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公開日 2008/10/01 11:41
<CEATEC2008:iVDR>スロットイン型STBや電子ペーパー搭載iVDRなど登場
カートリッジタイプのHDD「iVDR」は、薄型テレビ“Wooo"が採用していることでAVファンにおなじみだが、今回のCEATECでは、iVDRの可能性を広げる様々な技術展示が行われていた。
iVDR関連の展示は、iVDRコンソーシアムブースのほか、日立製作所や日立マクセルのブースでも行われているため、本項でまとめて紹介しよう。
まず、近日発売される製品としては、マクセルとアイ・オー・データ機器が発売する「iVマルチプレーヤー」が挙げられる。マクセルは11月下旬に発売するとのことで、販売価格は3万円前後になると予想される。なお、両メーカーの製品の仕様はほぼ同一。
iVマルチプレーヤーは、昨年のCEATECにも参考展示されていた製品。SAFIAに対応し、iVポケット搭載のWoooで録画した番組を再生することが可能。さらにUSB端子も備え、パソコンとつないでストレージとして用い、iVDRに動画を保存することもできる。本体は小型なので、気軽に持ち運んで、様々な機器とつなげて使うことができそうだ。LAN端子も備えられており、ネットワークHDDとして使用することもできる。
ビデオ出力はHDMI/D端子/Sビデオ端子/ビデオ端子を各1系統装備。対応ビデオフォーマットはMPEG-1/MPEG-2/MPEG-4/WMV9 /DivX/H.264。オーディオ出力は光デジタル端子と2chアナログ音声端子を備え、MP3/WMA/WAV/AACの再生に対応する。
また、マクセルブースでは、iVDR-Sメディアの新製品として320GBモデルが展示されていた。現在、iVDR-Sの最大容量メディアは250GBだが、本製品が発売されることで、さらに容量が拡大することになる。発売時期については、「2009年第2四半期までには発売したい」(同社説明員)とのことだ。現在のところ、記録容量は年30%のペースで増えているというから、今後の容量拡大にも期待が持てる。
さらに、iVDRコンソーシアムのブースでは、iVDR、iVDR Mini、iVDR Built-inに加え、業務向けに耐衝撃性を高めて1.22mからの落下衝撃に対応した「iVDR Xtreme」や、I/O周辺装置に拡張可能な「iVDR-i/O」も新たに規格化されたことが紹介された。iVDR-i/Oでは、デジタルテレビチューナーをカートリッジに内蔵した製品が展示されていた。
これらの多様化するiVDR関連製品を、STBとして一つにまとめられる製品として「iVDRステーションSTBモデル」が紹介されていた。本機は、前面と背面に複数のiVDRスロットを備えたSTBで、デモでは前面にiVDR-Sが挿入され、背面には2基のiVDR-i/Oデジタルチューナーが差し込まれていた。挿入するiVDRを変えると機能をカスタマイズすることができる新しいコンセプトの製品だ。
iVDRハードディスクドライブ・コンソーシアムの利根川忠明氏は、「たとえば8基のデジタルチューナーと複数のHDDを搭載すれば、8チャンネル同時録画が行えるSTBを作ることができる」と説明する。また利根川氏は、「最近ではテレビとレコーダーの両方に複数のチューナーが搭載されていたりなど、機能のムダが多い。機能を自分で付け加えられるこのSTBなら、そのようなムダが防げる」とも語り、製品のコンセプトに自信を見せた。
このSTBは参考出品だが、モックアップではなく実際に動作デモを行っていた。デモでは3D風のGUIもキビキビと動作しており、かなり作り込まれた印象を受けた。ただし、製品化の時期は未定となっている。また、これは完全にコンセプト段階の出品でモックアップとなるが、縦置きタイプのSTBや、タワー型の“iVDRサーバーラック"というべきモデルも展示を行っていた。
また、iVDRメディアについても、新たなコンセプトの参考出品が行われた。カートリッジの表面に電子ペーパーを搭載したもので、セグメントタイプとドットマトリックスタイプの2種類を展示。セグメントタイプでは、インジケーターで空き容量を表示できるほか、ドットマトリックスタイプではディスプレイ部にタイトルやサムネイルなどのコンテンツ情報を表示できる。表示中は電力を消費しないため、バッテリーも不要。何度でも書き換えが可能な点も特徴となる。
(Phile-web編集部)
iVDR関連の展示は、iVDRコンソーシアムブースのほか、日立製作所や日立マクセルのブースでも行われているため、本項でまとめて紹介しよう。
まず、近日発売される製品としては、マクセルとアイ・オー・データ機器が発売する「iVマルチプレーヤー」が挙げられる。マクセルは11月下旬に発売するとのことで、販売価格は3万円前後になると予想される。なお、両メーカーの製品の仕様はほぼ同一。
iVマルチプレーヤーは、昨年のCEATECにも参考展示されていた製品。SAFIAに対応し、iVポケット搭載のWoooで録画した番組を再生することが可能。さらにUSB端子も備え、パソコンとつないでストレージとして用い、iVDRに動画を保存することもできる。本体は小型なので、気軽に持ち運んで、様々な機器とつなげて使うことができそうだ。LAN端子も備えられており、ネットワークHDDとして使用することもできる。
ビデオ出力はHDMI/D端子/Sビデオ端子/ビデオ端子を各1系統装備。対応ビデオフォーマットはMPEG-1/MPEG-2/MPEG-4/WMV9 /DivX/H.264。オーディオ出力は光デジタル端子と2chアナログ音声端子を備え、MP3/WMA/WAV/AACの再生に対応する。
また、マクセルブースでは、iVDR-Sメディアの新製品として320GBモデルが展示されていた。現在、iVDR-Sの最大容量メディアは250GBだが、本製品が発売されることで、さらに容量が拡大することになる。発売時期については、「2009年第2四半期までには発売したい」(同社説明員)とのことだ。現在のところ、記録容量は年30%のペースで増えているというから、今後の容量拡大にも期待が持てる。
さらに、iVDRコンソーシアムのブースでは、iVDR、iVDR Mini、iVDR Built-inに加え、業務向けに耐衝撃性を高めて1.22mからの落下衝撃に対応した「iVDR Xtreme」や、I/O周辺装置に拡張可能な「iVDR-i/O」も新たに規格化されたことが紹介された。iVDR-i/Oでは、デジタルテレビチューナーをカートリッジに内蔵した製品が展示されていた。
これらの多様化するiVDR関連製品を、STBとして一つにまとめられる製品として「iVDRステーションSTBモデル」が紹介されていた。本機は、前面と背面に複数のiVDRスロットを備えたSTBで、デモでは前面にiVDR-Sが挿入され、背面には2基のiVDR-i/Oデジタルチューナーが差し込まれていた。挿入するiVDRを変えると機能をカスタマイズすることができる新しいコンセプトの製品だ。
iVDRハードディスクドライブ・コンソーシアムの利根川忠明氏は、「たとえば8基のデジタルチューナーと複数のHDDを搭載すれば、8チャンネル同時録画が行えるSTBを作ることができる」と説明する。また利根川氏は、「最近ではテレビとレコーダーの両方に複数のチューナーが搭載されていたりなど、機能のムダが多い。機能を自分で付け加えられるこのSTBなら、そのようなムダが防げる」とも語り、製品のコンセプトに自信を見せた。
このSTBは参考出品だが、モックアップではなく実際に動作デモを行っていた。デモでは3D風のGUIもキビキビと動作しており、かなり作り込まれた印象を受けた。ただし、製品化の時期は未定となっている。また、これは完全にコンセプト段階の出品でモックアップとなるが、縦置きタイプのSTBや、タワー型の“iVDRサーバーラック"というべきモデルも展示を行っていた。
また、iVDRメディアについても、新たなコンセプトの参考出品が行われた。カートリッジの表面に電子ペーパーを搭載したもので、セグメントタイプとドットマトリックスタイプの2種類を展示。セグメントタイプでは、インジケーターで空き容量を表示できるほか、ドットマトリックスタイプではディスプレイ部にタイトルやサムネイルなどのコンテンツ情報を表示できる。表示中は電力を消費しないため、バッテリーも不要。何度でも書き換えが可能な点も特徴となる。
(Phile-web編集部)