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公開日 2011/02/28 18:44
KDDI社長・田中氏、ハイエンドユーザーを満足させる2つの「超!」グローバルモデル戦略を語る
高速通信が叶える“ワクワク感”を訴求
既報(関連ニュース1/関連ニュース2)の通り、HTC社製スマートフォン「EVO」とモトローラ社製タブレット「XOOM」の発表を行ったKDDI。本日行われた新製品記者発表会では、KDDI(株)代表取締役社長の田中孝司氏が登壇し“「超!」速いスマートフォン”、“「超!」注目度No.1タブレット”と、“「超!」×2”のコンセプトを掲げた2機種の説明を行った。
同氏は「“ワクワク感”をもってauらしさを復活させたい」と語った昨年のISシリーズの発表を振り返り、「携帯の才能を引き継いだスマートフォンとしてIS03を発表したが、同機は今や販売数50万台に達する勢いだ」とアピール。今やスマホユーザーの3割が使用しているというSkype、12万人のユーザーが登録しているjibeの提供と併せ、3月末からはAndroidマーケットでの有料アプリ購入の支払いが「auかんたん決済」に対応することを発表。常にユーザーの存在を念頭においたサービスへの取り組みを説明した。
今回発表のEVOについても、引き続き“ワクワク感”を掲げていくとし「IS03でガラスマの世界を切り拓いたと思っているが、対してEVOはハイエンドユーザーを対象としたグローバルモデル。米国での売上が好調な機種だが、できるだけ早くこのデバイスを日本で使用できるようにしたかった」と取り扱いの経緯を述べた。
同氏はまず、WiMAX使用で下り最大40Mbps/上り10Mbpsの通信速度を享受できることを挙げ、「ハイスピードな世の中において、ダウンロードスピードの速さはコンテンツを楽しむワクワク感に強く影響すると思う」と、ISフラットプランの使用でWiMAXのサービスが月額プラス525円で使える魅力をアピールした。なお、今年8月利用分まではWiMAX通信料無料キャンペーンを行う。またさらに田中氏は、「今までのKDDIだったらここで終わりと思われるだろう」と言葉を続け、EVOが提供するさらなる“ワクワク感”としてテザリング対応について紹介。「最大8台までのデバイス接続を可能とし、ハイエンドユーザーのニーズをカバーできるだろう」と説明した。
「EVOは、3G、Wi-Fi、WiMAX、Bluetoothといった通信機能にテザリングも揃え、日本において多彩なネットワーク機能をサポートするモデルとしては、No.1のスマートフォンであるといえる。なお、私もYouTubeやニコニコ動画を見るのが好きだが、やはりユーザーには動画をハイスピードで楽しめるスマートフォンを体験してもらいたいと思う」と語った。
続いて田中氏は、HTC(株)のフレッド・リュウ氏を紹介。田中氏に紹介されて壇上に上がったリュウ氏は「今、スマートフォンをコミュニティ機器として使用するユーザーは多い」とし、「このEVOは世界で1番成功を収めたWiMAXスマートフォンだと思っている。HTC開発機の中でも最重要に位置づけているデバイスで、これを日本のユーザーが使用できる運びとなったのはとても嬉しい」と語った。
同氏はHTC機種が備えるユーザーインターフェースである「HTC Sense」についても触れ、「ユーザーからのフィードバックによるインスピレーションから生まれた素晴らしいイノベーションだ」と強くアピール。「今回、EVOの発売に際して、KDDIとパートナーを組めたことを嬉しく思っている。KDDIもユーザーのことを考え、ユーザーの欲しているものを理解している。KDDIと協力することで、わたしたちは日本のユーザーにユニークなイノベーションを提供できるようになった」と述べた。リュウ氏の言葉を受けた田中氏は「これからもHTC社とはパートナーを組みたい。ハイエンドユーザーを対象とする製品展開に際して、良きパートナーになれるのではないかと思っている」と結んだ。
続いて田中氏は、モトローラ社製タブレット端末「XOOM」について紹介。「私はXOOMを自宅で使用した。映像も迫力があり、家の中で楽しんでいる。私は元々自宅にPCを5台所有していたのだが、このXOOMが6台目のPCになったと実感した」と、自らの使用感を語った。
また「去年はスマートフォンがメインだったが、今年はタブレットが躍進する年である」とし、今年のCESではタブレットが85機種展示されたことを紹介。「その中でもXOOMはCESのアワードに選ばれたタブレット。私はハイエンドユーザーの心に刺さるモデルとして、XOOMをいち早く日本に持ち込みたいと思った」と説明した。
続いて田中氏は、モトローラ社のスピロス・ニコラコポウロス氏を紹介。「XOOMはタブレットのあるべき姿だ」と強く語るニコラコポウロス氏は、「CESでアワードに輝いたベストなタブレットを日本で発売するにあたり、わたしたちにはベストなパートナーが必要だった。KDDIは革新的な端末の展開に注力しているキャリア。そして、XOOMは真の意味で革新的な端末だ。わたしたちのパートナーシップは、日本のユーザーにとって素晴らしいものになると信じている」と述べた。
「XOOMは10.1インチの画面に“Honeycomb”のUI、150分でフル充電となる高速充電が可能なバッテリーなどの装備を持つ。何より1番重要なのは、このタブレットが現実の製品になったことだ。XOOMこそ、タブレットのあるべき姿だ」と力強く語った。
■質疑応答
本日の発表会では、続いて質疑応答の時間が設けられ、KDDIの田中氏と同社コンシューマ事業本部 サービス・プロダクト企画本部長 増田和彦氏が回答した。
Q:WiMAX料金のKDDIへの卸値は従来通りなのか。それではKDDI側の収入が下がると思うが、どう考えているのか。
A:卸値はMVA料金がベースで従来通り。KDDIの収入が減収することも予想できる料金プランだが、ユーザーに“ワクワク感”を提供していくために「ちょっとくらい収入が下がっても良いか」という思いでやっている。
Q:WiMAXについて、エリアのカバー率はどの程度か。普通の感覚で使えるのか。
A:国内のキャリアは古い周波数から新しい周波数に移行している最中だ。グローバル標準となるのは新しい800メガ周波数からとなるが、EVOはグローバルモデルなので新しい800メガと2ギガの周波数をカバーする。一部地方で古い周波数が残っていることもあり、エリアが普及しきっていないが、現在カバレッジは順次拡大中である。実際に使用してみると、トンネルで途切れることなどはあるが、ほとんど気にならない程度といえるだろう。
Q:グローバル端末の取り扱いについて今後の展開は。XPERIAなどを扱う予定もあるのか。
A:グローバルフォンとしてのEVOは、ソフトウェア業界でいうビルトの範囲内で収まっている。CDMAとしてのスマホの敷居は低くなっており、グローバルフォンを導入するにあたって技術的な障壁はないと考える。今後具体的に何を取り扱うかはコメントを控える。
Q:XOOMは3G非対応だが、どのようにアピールしていくのか。
A:タブレットは、一般/法人用それぞれ今年中に市場の拡大が予想される。XOOM単体で使用されることもあるだろうし、今回発表したEVOでテザリングする使い方もあるだろう。その他にはWi-Fiルーターなどとの組み合わせも考えられる。そのようにワイヤレス環境をセットで提案していくスタイルを採りたい。
Q:これからKDDIでは取り扱うスマホの機種はどれくらいになるとみている。
A:来年度は取り扱い機種の約半数以上がスマホになる予定。いっきに全てのラインナップをスマホへシフトすることは考えていない。
Q:先ほど「収入が減っても良い」との応答があったが、今は収入より利用者拡大を狙うという戦略を採るのか。
A:結局、ユーザーに喜んでもらうことが最優先だと思っている。利用者拡大を測ることはもちろん大事だが、それより前にユーザーから「auは良い」と言ってもらえるワクワク感を届けたいという思いの方が強い。昨年のIS03はガラスマのワクワク感、今回のEVOはグローバルモデルのワクワク感を提供していきたい。
Q:EVOは現時点でEメール/Cメールが使えないが、今後の対応予定は。
A:EメールおよびCメールについては、上期の早い段階で対応できるよう準備を進めている。
Q:ガラスマと比較し、グローバルモデルのサービスはまだ対応しきれていない感があるが、今後その他のサービス対応予定は。
A:検討している段階。具体的に決まり次第発表する。
同氏は「“ワクワク感”をもってauらしさを復活させたい」と語った昨年のISシリーズの発表を振り返り、「携帯の才能を引き継いだスマートフォンとしてIS03を発表したが、同機は今や販売数50万台に達する勢いだ」とアピール。今やスマホユーザーの3割が使用しているというSkype、12万人のユーザーが登録しているjibeの提供と併せ、3月末からはAndroidマーケットでの有料アプリ購入の支払いが「auかんたん決済」に対応することを発表。常にユーザーの存在を念頭においたサービスへの取り組みを説明した。
今回発表のEVOについても、引き続き“ワクワク感”を掲げていくとし「IS03でガラスマの世界を切り拓いたと思っているが、対してEVOはハイエンドユーザーを対象としたグローバルモデル。米国での売上が好調な機種だが、できるだけ早くこのデバイスを日本で使用できるようにしたかった」と取り扱いの経緯を述べた。
同氏はまず、WiMAX使用で下り最大40Mbps/上り10Mbpsの通信速度を享受できることを挙げ、「ハイスピードな世の中において、ダウンロードスピードの速さはコンテンツを楽しむワクワク感に強く影響すると思う」と、ISフラットプランの使用でWiMAXのサービスが月額プラス525円で使える魅力をアピールした。なお、今年8月利用分まではWiMAX通信料無料キャンペーンを行う。またさらに田中氏は、「今までのKDDIだったらここで終わりと思われるだろう」と言葉を続け、EVOが提供するさらなる“ワクワク感”としてテザリング対応について紹介。「最大8台までのデバイス接続を可能とし、ハイエンドユーザーのニーズをカバーできるだろう」と説明した。
「EVOは、3G、Wi-Fi、WiMAX、Bluetoothといった通信機能にテザリングも揃え、日本において多彩なネットワーク機能をサポートするモデルとしては、No.1のスマートフォンであるといえる。なお、私もYouTubeやニコニコ動画を見るのが好きだが、やはりユーザーには動画をハイスピードで楽しめるスマートフォンを体験してもらいたいと思う」と語った。
続いて田中氏は、HTC(株)のフレッド・リュウ氏を紹介。田中氏に紹介されて壇上に上がったリュウ氏は「今、スマートフォンをコミュニティ機器として使用するユーザーは多い」とし、「このEVOは世界で1番成功を収めたWiMAXスマートフォンだと思っている。HTC開発機の中でも最重要に位置づけているデバイスで、これを日本のユーザーが使用できる運びとなったのはとても嬉しい」と語った。
続いて田中氏は、モトローラ社製タブレット端末「XOOM」について紹介。「私はXOOMを自宅で使用した。映像も迫力があり、家の中で楽しんでいる。私は元々自宅にPCを5台所有していたのだが、このXOOMが6台目のPCになったと実感した」と、自らの使用感を語った。
また「去年はスマートフォンがメインだったが、今年はタブレットが躍進する年である」とし、今年のCESではタブレットが85機種展示されたことを紹介。「その中でもXOOMはCESのアワードに選ばれたタブレット。私はハイエンドユーザーの心に刺さるモデルとして、XOOMをいち早く日本に持ち込みたいと思った」と説明した。
続いて田中氏は、モトローラ社のスピロス・ニコラコポウロス氏を紹介。「XOOMはタブレットのあるべき姿だ」と強く語るニコラコポウロス氏は、「CESでアワードに輝いたベストなタブレットを日本で発売するにあたり、わたしたちにはベストなパートナーが必要だった。KDDIは革新的な端末の展開に注力しているキャリア。そして、XOOMは真の意味で革新的な端末だ。わたしたちのパートナーシップは、日本のユーザーにとって素晴らしいものになると信じている」と述べた。
「XOOMは10.1インチの画面に“Honeycomb”のUI、150分でフル充電となる高速充電が可能なバッテリーなどの装備を持つ。何より1番重要なのは、このタブレットが現実の製品になったことだ。XOOMこそ、タブレットのあるべき姿だ」と力強く語った。
■質疑応答
本日の発表会では、続いて質疑応答の時間が設けられ、KDDIの田中氏と同社コンシューマ事業本部 サービス・プロダクト企画本部長 増田和彦氏が回答した。
Q:WiMAX料金のKDDIへの卸値は従来通りなのか。それではKDDI側の収入が下がると思うが、どう考えているのか。
A:卸値はMVA料金がベースで従来通り。KDDIの収入が減収することも予想できる料金プランだが、ユーザーに“ワクワク感”を提供していくために「ちょっとくらい収入が下がっても良いか」という思いでやっている。
Q:WiMAXについて、エリアのカバー率はどの程度か。普通の感覚で使えるのか。
A:国内のキャリアは古い周波数から新しい周波数に移行している最中だ。グローバル標準となるのは新しい800メガ周波数からとなるが、EVOはグローバルモデルなので新しい800メガと2ギガの周波数をカバーする。一部地方で古い周波数が残っていることもあり、エリアが普及しきっていないが、現在カバレッジは順次拡大中である。実際に使用してみると、トンネルで途切れることなどはあるが、ほとんど気にならない程度といえるだろう。
Q:グローバル端末の取り扱いについて今後の展開は。XPERIAなどを扱う予定もあるのか。
A:グローバルフォンとしてのEVOは、ソフトウェア業界でいうビルトの範囲内で収まっている。CDMAとしてのスマホの敷居は低くなっており、グローバルフォンを導入するにあたって技術的な障壁はないと考える。今後具体的に何を取り扱うかはコメントを控える。
Q:XOOMは3G非対応だが、どのようにアピールしていくのか。
A:タブレットは、一般/法人用それぞれ今年中に市場の拡大が予想される。XOOM単体で使用されることもあるだろうし、今回発表したEVOでテザリングする使い方もあるだろう。その他にはWi-Fiルーターなどとの組み合わせも考えられる。そのようにワイヤレス環境をセットで提案していくスタイルを採りたい。
Q:これからKDDIでは取り扱うスマホの機種はどれくらいになるとみている。
A:来年度は取り扱い機種の約半数以上がスマホになる予定。いっきに全てのラインナップをスマホへシフトすることは考えていない。
Q:先ほど「収入が減っても良い」との応答があったが、今は収入より利用者拡大を狙うという戦略を採るのか。
A:結局、ユーザーに喜んでもらうことが最優先だと思っている。利用者拡大を測ることはもちろん大事だが、それより前にユーザーから「auは良い」と言ってもらえるワクワク感を届けたいという思いの方が強い。昨年のIS03はガラスマのワクワク感、今回のEVOはグローバルモデルのワクワク感を提供していきたい。
Q:EVOは現時点でEメール/Cメールが使えないが、今後の対応予定は。
A:EメールおよびCメールについては、上期の早い段階で対応できるよう準備を進めている。
Q:ガラスマと比較し、グローバルモデルのサービスはまだ対応しきれていない感があるが、今後その他のサービス対応予定は。
A:検討している段階。具体的に決まり次第発表する。