• ブランド
    特設サイト
公開日 2012/05/10 17:41

【更新】ソニー、11年度は4,567億円の赤字 − 今年度は黒字転換と予想

「テレビ事業の収益性は想定以上に改善」
ファイル・ウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ソニーは、2011年度の連結決算を発表した。売上高は約6兆4,932億円で、営業損益は約673億円の赤字。純損益は約4,567億円の赤字だった。

純損失が膨らんだのは、米国などでの、繰延税金資産に対する評価性引当金の計上が嵩んだことなどが主因だ。一方、ソニーモバイルの支配権取得に伴い、1,023億円の評価差益を計上した。

2011年度の連結業績

■「テレビ事業の収益性は想定以上に改善してきている」

各分野の内訳を見ていくと、コンスーマープロダクツ&サービス(CPS)分野は、売上高が約3兆1,368億円で、前期比18.5%減となった。液晶テレビは日本市場が縮小したことに加え、欧州と北米の市場環境も悪化し、販売台数、価格ともに落ち込んだ。PCやデジカメはタイの洪水の影響、為替の悪影響、東日本大震災の影響などがあった。

セグメント別の売上高と営業利益

CPS分野の営業損益は2,298億円の赤字だった。減収による総利益の減少や原価率の悪化、S-LCDの持分法による投資損益などが要因となり、赤字が膨らんだ。

本分野の損益変動で主にマイナスの影響を与えたのは、液晶テレビと、PS3本体の価格改定があったゲームなど。テレビ事業については収益構造の改善に向けたオペレーションを行った事に加え、事業環境の悪化や為替の影響を受け、前年度比28%減の8400億円の売上高、数量では前年度比13%減の1960万台だった。

テレビ事業での営業損益では1480億円の損失を計上。前年度から730億円の悪化だが、昨年11月に発表した収益改善プランでの損失見通しより270億円の改善を実現した。発表会で説明を担当した業務執行役員 SVPの神戸司郎氏は「S-LCD合弁解消等による効果がすでに出ている」とし「テレビ事業の収益性は想定以上に改善してきている」とコメントした。

神戸司郎氏

デジタルイメージング事業についても災害の影響を受け減収減益。ビデオカメラも減収減益となったが費用削減に努め、安定的な収益性を維持しているという。また、デジタル一眼カメラについても特に洪水の影響が大きく新製品の発売延期などもあり大幅減収となったが、損益は前年よりも改善したという。

ゲームビジネスについては、PS3は1400万台レベルの売上を維持し、ソフトウェアも堅調だっと説明。Vitaは180万台の売上を達成し、ネットワークサービスも着実に拡充しているが、売上高では為替の影響やPS3の戦略的価格改定により減収となったという。

次ページ2012年度は黒字転換を予想 − テレビ事業の見通しにも言及

1 2 3 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 ブラピとステイサム、賢いのはどっち?86カラットのダイヤを巡る予測不能のクライム・ムービー
2 JMGOの中核機が正統進化!4Kプロジェクター「N1S Pro 4K」は映画ファンの期待に応える完成度
3 ラックスマン「P-100 CENTENNIAL」レビュー!100周年記念“弩級”ヘッドホンアンプを各社ヘッドホンで聴く
4 Acoustune、日本刀のように “薄く、軽く、頑丈” なダイナミック型イヤホン「HS1900X SHINOGI -鎬-」
5 <ヘッドフォン祭>最上位DAPがポケットサイズに!「A&ultima SP3000M」/木と平面駆動にこだわる「SENDY AUDIO」登場
6 “駆けぬける歓び” を加速させる。B&Wのダイヤモンド・トゥイーター搭載、1200万超のBMW旗艦SUVの音質をチェック
7 多彩なコーデックと強力なANCで快適リスニング!「EarFun Air Pro 4」の充実機能と音質を体験
8 <ヘッドフォン祭>B&Wの新TWS「Pi8」「Pi6」“祭”初登場。ワイヤレスヘッドホンカラバリ一挙展示
9 「Nintendo Music」速攻レビュー。何が聴ける?使い勝手は?さっそく使ってみた
10 有機ELテレビはパナソニック「TV-55Z95A」、ソニー「K-55XR80」など今夏新製品が急上昇 <AV製品売れ筋ランキング9月>
11/5 11:25 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.21 2023 WINTER
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.21
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX