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公開日 2011/10/12 17:44
ひかりTVにタブレット端末専用プラン登場予定 − 4K2Kコンテンツ配信は「商用サービス目処未定」
twitterとの連携サービス好評
(株)NTTぷららは、本日社長定例会見を実施。タブレット端末専用プランを設けることや、ショッピングコンテンツの強化などがアナウンスされた。
■ひかりTV会員数は9月末で165万人に
「東日本大震災の影響で一時営業活動を自粛したことによりかなりのダメージを受けたものの、7月くらいから回復。7月24日のアナログ停波後の会員獲得が心配だったが、あまり大きな影響もなく順調に推移している。会員数は9月末で165万人に達した。来年3月末までには、目標である190万人会員達成を目指す」と語る(株)NTTぷらら 代表取締役社長の板東浩二氏。8月からはひかりTVのコンテンツをタブレット端末やスマートフォンでも楽しめるマルチスクリーンサービス「ひかりTVどこでも」をスタート。対応端末の数も増やしており、現時点で約30機種となっている。板東社長は「今後コンテンツを増やし、需要促進を図りたい」と展望を語った。
■「ひかりTVショッピング」に9社新規参加予定
また、昨年9月にスタートした「ひかりTVショッピング」について強化を行うことを説明。「我々が集めるコンテンツだけではお客様のニーズになかなか応えきれない。商材の種類を増やす必要がある」と語り、従来の自主コンテンツと「ジャパネットたかた」のコンテンツに加え、10月24日より順次(株)デジタルダイレクト(イオンサクワ)、(株)JALUX(JALグループ)、(株)成城石井、(株)JFRオンライン(大丸・松坂屋通信販売)、(株)東急ハンズ、(株)メガスポーツ(SPORTS AUTHORITY)、(株)HON(ジュンク堂書店)、(株)ローソン、(株)ローソンHMVエンタテイメントと提携。商品ラインナップを拡充することを発表した。
「国内有数の大手各社様との連携により、商品ラインナップを大幅に拡充し、更なる事業の拡大を図る。今後の課題は、限られた画面のなかでいかに商材を見やすく分かりやすくするか、そして買ってらもえるか、ということ。更なる利便性の追求を行っていく」(板東社長)。ショッピングサイトのユーザーインターフェース改善は年明けにも実施予定だという。
■twitterとの連携サービス好評
野球や音楽ライブなどの中継番組で、twitterのつぶやきをテレビ画面に表示する機能を8月よりトライアルで提供開始している同社。先日の西武ライオンズvs日本ハムファイターズ戦では、視聴していた25%の会員が連動サービスを楽しんでおり、終了後のアンケートでも80%が「またやって欲しい」という満足感ある回答をしたという。
板東社長は「好評であり、機会が有ればまたやりたい」と語っていた。
■地デジIP再送信サービスは世帯カバー率70%超に
今年5月には熊本でも提供を開始し、合計20都道府県にエリアを拡大した地デジIP配信サービス。世帯カバー率は70%超となった。「当初目標としていたエリア拡大が実施できたと考えている」と、板東社長も満足のコメントを述べた。
また、見逃し視聴コンテンツも拡充。NHKオンデマンドを筆頭に、在京キー局全局の見逃し視聴に対応するようになった。「当初見込みよりも利用がはるかに多い」とのことで、「2011年度上期1ヶ月辺りの試聴回数は2000万回。約160万人の会員がいるので、平均1人10回以上視聴していることになる。1年前は1,400万回だったので、40%ほど増えている。それぞれのライフスタイルに合わせ、見たいときに見たいものを視聴するという傾向が顕著。午後14時〜18時までと、22時〜0時までの利用がピークとなっている」とのことだ。
■下期の事業展開
「ひかりTVショッピングの連携拡大」、「スマホ・タブレット専用プランの提供」「放送コンテンツのHD化推進」が3つの大きなテーマとなっている。
「ひかりTVショッピングの拡充」は、上述のとおり10月24日より順次9社との提携をスタートする。10月24日からは(株)デジタルダイレクト(イオンサクワ)、(株)JALUX(JALグループ)、(株)成城石井、(株)JFRオンライン(大丸・松坂屋通信販売)、(株)東急ハンズがオープン。残り4社については開始日を調整中とのことだが「そう遠くない時期にスタートできる予定」(板東社長)とのことだ。
「スマホ・タブレット専用プランの提供」については、現在テレビ向け配信のオプションとして提供されているタブレット視聴サービスを、タブレット向け専用プランとして独立提供することが予定されている。
現在「すまほバリュープラン」(月額1,000円)、「すまほエントリープラン」(月額350円)が予定されているとのこと。違いは「ビデオ見放題」に用意されたタイトル数だ。「『ビデオ見放題』にラインナップするには、モバイル系端末で見られるよう権利処理をする必要がある。現在3,000本をスマホやタブレットで見られるようラインナップしている」という。
「エントリープランは、多くの方に手軽に楽しんでいただきたいということで300円前後のものがあるといいなと考えた。バリュープランは、9月に日本参入したHuluと比べて競争力が出せる価格を目指す」(板東社長)
「放送コンテンツのHD化推進」については、これまでHD化を積極的に進めてきた結果、全96ch数のうち73chがHD対応になっているという。
■4K2Kコンテンツについては「技術検討段階」
CEATECでデモされた4K2Kコンテンツ配信(関連ニュース)についても言及。「まだ技術検討を始めたばかりで、商用サービス目処は未定。なるべく早い段階で4Kコンテンツを集めて提供していきたいと思っている」(板東社長)と語られた。
本日行われたデモの際、同社説明員に尋ねたところ「現段階ではコンテンツ制作と編集についてのテストを行っているところで、まだ配信について考えられていない段階。配信する際は、伝送方法など様々な規格化が必要になるが、今後そういったことを他社さんと調整していきたい」とのこと。CEATECのデモの際には「はっきりした時期は分からないが、55X3の次の4K2Kテレビがリリースされる頃には始められるのではないか」とのことだったので、4K2K配信の実現はまだまだ先になりそうだ。
板東社長は最後に「年明けには、スマートフォンをリモコンとして利用できる機能もリリース予定。さまざまな取り組みにより、多くの会員を獲得して日本のコンテンツ市場を盛り上げたい」と締めくくった。
■ひかりTV会員数は9月末で165万人に
「東日本大震災の影響で一時営業活動を自粛したことによりかなりのダメージを受けたものの、7月くらいから回復。7月24日のアナログ停波後の会員獲得が心配だったが、あまり大きな影響もなく順調に推移している。会員数は9月末で165万人に達した。来年3月末までには、目標である190万人会員達成を目指す」と語る(株)NTTぷらら 代表取締役社長の板東浩二氏。8月からはひかりTVのコンテンツをタブレット端末やスマートフォンでも楽しめるマルチスクリーンサービス「ひかりTVどこでも」をスタート。対応端末の数も増やしており、現時点で約30機種となっている。板東社長は「今後コンテンツを増やし、需要促進を図りたい」と展望を語った。
■「ひかりTVショッピング」に9社新規参加予定
また、昨年9月にスタートした「ひかりTVショッピング」について強化を行うことを説明。「我々が集めるコンテンツだけではお客様のニーズになかなか応えきれない。商材の種類を増やす必要がある」と語り、従来の自主コンテンツと「ジャパネットたかた」のコンテンツに加え、10月24日より順次(株)デジタルダイレクト(イオンサクワ)、(株)JALUX(JALグループ)、(株)成城石井、(株)JFRオンライン(大丸・松坂屋通信販売)、(株)東急ハンズ、(株)メガスポーツ(SPORTS AUTHORITY)、(株)HON(ジュンク堂書店)、(株)ローソン、(株)ローソンHMVエンタテイメントと提携。商品ラインナップを拡充することを発表した。
「国内有数の大手各社様との連携により、商品ラインナップを大幅に拡充し、更なる事業の拡大を図る。今後の課題は、限られた画面のなかでいかに商材を見やすく分かりやすくするか、そして買ってらもえるか、ということ。更なる利便性の追求を行っていく」(板東社長)。ショッピングサイトのユーザーインターフェース改善は年明けにも実施予定だという。
■twitterとの連携サービス好評
野球や音楽ライブなどの中継番組で、twitterのつぶやきをテレビ画面に表示する機能を8月よりトライアルで提供開始している同社。先日の西武ライオンズvs日本ハムファイターズ戦では、視聴していた25%の会員が連動サービスを楽しんでおり、終了後のアンケートでも80%が「またやって欲しい」という満足感ある回答をしたという。
板東社長は「好評であり、機会が有ればまたやりたい」と語っていた。
■地デジIP再送信サービスは世帯カバー率70%超に
今年5月には熊本でも提供を開始し、合計20都道府県にエリアを拡大した地デジIP配信サービス。世帯カバー率は70%超となった。「当初目標としていたエリア拡大が実施できたと考えている」と、板東社長も満足のコメントを述べた。
また、見逃し視聴コンテンツも拡充。NHKオンデマンドを筆頭に、在京キー局全局の見逃し視聴に対応するようになった。「当初見込みよりも利用がはるかに多い」とのことで、「2011年度上期1ヶ月辺りの試聴回数は2000万回。約160万人の会員がいるので、平均1人10回以上視聴していることになる。1年前は1,400万回だったので、40%ほど増えている。それぞれのライフスタイルに合わせ、見たいときに見たいものを視聴するという傾向が顕著。午後14時〜18時までと、22時〜0時までの利用がピークとなっている」とのことだ。
■下期の事業展開
「ひかりTVショッピングの連携拡大」、「スマホ・タブレット専用プランの提供」「放送コンテンツのHD化推進」が3つの大きなテーマとなっている。
「ひかりTVショッピングの拡充」は、上述のとおり10月24日より順次9社との提携をスタートする。10月24日からは(株)デジタルダイレクト(イオンサクワ)、(株)JALUX(JALグループ)、(株)成城石井、(株)JFRオンライン(大丸・松坂屋通信販売)、(株)東急ハンズがオープン。残り4社については開始日を調整中とのことだが「そう遠くない時期にスタートできる予定」(板東社長)とのことだ。
「スマホ・タブレット専用プランの提供」については、現在テレビ向け配信のオプションとして提供されているタブレット視聴サービスを、タブレット向け専用プランとして独立提供することが予定されている。
現在「すまほバリュープラン」(月額1,000円)、「すまほエントリープラン」(月額350円)が予定されているとのこと。違いは「ビデオ見放題」に用意されたタイトル数だ。「『ビデオ見放題』にラインナップするには、モバイル系端末で見られるよう権利処理をする必要がある。現在3,000本をスマホやタブレットで見られるようラインナップしている」という。
「エントリープランは、多くの方に手軽に楽しんでいただきたいということで300円前後のものがあるといいなと考えた。バリュープランは、9月に日本参入したHuluと比べて競争力が出せる価格を目指す」(板東社長)
「放送コンテンツのHD化推進」については、これまでHD化を積極的に進めてきた結果、全96ch数のうち73chがHD対応になっているという。
■4K2Kコンテンツについては「技術検討段階」
CEATECでデモされた4K2Kコンテンツ配信(関連ニュース)についても言及。「まだ技術検討を始めたばかりで、商用サービス目処は未定。なるべく早い段階で4Kコンテンツを集めて提供していきたいと思っている」(板東社長)と語られた。
本日行われたデモの際、同社説明員に尋ねたところ「現段階ではコンテンツ制作と編集についてのテストを行っているところで、まだ配信について考えられていない段階。配信する際は、伝送方法など様々な規格化が必要になるが、今後そういったことを他社さんと調整していきたい」とのこと。CEATECのデモの際には「はっきりした時期は分からないが、55X3の次の4K2Kテレビがリリースされる頃には始められるのではないか」とのことだったので、4K2K配信の実現はまだまだ先になりそうだ。
板東社長は最後に「年明けには、スマートフォンをリモコンとして利用できる機能もリリース予定。さまざまな取り組みにより、多くの会員を獲得して日本のコンテンツ市場を盛り上げたい」と締めくくった。