パナソニックはFireFox、ソニー&シャープはAndroid
【CES】'15年スマートTV “3つのキーワード”、Android・Firefox・Netflixを折原一也が読み解く
■2015年のスマートテレビは「Netflix」「Android TV」「Firefox OS」がキーワード
「International CES」を毎年取材していて、日本市場と米国市場の温度差を感じる分野が「スマートテレビ」だ。日韓メーカーによる米国向けモデルの発表やブースのデモ内容を目にして、米国ではスマートテレビ機能への関心が非常に高いことを実感する。実際、ただ漠然と「スマートテレビが流行っている」というのではなく、米国内では有料放送から映像配信サービスへの移行が進んでおり、月額9ドルの映像配信サービス「Netflix」が、無料の「YouTube」以上の利用率になっている。
今回のCESでスマートテレビの取材に応じていただいたパナソニック・アプライアンス社 ホームエンターテイメント事業開発グループ グループマネージャー 池田浩幸氏によると、「現在のアメリカの薄型テレビのネット接続率は7割以上、Nexflixは5割以上のユーザーが使用しています」という。同氏によれば「テレビの視聴時間は1日5〜6時間と言われていますが、Nexflixのユーザーに関しては40分〜1時間程度と、利用時間が伸びていることがわかっています」とのことだ。
4Kコンテンツについても、Netflixは昨年夏より配信をスタートしている。なお、今年中にはAmazonの「Amazon Instant Video」が4K配信を予定するなど、Netflix以外にも4K映像配信の環境は増えている最中だが、Netflixではサブスクリプション型(見放題)のサービスでも自社制作の4Kコンテンツを配信している。4Kコンテンツの作品数という点でみても、テレビシリーズで30本以上が揃えられているNetflixは強い。
映像配信における“高画質トレンド”という観点でみても、Netflixは今年中に「HDR」収録したコンテンツを配信予定としており、筆者の取材した限りではパナソニック、ソニーの2社がNetflixによるHDR映像配信への対応準備をしているとのことだった。ちなみに現在のNetflixの4K配信のビットレートは最大15Mbpsとなっているので、あくまでもクオリティは“映像配信のレベル”と考えるべきだろう。
また各テレビメーカーとも、YouTubeの4Kストリーミングへの対応を想定し、2015年モデルでは一斉にVP9対応デコーダーの搭載を始めている。YouTubeは米国市場においてはNetflixの次位に落ち着いているが、利用価値の高い機能となるだろう。
さて、そんな米国では利用率の高いスマートテレビだが、「2015 International CES」における各社の展示内容を見ると、昨年までのような「検索」「ジェスチャー」等のUIの機能提案とは別次元の、OSレベル、プラットフォームレベルの展示が行われていたことが特徴だった。
「International CES」を毎年取材していて、日本市場と米国市場の温度差を感じる分野が「スマートテレビ」だ。日韓メーカーによる米国向けモデルの発表やブースのデモ内容を目にして、米国ではスマートテレビ機能への関心が非常に高いことを実感する。実際、ただ漠然と「スマートテレビが流行っている」というのではなく、米国内では有料放送から映像配信サービスへの移行が進んでおり、月額9ドルの映像配信サービス「Netflix」が、無料の「YouTube」以上の利用率になっている。
今回のCESでスマートテレビの取材に応じていただいたパナソニック・アプライアンス社 ホームエンターテイメント事業開発グループ グループマネージャー 池田浩幸氏によると、「現在のアメリカの薄型テレビのネット接続率は7割以上、Nexflixは5割以上のユーザーが使用しています」という。同氏によれば「テレビの視聴時間は1日5〜6時間と言われていますが、Nexflixのユーザーに関しては40分〜1時間程度と、利用時間が伸びていることがわかっています」とのことだ。
4Kコンテンツについても、Netflixは昨年夏より配信をスタートしている。なお、今年中にはAmazonの「Amazon Instant Video」が4K配信を予定するなど、Netflix以外にも4K映像配信の環境は増えている最中だが、Netflixではサブスクリプション型(見放題)のサービスでも自社制作の4Kコンテンツを配信している。4Kコンテンツの作品数という点でみても、テレビシリーズで30本以上が揃えられているNetflixは強い。
映像配信における“高画質トレンド”という観点でみても、Netflixは今年中に「HDR」収録したコンテンツを配信予定としており、筆者の取材した限りではパナソニック、ソニーの2社がNetflixによるHDR映像配信への対応準備をしているとのことだった。ちなみに現在のNetflixの4K配信のビットレートは最大15Mbpsとなっているので、あくまでもクオリティは“映像配信のレベル”と考えるべきだろう。
また各テレビメーカーとも、YouTubeの4Kストリーミングへの対応を想定し、2015年モデルでは一斉にVP9対応デコーダーの搭載を始めている。YouTubeは米国市場においてはNetflixの次位に落ち着いているが、利用価値の高い機能となるだろう。
さて、そんな米国では利用率の高いスマートテレビだが、「2015 International CES」における各社の展示内容を見ると、昨年までのような「検索」「ジェスチャー」等のUIの機能提案とは別次元の、OSレベル、プラットフォームレベルの展示が行われていたことが特徴だった。