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公開日 2008/03/06 16:42
パナソニック、プラズマVIERA最上位「PZ800シリーズ」を発売 − デジタルシネマ級の色域を実現
松下電器産業(株)は、プラズマテレビ“VIERA”の新モデルとして、プラズマテレビの新フラグシップとなるPZ800シリーズ3機種を4月20日に発売する。VIERA公式サイトはこちら。
発売する製品の概要は以下の通り。
・50V型「TH-50PZ800」¥OPEN(予想実売価格50万円前後)
・46V型「TH-46PZ800」¥OPEN(予想実売価格43万円前後)
・42V型「TH-42PZ800」¥OPEN(予想実売価格37万円前後)
パネル解像度は3機種とも1,920×1,080ドットのフルHD。地上・BS・110度CSデジタルチューナーを2基装備する。
■「新世代PDP」搭載でコントラスト比や色域を大幅に高めた
プラズマパネルは新開発のもので、同社が1月のCESと2月の事業戦略説明会で公表(関連ニュース)していた“新世代PDP”を搭載。同社では新モデルの画質向上を“パワーアスリート画質"として訴求していく。
PDP前面板の誘電体層の上に、新開発の「ダイナミックブラックレイヤー」を構成した新パネルを採用。ダイナミックブラックレイヤーは、従来の保護層の部分に、新素材で形成した新たな構造層を構成したもので、初期電子放出時間の短縮と電荷保持電圧の低減を両立したという。これにより、微少なセルを高速かつ安定的に放電させることに成功し、予備放電量を従来モデル比で約3分の1に抑えた。暗所コントラスト比は3万対1を実現している。また、全白と全黒の輝度比では、最大100万対1となるという。
また、これまで42V型のフルHDパネルで培った、リブを細く形成する技術を50V/46V型モデルにも応用することで、パネルの開口率を向上。蛍光体も新たなものを採用している。
PZ800シリーズは、色域を広げたのも大きな特徴の一つ。パネルに新開発の蛍光体材料やプロセス技術、光学フィルターなどを採用。これにより、HDTVの色域面積比を約120%カバーし、さらにデジタルシネマの色表現領域をほぼ満たすなど、色再現性能を大幅に引き上げた。これにより深紅や紫、金色などの表現がさらにリアルになるという。またx.v.ColorやDeep Colorにも対応している。Deep Colorの対応ビット数は非公表とのこと。
さらに、パナソニックハリウッド研究所が蓄積した色表現技術やノウハウをもとに、新たなカラープロファイルと、それに基づいて高速に色域変換処理を行う新開発の3次元カラーマネジメント回路「カラー リマスターシステム」を新たに搭載。パッケージソフトや放送コンテンツの制作時に圧縮された色域を、逆のプロセスによって広げることで、本来のデータに近い色を表現することが可能になる。なお同システムはBDやDVDだけでなく、テレビ放送の表示時も有効となる。ただし、テレビ放送の場合は、番組によってもとのカラープロファイルがまちまちのため、BDやDVDの場合のような、圧縮と逆のプロセスを辿ることで色域を広げる処理は行わない。これまでのノウハウを使って広色域化処理を行う。なお、「カラー リマスターシステム」はON/OFFの切り替えが可能。また、x.v.Colorの映像入力時には、もとの色域をそのまま再現するため、自動的にOFFに切り替わる。
また色再現では、3次元色空間補正やコントラスト補正の信号処理も新たに開発。シーンに応じて、彩度や輝度、色相を1画素単位でリアルタイム処理する。また肌色の検出力を高め、新開発の信号処理アルゴリズムにより肌色の表現力を高めたという。
階調の信号処理は、世界最高となる最大18ビットで行う。また色と輝度の各データを高精度にデジタル制御する「デジタルカラー・リアリティ技術」、MPEGノイズを効果的に低減する「HDオプティマイザー」なども搭載。また、同社の薄型テレビとして初めて1080/24p映像の入力・表示に対応した点も特筆できる。
前面ガラスの映り込みを抑える「クリアピクチャーパネル」も新開発。PZ700シリーズよりさらに外光の映り込みを低減させた。
なお、HDMI端子は背面3、前面1の計4系統を装備。そのほかミニD-Sub 15ピン入力も備え、PCの画面を表示できる。
■フロントサラウンド機能も搭載
音声面では、トゥイーター、スコーカー、ウーファーを搭載した「ダイナミック サウンドスピーカーシステム」を搭載。ウーファー部にはカーボン素材を用いた低音再生方式「ナノベースエキサイター」を採用したほか、コーンには竹繊維素材を使用している。なお、ウーファーとスコーカーは筐体の底部に、トゥイーターは背面の両端にそれぞれ配置し、外からユニットは見えない構造となっている。トゥイーターの音は、いったん壁に反射させることになる。
また、フロントサラウンド機能「アドバンスドサラウンドシステム」を搭載するほか、スタンダード/スタジアム/ミュージック/シネマ/ニュースの5つのサウンドモードも搭載している。
■さらに進化した「VIERA Link」機能
「VIERA Link」機能も進化。対応レコーダー(DMR-XP12/XP22V/XW120/XW320/BR500)と接続すると、見ている番組を一時停止し、後で続きを見ることができる「番組キープ」機能が利用できる。いわゆる「追っかけ再生」機能で、追っかけ再生中の早送りや30秒スキップなども行える。また、番組キープ機能モードを終了すると、録画した番組は自動消去される。レコーダーの電源がOFFの場合は自動的に電源が入るが、録画開始まで3.5秒程度必要になる。なお、上記以外のレコーダーを、ファームウェアのアップデートで本機能に対応させる予定はないとのこと。
また「画面deリモコン」機能では、録画した映像の早送りや30秒スキップなども画面上のリモコン操作パネルで行える。
対応のラックシアター(SC-HTR310/210/110)との連携では、テレビ番組のジャンルに適したサウンドモードに自動で切り替わる。また対応のドアホンやセンサーカメラの画像をIP経由でVIERAに送信することで、VIERAでカメラの画像を確認できる。センサーカメラは最大8台まで接続が可能。さらに、これまでのPZ750シリーズなどと同様に、ビデオカメラで撮影したSDメモリーカード内のAVCHD映像の再生にも対応している。
そのほかネットワーク関連機能では、アクトビラの全サービスに対応。コンテンツ配信サービス「アクトビラ ベーシック」のほか、ビデオ・オン・デマンドサービスの「アクトビラ ビデオ」、同じくHD解像度の「アクトビラ ビデオ・フル」も利用できる。
デザイン面では、前面ガラス部を一枚仕立てで使用し、ベゼル部との段差がない“フルグラスフェイス”デザインを採用。画面とベゼル部の一体感を強調している。
GUIも進化。GUIのデザインイメージが変えられるようになり、「スタンダード」「リッチ」「ポップ」の3種類から選択できる。
EPGは、昨年モデルから採用した、最大19チャンネル、12時間分の一覧が可能な新「ワイドインテリジェントテレビ番組ガイド」に対応。さらに今回、スポーツ、ドラマ、映画、音楽、アニメの5ジャンルの色分けを行う機能を追加し、見やすさをさらに高めた。また、1つの放送局の番組表を、時間帯別に8日間分を一覧表示する機能も新たに追加。毎日放送されるドラマなどの確認に適している。
リモコンの基本的なボタン配置はこれまでとあまり変わらないが、カーソルキー左の「ビエラリンク」ボタンを大きくしたほか、今回の新機能の「番組キープ」は、ダイレクトボタンを配置した。
【問い合わせ先】
お客様ご相談センター
TEL/0120-878-365
(Phile-web編集部)
発売する製品の概要は以下の通り。
・50V型「TH-50PZ800」¥OPEN(予想実売価格50万円前後)
・46V型「TH-46PZ800」¥OPEN(予想実売価格43万円前後)
・42V型「TH-42PZ800」¥OPEN(予想実売価格37万円前後)
パネル解像度は3機種とも1,920×1,080ドットのフルHD。地上・BS・110度CSデジタルチューナーを2基装備する。
■「新世代PDP」搭載でコントラスト比や色域を大幅に高めた
プラズマパネルは新開発のもので、同社が1月のCESと2月の事業戦略説明会で公表(関連ニュース)していた“新世代PDP”を搭載。同社では新モデルの画質向上を“パワーアスリート画質"として訴求していく。
PDP前面板の誘電体層の上に、新開発の「ダイナミックブラックレイヤー」を構成した新パネルを採用。ダイナミックブラックレイヤーは、従来の保護層の部分に、新素材で形成した新たな構造層を構成したもので、初期電子放出時間の短縮と電荷保持電圧の低減を両立したという。これにより、微少なセルを高速かつ安定的に放電させることに成功し、予備放電量を従来モデル比で約3分の1に抑えた。暗所コントラスト比は3万対1を実現している。また、全白と全黒の輝度比では、最大100万対1となるという。
また、これまで42V型のフルHDパネルで培った、リブを細く形成する技術を50V/46V型モデルにも応用することで、パネルの開口率を向上。蛍光体も新たなものを採用している。
PZ800シリーズは、色域を広げたのも大きな特徴の一つ。パネルに新開発の蛍光体材料やプロセス技術、光学フィルターなどを採用。これにより、HDTVの色域面積比を約120%カバーし、さらにデジタルシネマの色表現領域をほぼ満たすなど、色再現性能を大幅に引き上げた。これにより深紅や紫、金色などの表現がさらにリアルになるという。またx.v.ColorやDeep Colorにも対応している。Deep Colorの対応ビット数は非公表とのこと。
さらに、パナソニックハリウッド研究所が蓄積した色表現技術やノウハウをもとに、新たなカラープロファイルと、それに基づいて高速に色域変換処理を行う新開発の3次元カラーマネジメント回路「カラー リマスターシステム」を新たに搭載。パッケージソフトや放送コンテンツの制作時に圧縮された色域を、逆のプロセスによって広げることで、本来のデータに近い色を表現することが可能になる。なお同システムはBDやDVDだけでなく、テレビ放送の表示時も有効となる。ただし、テレビ放送の場合は、番組によってもとのカラープロファイルがまちまちのため、BDやDVDの場合のような、圧縮と逆のプロセスを辿ることで色域を広げる処理は行わない。これまでのノウハウを使って広色域化処理を行う。なお、「カラー リマスターシステム」はON/OFFの切り替えが可能。また、x.v.Colorの映像入力時には、もとの色域をそのまま再現するため、自動的にOFFに切り替わる。
また色再現では、3次元色空間補正やコントラスト補正の信号処理も新たに開発。シーンに応じて、彩度や輝度、色相を1画素単位でリアルタイム処理する。また肌色の検出力を高め、新開発の信号処理アルゴリズムにより肌色の表現力を高めたという。
階調の信号処理は、世界最高となる最大18ビットで行う。また色と輝度の各データを高精度にデジタル制御する「デジタルカラー・リアリティ技術」、MPEGノイズを効果的に低減する「HDオプティマイザー」なども搭載。また、同社の薄型テレビとして初めて1080/24p映像の入力・表示に対応した点も特筆できる。
前面ガラスの映り込みを抑える「クリアピクチャーパネル」も新開発。PZ700シリーズよりさらに外光の映り込みを低減させた。
なお、HDMI端子は背面3、前面1の計4系統を装備。そのほかミニD-Sub 15ピン入力も備え、PCの画面を表示できる。
■フロントサラウンド機能も搭載
音声面では、トゥイーター、スコーカー、ウーファーを搭載した「ダイナミック サウンドスピーカーシステム」を搭載。ウーファー部にはカーボン素材を用いた低音再生方式「ナノベースエキサイター」を採用したほか、コーンには竹繊維素材を使用している。なお、ウーファーとスコーカーは筐体の底部に、トゥイーターは背面の両端にそれぞれ配置し、外からユニットは見えない構造となっている。トゥイーターの音は、いったん壁に反射させることになる。
また、フロントサラウンド機能「アドバンスドサラウンドシステム」を搭載するほか、スタンダード/スタジアム/ミュージック/シネマ/ニュースの5つのサウンドモードも搭載している。
■さらに進化した「VIERA Link」機能
「VIERA Link」機能も進化。対応レコーダー(DMR-XP12/XP22V/XW120/XW320/BR500)と接続すると、見ている番組を一時停止し、後で続きを見ることができる「番組キープ」機能が利用できる。いわゆる「追っかけ再生」機能で、追っかけ再生中の早送りや30秒スキップなども行える。また、番組キープ機能モードを終了すると、録画した番組は自動消去される。レコーダーの電源がOFFの場合は自動的に電源が入るが、録画開始まで3.5秒程度必要になる。なお、上記以外のレコーダーを、ファームウェアのアップデートで本機能に対応させる予定はないとのこと。
また「画面deリモコン」機能では、録画した映像の早送りや30秒スキップなども画面上のリモコン操作パネルで行える。
対応のラックシアター(SC-HTR310/210/110)との連携では、テレビ番組のジャンルに適したサウンドモードに自動で切り替わる。また対応のドアホンやセンサーカメラの画像をIP経由でVIERAに送信することで、VIERAでカメラの画像を確認できる。センサーカメラは最大8台まで接続が可能。さらに、これまでのPZ750シリーズなどと同様に、ビデオカメラで撮影したSDメモリーカード内のAVCHD映像の再生にも対応している。
そのほかネットワーク関連機能では、アクトビラの全サービスに対応。コンテンツ配信サービス「アクトビラ ベーシック」のほか、ビデオ・オン・デマンドサービスの「アクトビラ ビデオ」、同じくHD解像度の「アクトビラ ビデオ・フル」も利用できる。
デザイン面では、前面ガラス部を一枚仕立てで使用し、ベゼル部との段差がない“フルグラスフェイス”デザインを採用。画面とベゼル部の一体感を強調している。
GUIも進化。GUIのデザインイメージが変えられるようになり、「スタンダード」「リッチ」「ポップ」の3種類から選択できる。
EPGは、昨年モデルから採用した、最大19チャンネル、12時間分の一覧が可能な新「ワイドインテリジェントテレビ番組ガイド」に対応。さらに今回、スポーツ、ドラマ、映画、音楽、アニメの5ジャンルの色分けを行う機能を追加し、見やすさをさらに高めた。また、1つの放送局の番組表を、時間帯別に8日間分を一覧表示する機能も新たに追加。毎日放送されるドラマなどの確認に適している。
リモコンの基本的なボタン配置はこれまでとあまり変わらないが、カーソルキー左の「ビエラリンク」ボタンを大きくしたほか、今回の新機能の「番組キープ」は、ダイレクトボタンを配置した。
【問い合わせ先】
お客様ご相談センター
TEL/0120-878-365
(Phile-web編集部)
関連リンク
- ブランドPANASONIC
- 型番TH-50PZ800
- 発売日2008年4月20日
- 価格¥OPEN(予想実売価格50万円前後)
【SPEC】●画面サイズ: 50V型 ●画素数:1,920×1,080 ●コントラスト比:30,000対1 ●受信チャンネル:地上/BS/110度CSデジタル×2、地上アナログ ●音声実用最大出力:総合36W(JEITA) ●入出力端子:HDMI×4、i.LINK×2、D4×2、S2映像入力×3、ビデオ入力×4、Sビデオ入力×2、音声入力×4、モニター出力×1、RGB入力端子(ミニD- Sub15Pin)×1、音声出力×1、光デジタル出力×1、Irシステム端子、LAN端子、ほか ●本体外形寸法(スタンドあり):1,267W×847H×387Dmm ●質量(スタンドあり):約46.0kg
- ブランドPANASONIC
- 型番TH-46PZ800
- 発売日2008年4月20日
- 価格¥OPEN(予想実売価格43万円前後)
【SPEC】●画面サイズ: 46V型 ●画素数:1,920×1,080 ●コントラスト比:30,000対1 ●受信チャンネル:地上/BS/110度CSデジタル×2、地上アナログ ●音声実用最大出力:総合36W(JEITA) ●入出力端子:HDMI×4、i.LINK×2、D4×2、S2映像入力×3、ビデオ入力×4、Sビデオ入力×2、音声入力×4、モニター出力×1、RGB入力端子(ミニD- Sub15Pin)×1、音声出力×1、光デジタル出力×1、Irシステム端子、LAN端子、ほか ●本体外形寸法(スタンドあり):1,181W×803H×387Dmm ●質量(スタンドあり):約43.0kg
- ブランドPANASONIC
- 型番TH-42PZ800
- 発売日2008年4月20日
- 価格¥OPEN(予想実売価格37万円前後)
【SPEC】●画面サイズ:42V型 ●画素数:1,920×1,080 ●コントラスト比:30,000対1 ●受信チャンネル:地上/BS/110度CSデジタル×2、地上アナログ ●音声実用最大出力:総合36W(JEITA) ●入出力端子:HDMI×4、i.LINK×2、D4×2、S2映像入力×3、ビデオ入力×4、Sビデオ入力×2、音声入力×4、モニター出力×1、RGB入力端子(ミニD- Sub15Pin)×1、音声出力×1、光デジタル出力×1、Irシステム端子、LAN端子、ほか ●本体外形寸法(スタンドあり):1,078W×733H×327Dmm ●質量(スタンドあり):約46.0kg