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公開日 2007/11/29 18:50
ニンテンドーDSで書籍や映画が楽しめるコンテンツ配信サービス「DSvision」が来年3月にスタート
大日本印刷(株)(以下DNP)は、ニンテンドーDS向けのコンテンツ配信サービス「DSvision」を2008年3月より開始すると発表した。
DSvisionは、(株)am3が任天堂(株)より許諾を得て開発を進めているサービスで、書籍やコミック、アニメや映画などのコンテンツをインターネットを介して配信し、ニンテンドーDSで閲覧できるサービス。am3は現在、ゲームボーイアドバンス/ニンテンドーDSで再生可能なアニメコンテンツ「アドバンスDSムービー」の販売を行っている事業者で、本年9月末にDNPがam3株式の56.3%を取得し筆頭株主になったことで、DNPが本格的に本サービスに参入することとなった。
■ DSvisionとは
DSvisionのコンテンツは、販売サイトからPCにダウンロードし、著作権保護機能が搭載された専用のmicroSDカードに転送。同microSDを専用アダプターに差し込み、ニンテンドーDSにセットすることで、コンテンツの再生・閲覧を行うことができる。専用アダプターはDSソフトと同じ形状をしており、DS本体上部のDSソフト用のスロットに差し込むかたちとなる。
コンテンツは、書籍やコミック、情報誌などの出版物、アニメ、映画、ドラマなどの映像を販売予定で、サービス開始時には約300コンテンツをラインナップする予定。コンテンツ1本の価格は数百円から1000円程度を予定している。
ダウンロードしたコンテンツは、専用ソフト「DSvisionコンテンツラック」で管理が可能で、同ソフトを使ってmicroSDへの転送を行う。容量2GBのmicroSDの場合、2時間の映画コンテンツで約16本、書籍で約4,000冊、コミックで約200冊を保存可能だという。また専用microSDには、フォトビューワーソフトがプリインストールされており、写真の閲覧や簡単な編集などをDS上で楽しむことができる。
なお両社は、専用アダプター、専用microSD(512MB)、USBリーダーライターの3点セットを2008年1月より3,980円(税込)でテスト販売する予定。microSD内にはいくつかのコンテンツをあらかじめ収録する予定で、3月のサービススタート以降は、ダウンロードしたコンテンツを転送して使用することが可能だ。
■ 発表会詳報
本日、DNPならびにam3は共同でサービスの発表会を開催。サービスの詳細や今後の展開などについて説明を行った。
はじめに登壇したのはDNP 常務取締役 市谷事業部長の西村達也氏。「市場では電子出版事業が拡大しており、様々なところから期待が寄せられている。DNPではこれまでもPCやケータイ向けのコンテンツ提供は行ってきた。DSvisionではより幅広いユーザーにコンテンツ提供を行うことができる。また、出版社をはじめとするコンテンツホルダーの販路拡大にも協力していくことができる」と説明した。
続いて登壇したam3 代表取締役社長 竹内裕司氏は、「DSはゲーム機として登場したが、現在“脳トレ”をはじめとする学習ソフトが幅広い層の支持を受けている。様々なコンテンツを保持している、より多くのコンテンツホルダーに参加してもらいたい」と語った。
ゲスト司会者ショーン・ケイとともに登壇したam3 専務取締役の澤居大介氏は、より具体的な戦略や今後の展開などについて説明を行った。
DSvisionのコンセプトは“「最強」「最小」「最大」のプラットフォーム”。「最強」はニンテンドーDSの普及台数で、国内約2,000万台、ワールドワイドで約5,000万台に達しており、「一家に一台近く普及していることがポイントだ」と澤居氏は語る。「最小」は、microSDカードのサイズで、小型ながら最大2GBの大容量と著作権保護機能を実現していることをアピールした。そして「最大」については、「日本最大のコンテンツストアを目指している」と意気込みを語った。
さらに同氏は、ユーザー数の目標は、DSvisionユーザーの10%にあたる200万人。3年目の目標としてコンテンツ数10,000、ダウンロード数2,000万/年を掲げた。
以下に発表会で行われた質疑応答の主な内容を掲載する。
Q.DNPはなぜこのタイミングで参入したのか?
A.DSvisionはコンテンツホルダーに受け入れられるサービスであると判断した。DNPはコンテンツホルダーがもつコンテンツをかたちにする、ということをこれまでやってきた。DSvisionはその新しい方法として期待している。
Q.なぜゲームは配信しないのか?
A.ゲームは任天堂のメインのコンテンツ。そこを浸食するつもりはない。ゲームとゲームでないものの線引きは任天堂と相談しながらやっていくことになる。
Q.出版物などをデータとして保持していないコンテンツホルダーも多いと思うが、それらを電子化するサービスも行うのか?
A.行う。いままでもそういったケースはあった。企画内容も含め相談しながらコンテンツを制作していきたい。
Q.DSの無線LAN機能を使って、microSDに直接ダウンロードすることはできないのか?
A.専用アダプターにライティングの機能を持たせていないためそれはできない。技術的には書き込み時の消費電力が課題となっている。第2、第3世代のモデルでは対応も検討していきたい。
(Phile-web編集部)
DSvisionは、(株)am3が任天堂(株)より許諾を得て開発を進めているサービスで、書籍やコミック、アニメや映画などのコンテンツをインターネットを介して配信し、ニンテンドーDSで閲覧できるサービス。am3は現在、ゲームボーイアドバンス/ニンテンドーDSで再生可能なアニメコンテンツ「アドバンスDSムービー」の販売を行っている事業者で、本年9月末にDNPがam3株式の56.3%を取得し筆頭株主になったことで、DNPが本格的に本サービスに参入することとなった。
■ DSvisionとは
DSvisionのコンテンツは、販売サイトからPCにダウンロードし、著作権保護機能が搭載された専用のmicroSDカードに転送。同microSDを専用アダプターに差し込み、ニンテンドーDSにセットすることで、コンテンツの再生・閲覧を行うことができる。専用アダプターはDSソフトと同じ形状をしており、DS本体上部のDSソフト用のスロットに差し込むかたちとなる。
コンテンツは、書籍やコミック、情報誌などの出版物、アニメ、映画、ドラマなどの映像を販売予定で、サービス開始時には約300コンテンツをラインナップする予定。コンテンツ1本の価格は数百円から1000円程度を予定している。
ダウンロードしたコンテンツは、専用ソフト「DSvisionコンテンツラック」で管理が可能で、同ソフトを使ってmicroSDへの転送を行う。容量2GBのmicroSDの場合、2時間の映画コンテンツで約16本、書籍で約4,000冊、コミックで約200冊を保存可能だという。また専用microSDには、フォトビューワーソフトがプリインストールされており、写真の閲覧や簡単な編集などをDS上で楽しむことができる。
なお両社は、専用アダプター、専用microSD(512MB)、USBリーダーライターの3点セットを2008年1月より3,980円(税込)でテスト販売する予定。microSD内にはいくつかのコンテンツをあらかじめ収録する予定で、3月のサービススタート以降は、ダウンロードしたコンテンツを転送して使用することが可能だ。
■ 発表会詳報
本日、DNPならびにam3は共同でサービスの発表会を開催。サービスの詳細や今後の展開などについて説明を行った。
はじめに登壇したのはDNP 常務取締役 市谷事業部長の西村達也氏。「市場では電子出版事業が拡大しており、様々なところから期待が寄せられている。DNPではこれまでもPCやケータイ向けのコンテンツ提供は行ってきた。DSvisionではより幅広いユーザーにコンテンツ提供を行うことができる。また、出版社をはじめとするコンテンツホルダーの販路拡大にも協力していくことができる」と説明した。
続いて登壇したam3 代表取締役社長 竹内裕司氏は、「DSはゲーム機として登場したが、現在“脳トレ”をはじめとする学習ソフトが幅広い層の支持を受けている。様々なコンテンツを保持している、より多くのコンテンツホルダーに参加してもらいたい」と語った。
ゲスト司会者ショーン・ケイとともに登壇したam3 専務取締役の澤居大介氏は、より具体的な戦略や今後の展開などについて説明を行った。
DSvisionのコンセプトは“「最強」「最小」「最大」のプラットフォーム”。「最強」はニンテンドーDSの普及台数で、国内約2,000万台、ワールドワイドで約5,000万台に達しており、「一家に一台近く普及していることがポイントだ」と澤居氏は語る。「最小」は、microSDカードのサイズで、小型ながら最大2GBの大容量と著作権保護機能を実現していることをアピールした。そして「最大」については、「日本最大のコンテンツストアを目指している」と意気込みを語った。
さらに同氏は、ユーザー数の目標は、DSvisionユーザーの10%にあたる200万人。3年目の目標としてコンテンツ数10,000、ダウンロード数2,000万/年を掲げた。
以下に発表会で行われた質疑応答の主な内容を掲載する。
Q.DNPはなぜこのタイミングで参入したのか?
A.DSvisionはコンテンツホルダーに受け入れられるサービスであると判断した。DNPはコンテンツホルダーがもつコンテンツをかたちにする、ということをこれまでやってきた。DSvisionはその新しい方法として期待している。
Q.なぜゲームは配信しないのか?
A.ゲームは任天堂のメインのコンテンツ。そこを浸食するつもりはない。ゲームとゲームでないものの線引きは任天堂と相談しながらやっていくことになる。
Q.出版物などをデータとして保持していないコンテンツホルダーも多いと思うが、それらを電子化するサービスも行うのか?
A.行う。いままでもそういったケースはあった。企画内容も含め相談しながらコンテンツを制作していきたい。
Q.DSの無線LAN機能を使って、microSDに直接ダウンロードすることはできないのか?
A.専用アダプターにライティングの機能を持たせていないためそれはできない。技術的には書き込み時の消費電力が課題となっている。第2、第3世代のモデルでは対応も検討していきたい。
(Phile-web編集部)