• ブランド
    特設サイト
公開日 2015/01/13 13:43

【CES】'15年スマートTV “3つのキーワード”、Android・Firefox・Netflixを折原一也が読み解く

パナソニックはFireFox、ソニー&シャープはAndroid
折原一也
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
■2015年のスマートテレビは「Netflix」「Android TV」「Firefox OS」がキーワード

「International CES」を毎年取材していて、日本市場と米国市場の温度差を感じる分野が「スマートテレビ」だ。日韓メーカーによる米国向けモデルの発表やブースのデモ内容を目にして、米国ではスマートテレビ機能への関心が非常に高いことを実感する。実際、ただ漠然と「スマートテレビが流行っている」というのではなく、米国内では有料放送から映像配信サービスへの移行が進んでおり、月額9ドルの映像配信サービス「Netflix」が、無料の「YouTube」以上の利用率になっている。

各社プレスカンファレンスで4K配信のコンテンツ増を宣伝

各社プレスカンファレンスで引っ張りだこだった「Netflix」。米国で圧倒的なシェアを持つ見放題の映像配信サービスだ。

今回のCESでスマートテレビの取材に応じていただいたパナソニック・アプライアンス社 ホームエンターテイメント事業開発グループ グループマネージャー 池田浩幸氏によると、「現在のアメリカの薄型テレビのネット接続率は7割以上、Nexflixは5割以上のユーザーが使用しています」という。同氏によれば「テレビの視聴時間は1日5〜6時間と言われていますが、Nexflixのユーザーに関しては40分〜1時間程度と、利用時間が伸びていることがわかっています」とのことだ。

パナソニックのVIERAで「Netflix」を表示

4Kコンテンツについても、Netflixは昨年夏より配信をスタートしている。なお、今年中にはAmazonの「Amazon Instant Video」が4K配信を予定するなど、Netflix以外にも4K映像配信の環境は増えている最中だが、Netflixではサブスクリプション型(見放題)のサービスでも自社制作の4Kコンテンツを配信している。4Kコンテンツの作品数という点でみても、テレビシリーズで30本以上が揃えられているNetflixは強い。

「Amazon Instant Video」は薄型TVでは第三位。今年中に4K配信も対応予定

映像配信における“高画質トレンド”という観点でみても、Netflixは今年中に「HDR」収録したコンテンツを配信予定としており、筆者の取材した限りではパナソニック、ソニーの2社がNetflixによるHDR映像配信への対応準備をしているとのことだった。ちなみに現在のNetflixの4K配信のビットレートは最大15Mbpsとなっているので、あくまでもクオリティは“映像配信のレベル”と考えるべきだろう。

また各テレビメーカーとも、YouTubeの4Kストリーミングへの対応を想定し、2015年モデルでは一斉にVP9対応デコーダーの搭載を始めている。YouTubeは米国市場においてはNetflixの次位に落ち着いているが、利用価値の高い機能となるだろう。

さて、そんな米国では利用率の高いスマートテレビだが、「2015 International CES」における各社の展示内容を見ると、昨年までのような「検索」「ジェスチャー」等のUIの機能提案とは別次元の、OSレベル、プラットフォームレベルの展示が行われていたことが特徴だった。

次ページFirefox OSを採用するパナソニック/Googleのエコシステムに乗ることを選んだソニー、シャープ

1 2 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 【ミニレビュー】空き電源コンセントに挿入するだけ。オーディオみじんこ「SILVER HARMONIZER AC-ADVANCE」
2 連載:世界のオーディオブランドを知る(3)日本発ブランドの象徴「デノン」の歴史を紐解く
3 ボーズ、ながら聴きTWS「Bose Ultra Open Earbuds」にさらに新色。計7色のカラバリを用意
4 FX-AUDIO-、ヘッドホンアンプ/プリアンプとしても使えるコンパクトDAC「DAC-T3J」。税込7480円
5 【完全ワイヤレスイヤホン特集 PART.1】10000円未満のオススメは?
6 日本発、高コスパイヤホン新本命。final「ZE3000SV」は機能充実、そして何より音が良い!
7 BenQ、ノングレアIPSパネル搭載のプログラミング向け31.5型4Kモニター「RD320U」
8 e☆イヤホン、2025年「福耳袋」を12/20から順次販売開始。スタッフセレクト袋や100万円の「超福耳袋」も
9 装着性が向上してさらに進化! “ハイルドライバー” AMT搭載のオープン型ヘッドホン「HEDDphone TWO」を聴く
10 【インタビュー】エソテリックとティアック、進化し続ける2ブランド。世界にアピールする技術力でオーディオを推進
12/18 9:21 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.195
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX