セミナー」の報告が行われるとともに、RWPPI定例会議の場でも行われた(関連ニュース)、DVDフォーラム WG6チェアマンを務めるパイオニア(株)谷口氏による「CSSダウンロード記録に関する規格アップデート」に関する説明が行われた。
CSSダウンロード規格とは、Webからダウンロード可能な映像コンテンツを専用のDVDダウンロードディスクへCSS(Content Scramble System)のコンテンツ保護技術を使って書き込むサービスモデルであり、現在DVDフォーラムではその規格の詳細や将来のサービスモデルの具体的な内容が検討されている。この規格が本格的に立ち上がれば、ラウンドロビンテストの検証対象となることもあり、谷口氏の発表に列席した会員メンバーからの注目が寄せられた。
今回、「Stage7」のスタートに向けた意気込みをヘッドチェアマンの石井英宏氏、並びにRWPPI事務局長の森下正巳氏にインタビューした。
ー 今期からRWPPIの活動の軸をラウンドロビンテストへ大きくシフトする方針を示されていますが、その背景についてお聞かせ下さい。
森下氏:前期末にRWPPI会員に向けて行ったアンケート調査の結果からも、DVD-RW/Rフォーマットのプロモーション活動については「その目的はおおよそ達成され、成果が得られた」とする声が多くあったことからも、今後イベント出展等でのプロモーションは行わず、互換性の維持・向上のためのラウンドロビンテストに活動を集中する方向性を参加会員とともに決定しました。また今期予算もラウンドロビンテスト活動に重点配分し、先頃参加会員にも承認されました。今期は「ラウンドロビン・セミナー」を2回開催する予定ですが、基本的に事務局としてはラウンドロビンテストの参加メンバーが円滑に会議を行える環境を整えるために注力していく考えです。
ー 市場ではハイビジョン記録に対応する次世代光メディアの注目も高まりつつありますが、現行DVDメディアの互換性検証を対象とするラウンドロビンテストの意義についてはどのようにお考えでしょうか。
石井氏:確かに市場ではいま次世代光メディアの話題が数多く取り上げられていますが、一方でビジネスの中心は依然DVDが中心であり、多くのユーザーの方々が記録メディアとして使われているのが現実の状況です。ユーザーの方々にとって有意義なDVD関連製品の互換性について、信頼性の高い情報を提供できるラウンドロビンテストの活動は依然として大きな意義を持っていると考えています。
ー ラウンドロビンテストの「Stage7」で取り組まれる新しい検証項目について教えて下さい。
石井氏:今期もDVD-RW/Rに関連する新しいフォーマットについて積極的に取り組みたいと考えています。具体的には本日の全体会議でも紹介された「CSSダウンロードディスク」や「DVD-RW DL」、「12倍速対応DVD-R DL」などがターゲットになります。AVCHD規格のように、ハイビジョン信号を現行DVDに赤色レーザーで記録する技術も登場して来ましたので、参加会員の希望に応えて、これらについても検証項目として加えたいと考えています。またユーザーの方々が以前よりお使いの現状及び過去製品との間の互換性についても、再度検証していくこともラウンドロビンテストの大きなミッションです。新しい技術・製品によって記録されたディスクを過去の製品で再生しようとした時に、機器に致命的なダメージを与えることを事前に回避できるような対策を講じていくことが、私たちにとって一つの課題となります。
ー 過去に4回実施された台湾でのラウンドロビンテスト・セミナーの手応えについてお聞かせ下さい。
石井氏:ラウンドロビンテストの台湾セミナーについては、参加をいただいている現地メーカーの方々の意識も高く、開催されるたびに現地での注目・関心が高まってきている実感があります。今年は第5回目のセミナーも開催する予定ですが、「Stage7」で確認された成果を持ってラウンドロビンテストの活動を国際的にアピールする重要な機会の一つとして行きたいと考えています。
(Phile-web編集部)