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公開日 2008/01/01 12:01

【Senka21】年頭メーカーアンケート − 松下電器産業・西口史郎氏

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主要各社が語る2008年の市場環境の変化と需要創造の取り組み
年頭メーカーアンケート 〜松下電器産業〜

松下電器産業(株)パナソニックマーケティング本部 本部長 西口史郎氏

北京オリンピックが待ち構える2008年
フルハイビジョンビッグバンを一気呵成に拡大していく

Q1:市場を取り巻く環境が目まぐるしく変化する中で、2008年のユーザーのライフスタイルやその消費行動・価値観において、どのような変化があると考えるか。

A1:薄型テレビでは、フルハイビジョンやさらなる大画面化が加速している。引き続き、市場の牽引役としてもその活躍が期待される中で、2008年8月には、北京オリンピックが開催され、さらなる需要拡大の大きな追い風となることが予測される。当社は、オリンピックのオフィシャルスポンサーでもあり、この商機を逃すことなく、お客様に喜んでいただける商品を連打することで、市場の期待の声にお応えしていきたい。

テレビを中心としたリンク商品、リンク販売がさらに一般的になってくるのも08年の大きな特長のひとつとなる。テレビを購入する際にも、レコーダーはどれを買ったら使いやすいかとか、ラックシアターならもっといい音で楽しめるなど、お客様も販売店も、テレビにどうつながるかを常に意識しながら購入、販売するスタイルがより定着してくるだろう。

このように、新しい映像文化が創造されていく中で、当社では常に、お客様の立場に立ち、お客様が実際に使っていただくことを第一に考えた商品づくりを行っている。例えば、テレビは家族で楽しむもの。美しい映像や様々な機能ももちろん重要だが、それが、人にやさしいものでなくてはならない。「ヒューマンビエラ」というキャッチフレーズは、そうした思いや実際の取り組みを表現したもの。さらなる使いやすさの提案は、今後ますます大きなテーマとなるだろう。

また、エコや省エネというテーマに対し、お客様の目が厳しくなっている。当社ではこれまで、世界初のプラズマディスプレイパネルの無鉛化や水銀フリーを実現するなど、業界の先頭を切り、環境に対する取り組みを推進してきた。企業の社会的責任として、今後も一層力を入れていく。

Q2:御社の2008年の中心となる商品ジャンルおよび需要喚起、市場創造へ向けての提案や取り組みは。

A2:よりキレイに、より使いやすくということを徹底して行ってきた。フルハイビジョン化が急速に進展する中で、フルハイビジョン画質を極めたレコーダーのディーガやSDムービーを投入してラインナップを強化し、パナソニック「フルハイビジョンビッグバン」を前面に打ち出し展開している。

これまで当社が率先して提唱し続けてきたリンク機能も、ようやく業界標準と言えるまでに広まってきた。さらに、そこでの競争を勝ち抜いていくために、その機能ももっと広げていこうと、アクトビラでのフルハイビジョン映像への対応、セキュリティ面でのドアホンの対応を実現し、「こんなこともできる」という提案を行っている。特にドアホンは、他社には真似のできない当社ならではの強みと言える。その輪は確実に広がっていく。画質はもちろんのこと、リンク機能においても、率先して提案を行っていく。

また、フルハイビジョン=高画質というイメージの中で、「音」についても妥協をせずに楽しんでほしいというメッセージを強力に発信している。従来は、店頭で音の良さをデモしていただくのが非常にむずかしい面もあったが、最近では、ビエラとラックシアターの組み合わせの積極的な導入も目に付き始めた。ビエラにリンクによる使いやすさで、店頭やお客様からも非常に大きな支持をいただいている。テレビのさらなる大画面化、フルハイビジョン化が進む中で、音の良さや魅力の訴求にもさらに力を入れていきたい。

ムービーでは、小型・軽量化の追求において、SDカードがまさに最適だ。メカレスなので温度変化や衝撃に対して強いという特長も備えている。メインユーザーとなる「お母さん」に対し、コンパクト、撮り逃さない、失敗しないといったキーワードをさらに追求した商品を提供していく。

そして、世界初のフルハイビジョン4倍録りやDVDにもフルハイビジョン録画ができるなど、業界に一石を投じる高いレベルの商品内容を実現したブルーレイディーガが、年末商戦で鋭い立ち上がりを見せている。この流れをさらに加速していくことで、パナソニック「フルハイビジョンビッグバン」を、一般のお客様まで巻き込み、一気に拡大していく。


(Senka21編集部)

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