• ブランド
    特設サイト
公開日 2013/05/11 17:38

【ヘッドホン祭】beyerdynamic、「Custom One Tesla」やアンプ「A20」など新製品多数発表

マネージングディレクターらが発表
ファイル・ウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ティアックは、同社が輸入代理業務を行っている独beyerdynamicの今後の展開を紹介するイベントを「春のヘッドホン祭」で行った。beyerdynamicから、マネージング・ディレクターのWolfgang Luckhardt氏と、アジア地区担当ディレクターのマイケル・キンツェル氏が来日し、今後の新商品の販売計画を披露した。

マネージング・ディレクターのWolfgang Luckhardt氏

アジア地区担当ディレクターのマイケル・キンツェル氏

■Custom Oneシリーズのラインナップを大幅拡充

発表された新商品は多岐にわたる。その中でもっとも多くの新商品投入がアナウンスされたのが、密閉/開放を切り替えて音の違いを楽しんだり、デザインもカスタマイズできる「Custom One」シリーズだ。昨年8月に発売された「Custom One Black」は、年内に8,300台、これまでの累計で12,000台が売れる大ヒットモデルになったという。このヒットを受け、まずはユーザーの要望が多かったというホワイトモデル「Custom One Pro white」を近々発売する。価格はブラックバージョンと同じで、スペックも同様だ。

「Custome One Pro white」

また、ゲームやSkypeなどで活用できるアダプター「Custom One headset gear」の発売もアナウンス。既存のCustom One Proはもちろん、今後発売されるすべてのCustom Oneシリーズで使用できるアクセサリーで、価格は1万円以下になる見込み。マイク部分は着脱が可能で、マイクだけをPCに接続すると行った使い方もできる。

「Custome One headset gear」を装着したヘッドホンの使用イメージ

「Custome One headset gear」はマイク部分を取り外すことができる

日本限定のスペシャルエディション「Custom One Pro - Japan Special Edition」も発売する。日本のユーザーに向けたスペシャルデザインが採用される見込みで、9月発売を予定する。

「Custom One Pro - Japan Special Edition」の試作機。デザインはまだ未定だ

テスラドライバー搭載のCustom Oneシリーズ フラグシップモデル「Custom One Tesla」の発売もアナウンスされた。2014年春頃の発売を見込んでいる。新世代のテスラドライバーを搭載予定とのことで、本日の発表会では、世界初披露となる新世代テスラドライバー試作機が公開された。ドライバーの質量を30%程度軽くしながら、出力は同程度をキープしているという。

「Custom One Tesla」の発売もアナウンスされた

今回が世界初公開となる新テスラドライバー

なおCutom One Teslaの開発には「クラウドソーシング」という方法が採り入れられ、ユーザーの意見を集め、その意見に合わせて製品を開発するという。クラウドソーシングはこの秋にスタートする予定だ。

スタジオ用の「Custom One Studio」も発表された。Custom One Proをベースに仕様をスタジオ向けに変更したモデルで、ドライバーのインピーダンスは250Ωに変更。ヘッドバンド部もボタンで着脱できるタイプを採用する。ケーブルも3mのカールコードに変更。またハウジング部のカバーデザインもスタジオ向けを意識したものに変える。今年末に発売予定だ。

スタジオ用「Custom One Studio」の装着例

イヤーパッドをベロアに変更するなど仕様変更は多岐にわたる

■T50pの後継機「T51p」、HPアンプ「A20」も登場

Custom Oneシリーズ以外の新製品も発表された。まずは、人気モデル「T50p」の後継機となるオンイヤーヘッドホン「T51p」がこの秋発売される。価格はT50pと同じになる予定だ。

「T51p」

新ドライバーや新イヤパッドを採用し、側圧も長時間使用に最適化される。ボリュームリモートコントローラーを搭載したモデルも追って発売されるという。デザインはT50pとほぼ同じだが、ハウジングの仕上げが若干異なっているなど、細かな違いはある。

T51p(左)とT50p(右)の比較。ハウジング部のデザインが若干異なる

イヤーパッドも進化した。左がT51p、右がT50p

ヘッドホンアンプの新モデル「A20」の発売も予告された。今年秋に発売される予定で、価格はT70やT90と同程度になる見込み。もちろん600Ωのヘッドホンも駆動でき、同社のT1などもドライブできる。ヘッドホン端子は6.35mmで、2端子を装備する。

ヘッドホンアンプの新モデル「A20」

背面端子部。RCAステレオ入出力を装備

■「ドイツでのハンドメイド」が最も重要なこだわり

発表会ではまず、アジア地区担当ディレクターのキンツェル氏が登壇し、最近のbeyerdynamicの好調ぶりをアピールした。キンツェル氏は「2011年から2012年にかけて当社の売上は27%上がり、大きな飛躍を遂げた」と説明。製品ラインナップ別では、特に日本国内ではテスラドライバーを搭載したハイエンドモデルの人気が非常に高いという。

続いて同社マネージング・ディレクターのLuckhardt氏が登壇。同社がEugen Beyer氏により創業されたのは89年前で、以来、他社より一歩先んじたイノベーションと品質を実現することをゴールとしてきた、と説明した。現在の社員数は330名ほどだという。

beyerdynamicの現在の社員数は330名ほど

創業者はEugen Beyer氏

ヘッドホンについても歴史が長く、1937年には初のダイナミック型ヘッドホン「DT 48」を発売。以降、1980年には静電型の再生品位を備えた初のダイナミック型ヘッドホン「DT 880」を発売するなど、技術革新を繰り返してきたと説明した。

1937年には初のヘッドホンをリリースしている

2000年代に入ってから、ヘッドホンの技術革新のスピードは加速度的に上がり、様々な新モデルを投入。そして2009年、テスラドライバーを搭載した「T1」を投入し、ハイエンドヘッドホン業界に新風を吹き込んだ。その後も新製品開発のスピードは衰えることなく、2010年にはT50pやDT1350、2012年にはCustom One Proなど、話題のモデルを次々に投入してきた。

Luckhardt氏は、「最も大事なことは、beyerdynamicが市場から大きな認知を受けるブランドでありながら、いまだにドイツ国内でのハンドメイドにこだわっていること」と強調。「我々のヘッドホンに対して旺盛な需要があり、今後、より多くの方に我々のヘッドホンを使って頂けるだろう」と、今後のさらなるビジネス拡大に自信を示した。

ドイツ国内でのハンドメイドであることにこだわりを見せる

なお今年は、ティアックがbeyerdynamic製品の取扱いを開始してから10周年という節目の年なのだという。プレゼンテーションの最後には、Luckhardt氏がティアックに感謝の意を表明する一幕もあり、和やかに発表会が終了した。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 マランツ、未踏の領域へ。「次元が異なる」弩級フラグシップコンビ「MODEL 10」「SACD 10」レビュー!
2 JBL、楽天ブラックフライデーで人気完全ワイヤレスやサウンドバーが最大36%オフ。11/21 17時より
3 DAZN、登録なしで一部コンテンツを無料視聴できる新機能。11月導入予定
4 松村北斗と上白石萌音のW主演!PMSとパニック障害を抱える男女のかけがえのない物語
5 Sonos、ブランド初のプロ向けスピーカー「Era 100 Pro」発表。PoE採用で自由かつ簡単な設置を実現
6 妥協なきデノン “もうひとつの旗艦AVアンプ”。「AVC-A10H」がデノンサラウンドアンプのあらたな一章を告げる
7 iBasso Audio、初エントリーライン「iBasso Jr.」からポータブルDAC/アンプとイヤホンを発売
8 ケーブル接続の「バランス/アンバランス」ってつまり何?
9 ビクター“nearphones”「HA-NP1T」速攻レビュー! イヤーカフ型ながら聴きイヤホンを女性ライターが使ってみた
10 ビクター、実売5000円以下の完全ワイヤレス「HA-A6T」。耳にフィットしやすいラウンド型ボディ
11/18 10:32 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX