• ブランド
    特設サイト
公開日 2009/01/10 18:29

<HDMIライセンシング>2009年リリース予定の新バージョンHDMIのフィーチャーを公開

CES2009レポート
AVレビュー編集部・阿部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

■「新バージョンHDMI」の概要が明らかに

HDMIライセンシングは、CES2009にて「新バージョンHDMI」のフィーチャーを公開した。いずれも新バージョンの規格で盛り込まれる予定のものであり、正式なリリースは2009年春頃を目指す。

公開された「新バージョンHDMI」の主なフィーチャーは以下の5つ。

1. ネットワーク機能
HDMIケーブルでHD映像・HDオーディオなどの信号伝送に加え、データ通信が可能になる。

例えばTVとBDレコーダーをHDMIケーブルで接続している場合、どちらか1つの機器がネット接続されているだけで、もう一方の機器でもネット接続が可能になる。

BD-LIVEやVOD(ビデオ・オン・デマンド)など、AV機器のネット接続が無視できなくなってきている中で、LANケーブル同様の働きをHDMIケーブルが持つことは大きなメリットになる。

2. オーディオリターンチャンネル機能
HDMIケーブルでTVの音声信号をAVアンプに送ることが可能になる。

例えばTVとBDレコーダー、そしてAVアンプをHDMIケーブルで接続している場合、TVで受信している地上デジタル放送やBSデジタル放送などの音声をHDMIケーブルでAVアンプなどに送ることが可能になる。

TVで受信した放送の音声信号をAVアンプなどに送る場合、TVにある出力端子を使うが、TVにHDMI出力端子は無い。そのため、これまでは光デジタルケーブルなどを別途接続する必要があったが、オーディオリターンチャンネル機能があれば光デジタルケーブルを接続することなくHDMIケーブル一本で済む。

「クオリティに妥協無く、接続をシンプルに」の元に誕生したHDMIの思想を反映させた機能であり、この音声のみを通すラインができた意義は大きい。

3. 4K2K、3Dに対応
4K2K、3D信号の伝送が可能になる。近い将来、家庭にも進出するであろう4K2K、及び3Dの信号が伝送できるよう規格を定めた。ver1.3のバージョンアップ時に拡張した伝送帯域340MHzの新しい活用方法になりそうだ。

4. カー対応
車専用の新しいコネクターを策定した。車にもHDMIが利用できるよう、ケーブルなど車用の規格を定めた。耐振動性や接続部などが考慮されたものと想像される。

5. 新HDMIコネクター
上記車用とは異なる、これまでのコネクターよりも更に小さいコネクターを定めた。ポータブル機器や携帯電話、カメラなどに使われるコネクターになりそうだ。


上記「新バージョンHDMI」の具体的な名称は記載されておらず、2009年春を予定している正式発表までは不明だが、これまでの流れから想像するに「ver1.4」となる可能性が高い。

なお、これまでのバージョンアップの時と同様に、いずれもオプションとのことで、どの製品にも必ず搭載される必須の仕様ではないようだ。

■HDMI関連技術を集めたブースを設置

なお、Las Vegas Convention Center South Hallでは、HDMI関連技術を集めたブースが設けられていた。下記にそのブース内容を記す。

シリコンイメージは「インスタポート」技術を展示。HDMI切り替えの遅れを解消する独自技術で、対応のレシーバーは既に出荷済み。今年中にインスタポート技術搭載の製品が登場することが予想される。

HDMI Tech内にあるシリコンイメージのブース

インスタポート技術の概要

ジェナムは「アクティブコネクト」技術を展示。10mを越えるような長尺時の伝送でも、安定した信号が伝送できる技術だ。伝送に使うケーブルは、安価なBNCケーブル(5本)やLANケーブルを使う。同社技術を搭載した製品は「GEFEN」や「MONSTER CABLE」などから発売される予定だ。

HDMI Tech内にあるジェナムのブース

GEFEN製品など、アクティブコネクト技術を使った製品が並ぶ


MONSTER CABLEの新製品「PERFORMANCE MAXIMIZER」にもアクティブコネクトの技術を採用

クオンタムデータはHDMI信号(ver1.3)のテストソリューション。CECやHDCPなど、HDMI規格をテストする様々なテストが可能だ。

HDMI Tech内のクオンタム データのブース

サイコンセミコンダクターはアナログとデジタル(HDMI)信号を1チップで処理するプロセッサーを展示。アナログ信号とHDMI信号を混在させ、双方の信号をディスプレイに表示していた。

HDMI Tech内にあるサイコン セミコンダクターのブース

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 楽天ブラックフライデーでJBLの超人気サウンドバー「BAR 1000/800」が激安!プロも驚く革新的モデルはどんな音を鳴らす?
2 評論家が厳選!マランツ「MODEL M1」でPolk Audio/KEF/TAD/Harbethのスピーカーを鳴らす
3 ビクター新ワイヤレスヘッドホン「HA-S99N」速攻レビュー! 評論家が「もう驚きでしかない」と高評価した魅力とは?
4 ボーズ、McIntosh Groupを買収。マッキントッシュ、ソナス・ファベールが傘下に
5 レグザが100型クラス大画面4Kテレビを拡充する理由とは? 目黒蓮の特別コメントも
6 パナソニック「2023年度 優秀ご販売店様謝恩会」を開催。21店が栄誉に輝く
7 山之内 正氏によるエソテリック×アキュフェーズ×マランツ比較試聴会、「ハイエンドオーディオ&アクセサリーショウ2024」で開催
8 オーディオファイル待望の物量投入型プリメインアンプ!デノン「PMA-3000NE」をクオリティチェック
9 B&Wの音は “信頼に値する重要な指標”。音元出版の新試聴室に「802 D4」が導入されたワケ
10 新開発ユニットを巧みに操る懐深いサウンド。ELAC「Debut 3.0」フロア型/ブックシェルフ型を聴く
11/22 10:41 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX