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公開日 2016/01/03 09:30
<CES>CES 2016が開幕間近! 今年のみどころをチェック(映像編)
プレスカンファレンスのスケジュールも
新年明けましておめでとうございます。Phile-webは今年もオーディオ&ビジュアルの最新ニュース、レビュー、お役立ち情報をお届けして参ります。本年もよろしくお願い致します。(編集部一同)
年始の恒例行事となっている世界最大級の家電見本市、CES。今年も「2016 International CES」が米ラスベガスで1月6日から9日まで開催される。例年同様、今年のみどころを事前にチェックしていこう。本稿では全体のプレスカンファレンスやキーノートスピーチのスケジュールを確認するほか、映像関連展示のポイントをお伝えする。
■プレスカンファレンス/キーノートスピーチ
毎年、主要メーカー各社が主だった発表を行うプレスカンファレンス。今年は現地時間の1月5日に開催される。また、その前日には恒例の「CES Unveiled」も行われる。AV関連企業の主な日程は以下の通り。時間はすべて日本時間だ。
・「CES Unveiled」5日 9:00〜 12:30
・「UHD Alliance プレスイベント」5日 12:30〜
・「LG電子 プレスカンファレンス」6日 01:00〜01:45
・「Monster プレスカンファレンス」6日 02:00〜02:45
・「パナソニック プレスカンファレンス」6日 03:00〜03:45
・「カシオ プレスカンファレンス」6日 05:00〜05:45
・「サムスン プレスカンファレンス」 6日 07:00〜07:45
・「ソニー プレスカンファレンス」6日 10:00〜10:45
上記の日程から、CES UnveiledやUHD Allianceのプレスイベントの速報記事は、日本時間の5日中にはお届けできるかと思う。
そのほかの各社の発表では、パナソニックについては、日本時間6日の朝に速報をお届けしたい。ソニーはまず第一報を早い段階でお届けし、その後ブース展示の内容をを随時追加していく予定だ。なおシャープや東芝は、今年はプレスカンファレンスを行わない。
また、各界の名だたる企業のトップがビジョンや今後の戦略などについて語るキーノートスピーチでは、現地時間6日 8:30(日本時間7日 01:30)から、ネットフリックスCEOのリード・ヘイスティングス氏が登壇する予定だ。
■テレビはHDRの再現や色域競争が過熱か
テレビでは、HDR関連の展示や新技術が充実することは間違いない。液晶テレビの4K対応は当たり前になり、次の差別化ポイントは、Ultra HD Blu-rayや各種VODサービスが本腰を入れつつあるHDR映像をいかに美しく見せるか、という点に移っている。
具体的には、ソニーがBRAVIAの新モデルを、このCESで一気に発表するのが通例となっている。例年通りであれば、ソニーの新たな映像関連技術やそのインプレッションをお届けできるはずだ。
また、パナソニックが昨年のCEATECで出典した「HDR対応高輝度次世代4K液晶テレビ」の続報が出る可能性がある。これまでパナソニックは、UHD-BDではHDRを積極的に推し進めてきたが、テレビの対応は比較的ゆったりしていた。CESでどういった発表が行われるか、興味は尽きない。
さらにパナソニックでは、昨年欧州で発売した有機ELテレビ(関連ニュース)にも関心が集まる。「他地域での販売についても検討している」と同社がコメントしているだけに、まずは北米での動きを見守りたい。
色域競争も激しさを増すはずだ。BT.2020など次世代の色域規格をどれだけ再現できるかという、難しい課題が各社のエンジニアに突き付けられている。光源やフィルターなどの技術革新が再び脚光を浴びることだろう。あるいは液晶では難しいと、有機ELなどほかのデバイスに活路を見いだすメーカーもあるかもしれない。
この文脈の中で、サムスンとLGが今年はどのような展示を行うかにも注目だ。昨年はLGが有機EL、サムスンが液晶の利点をそれぞれ声高にアピールし、真っ向からぶつかっていた。今年はどうだろうか。
なお、そのほかの国内テレビメーカー、つまり東芝やシャープ、三菱などは、北米での事業展開をブランド供与型にしていたり、縮小傾向であったり、国内事業に特化していたりするため、CESで大きな発表を行うことはないだろう。
■Ultra HD Blu-rayのソフト/ハードやVODの新たな動きに注目
Ultra HD Blu-ray関連情報にも注目したい。まずはソフトがどれだけ発表されるかが大きなポイントと言えるだろう。
またハードウェアにおいても、日本ではすでにパナソニックが世界初のUHD-BD再生対応機「DMR-UBZ1」を発売しているが、そのほかのメーカーの動向も気になるところ。サムスンがIFAで発表したプレーヤー(関連ニュース)の続報はお届けできるはずだが、このプレーヤーが日本で発売される可能性は低い。たとえばソニーなど、国内の他メーカーがどう動くのか、しっかりお伝えしていきたい。
パッケージメディアとは対極の話になるが、VODにも引き続き注視していく必要がある。日本でも昨年、Netflixがサービスを開始したが、同社は画質や音質の向上に対して積極的で、HDRを採用するというアナウンスも早い段階で行っていた。前述の通り、今年は同社CEOがキーノートスピーチに登壇することもあり、何か大きな発表を用意しているかもしれない。
これはテレビや再生機器を含む映像全般の話題だが、UHD Alliance(UHDA)は、4Kテレビやコンテンツ、配信サービスを認証するための規格の内容、そして規格に準拠した製品に付与できるロゴを発表する予定だ。「ハイレゾロゴ」の映像版と説明しても、それほどかけ離れてはいないだろう。
ありあわせのデバイスを組み合わせれば、かたちだけ4KやHDRに対応させることは比較的かんたんだが、実際には4K/HDRならではの魅力をしっかり表示できないテレビも多い。特に北米では有名・無名を問わず多数のメーカーがひしめいているため、こういった問題が起きがちだ。消費者に安心を提供するこのような仕組みは、当サイトとしても応援したい。日本での展開がどうなるかを含め、くわしくお伝えする予定だ。
■カメラ関連ではアクションカムや4Kカメラ新提案に注目
CESでは毎年多数のカメラが発表される。ソニーやパナソニック、キヤノン、そしてJVCはこのタイミングで新機種を発表することが多く、今年も例年と同様の発表ラッシュを期待したいところだ。
アクションカムは、ここ数年のカメラ系展示の目玉となっていたが、北米での盛り上がりに対して、日本では「人気に火が点いた」と手放しで言えない状況が続いていた。だが、最近になってようやく、日本でも盛り上がってきた気配がある。今年も新機種が発表されるだろうが、一般層でもアクションカムの楽しさを味わえるような新提案があるだろうか。
一方で、いわゆる横持ち型のビデオカメラでは、4K対応機がさらに増えるはずだ。4Kテレビの普及が進んでいることもあり、エントリー〜ミドルクラス機に4Kモデルが増える可能性がある。
そのほか、デジカメでも例年、キヤノンなどが新製品を発表することが通例となっている。また、タイミングが合えばソニーが新製品を発表する可能性もある。このあたりの製品は動画撮影機能が進化した結果、ビデオカメラとの区分けが曖昧になってきている。発表があればしっかりとお伝えしていきたい。
■VR(バーチャルリアリティ)の新動向にも期待
こちらの記事でも紹介したとおり、2016年はVR関連の製品発売がいくつも予定されている。
まず、すぐに予約販売が開始される予定の「Oculus Rift」。操作デバイス「Oculus Touch」は発売延期が発表されたが、Riftは予定通り発売されるだろう。また「PlayStation VR」についても、現段階では「上半期発売」とだけアナウンスされているが、さらにくわしい発売時期や価格が発表されるか、注目が集まる。
サムスンは「Gear VR」を一般発売したばかりだが、製品のリリースペースが非常に速い同社のこと、CESで新たなデバイスを発表する可能性は十分にある。
さらに、全天球型カメラでも新しい発表がある可能性が高い。現時点ではリコーの「THETA」シリーズやKODAKの「SP360」などがあるが、他メーカーもこの分野は当然狙っているはず。活発な発表が期待できる。
◇
CESの映像関連の主なみどころについて紹介してきた。実際には、ここに書いた以外の意外な発表、我々の期待を上回る展示が行われるだろうし、それを期待したいところだ。オーディオやポータブルオーディオのみどころについては別項で紹介する。
年始の恒例行事となっている世界最大級の家電見本市、CES。今年も「2016 International CES」が米ラスベガスで1月6日から9日まで開催される。例年同様、今年のみどころを事前にチェックしていこう。本稿では全体のプレスカンファレンスやキーノートスピーチのスケジュールを確認するほか、映像関連展示のポイントをお伝えする。
■プレスカンファレンス/キーノートスピーチ
毎年、主要メーカー各社が主だった発表を行うプレスカンファレンス。今年は現地時間の1月5日に開催される。また、その前日には恒例の「CES Unveiled」も行われる。AV関連企業の主な日程は以下の通り。時間はすべて日本時間だ。
・「CES Unveiled」5日 9:00〜 12:30
・「UHD Alliance プレスイベント」5日 12:30〜
・「LG電子 プレスカンファレンス」6日 01:00〜01:45
・「Monster プレスカンファレンス」6日 02:00〜02:45
・「パナソニック プレスカンファレンス」6日 03:00〜03:45
・「カシオ プレスカンファレンス」6日 05:00〜05:45
・「サムスン プレスカンファレンス」 6日 07:00〜07:45
・「ソニー プレスカンファレンス」6日 10:00〜10:45
上記の日程から、CES UnveiledやUHD Allianceのプレスイベントの速報記事は、日本時間の5日中にはお届けできるかと思う。
そのほかの各社の発表では、パナソニックについては、日本時間6日の朝に速報をお届けしたい。ソニーはまず第一報を早い段階でお届けし、その後ブース展示の内容をを随時追加していく予定だ。なおシャープや東芝は、今年はプレスカンファレンスを行わない。
また、各界の名だたる企業のトップがビジョンや今後の戦略などについて語るキーノートスピーチでは、現地時間6日 8:30(日本時間7日 01:30)から、ネットフリックスCEOのリード・ヘイスティングス氏が登壇する予定だ。
■テレビはHDRの再現や色域競争が過熱か
テレビでは、HDR関連の展示や新技術が充実することは間違いない。液晶テレビの4K対応は当たり前になり、次の差別化ポイントは、Ultra HD Blu-rayや各種VODサービスが本腰を入れつつあるHDR映像をいかに美しく見せるか、という点に移っている。
具体的には、ソニーがBRAVIAの新モデルを、このCESで一気に発表するのが通例となっている。例年通りであれば、ソニーの新たな映像関連技術やそのインプレッションをお届けできるはずだ。
また、パナソニックが昨年のCEATECで出典した「HDR対応高輝度次世代4K液晶テレビ」の続報が出る可能性がある。これまでパナソニックは、UHD-BDではHDRを積極的に推し進めてきたが、テレビの対応は比較的ゆったりしていた。CESでどういった発表が行われるか、興味は尽きない。
さらにパナソニックでは、昨年欧州で発売した有機ELテレビ(関連ニュース)にも関心が集まる。「他地域での販売についても検討している」と同社がコメントしているだけに、まずは北米での動きを見守りたい。
色域競争も激しさを増すはずだ。BT.2020など次世代の色域規格をどれだけ再現できるかという、難しい課題が各社のエンジニアに突き付けられている。光源やフィルターなどの技術革新が再び脚光を浴びることだろう。あるいは液晶では難しいと、有機ELなどほかのデバイスに活路を見いだすメーカーもあるかもしれない。
この文脈の中で、サムスンとLGが今年はどのような展示を行うかにも注目だ。昨年はLGが有機EL、サムスンが液晶の利点をそれぞれ声高にアピールし、真っ向からぶつかっていた。今年はどうだろうか。
なお、そのほかの国内テレビメーカー、つまり東芝やシャープ、三菱などは、北米での事業展開をブランド供与型にしていたり、縮小傾向であったり、国内事業に特化していたりするため、CESで大きな発表を行うことはないだろう。
■Ultra HD Blu-rayのソフト/ハードやVODの新たな動きに注目
Ultra HD Blu-ray関連情報にも注目したい。まずはソフトがどれだけ発表されるかが大きなポイントと言えるだろう。
またハードウェアにおいても、日本ではすでにパナソニックが世界初のUHD-BD再生対応機「DMR-UBZ1」を発売しているが、そのほかのメーカーの動向も気になるところ。サムスンがIFAで発表したプレーヤー(関連ニュース)の続報はお届けできるはずだが、このプレーヤーが日本で発売される可能性は低い。たとえばソニーなど、国内の他メーカーがどう動くのか、しっかりお伝えしていきたい。
パッケージメディアとは対極の話になるが、VODにも引き続き注視していく必要がある。日本でも昨年、Netflixがサービスを開始したが、同社は画質や音質の向上に対して積極的で、HDRを採用するというアナウンスも早い段階で行っていた。前述の通り、今年は同社CEOがキーノートスピーチに登壇することもあり、何か大きな発表を用意しているかもしれない。
これはテレビや再生機器を含む映像全般の話題だが、UHD Alliance(UHDA)は、4Kテレビやコンテンツ、配信サービスを認証するための規格の内容、そして規格に準拠した製品に付与できるロゴを発表する予定だ。「ハイレゾロゴ」の映像版と説明しても、それほどかけ離れてはいないだろう。
ありあわせのデバイスを組み合わせれば、かたちだけ4KやHDRに対応させることは比較的かんたんだが、実際には4K/HDRならではの魅力をしっかり表示できないテレビも多い。特に北米では有名・無名を問わず多数のメーカーがひしめいているため、こういった問題が起きがちだ。消費者に安心を提供するこのような仕組みは、当サイトとしても応援したい。日本での展開がどうなるかを含め、くわしくお伝えする予定だ。
■カメラ関連ではアクションカムや4Kカメラ新提案に注目
CESでは毎年多数のカメラが発表される。ソニーやパナソニック、キヤノン、そしてJVCはこのタイミングで新機種を発表することが多く、今年も例年と同様の発表ラッシュを期待したいところだ。
アクションカムは、ここ数年のカメラ系展示の目玉となっていたが、北米での盛り上がりに対して、日本では「人気に火が点いた」と手放しで言えない状況が続いていた。だが、最近になってようやく、日本でも盛り上がってきた気配がある。今年も新機種が発表されるだろうが、一般層でもアクションカムの楽しさを味わえるような新提案があるだろうか。
一方で、いわゆる横持ち型のビデオカメラでは、4K対応機がさらに増えるはずだ。4Kテレビの普及が進んでいることもあり、エントリー〜ミドルクラス機に4Kモデルが増える可能性がある。
そのほか、デジカメでも例年、キヤノンなどが新製品を発表することが通例となっている。また、タイミングが合えばソニーが新製品を発表する可能性もある。このあたりの製品は動画撮影機能が進化した結果、ビデオカメラとの区分けが曖昧になってきている。発表があればしっかりとお伝えしていきたい。
■VR(バーチャルリアリティ)の新動向にも期待
こちらの記事でも紹介したとおり、2016年はVR関連の製品発売がいくつも予定されている。
まず、すぐに予約販売が開始される予定の「Oculus Rift」。操作デバイス「Oculus Touch」は発売延期が発表されたが、Riftは予定通り発売されるだろう。また「PlayStation VR」についても、現段階では「上半期発売」とだけアナウンスされているが、さらにくわしい発売時期や価格が発表されるか、注目が集まる。
サムスンは「Gear VR」を一般発売したばかりだが、製品のリリースペースが非常に速い同社のこと、CESで新たなデバイスを発表する可能性は十分にある。
さらに、全天球型カメラでも新しい発表がある可能性が高い。現時点ではリコーの「THETA」シリーズやKODAKの「SP360」などがあるが、他メーカーもこの分野は当然狙っているはず。活発な発表が期待できる。
CESの映像関連の主なみどころについて紹介してきた。実際には、ここに書いた以外の意外な発表、我々の期待を上回る展示が行われるだろうし、それを期待したいところだ。オーディオやポータブルオーディオのみどころについては別項で紹介する。