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公開日 2016/05/06 14:05
<HIGH END>ディナウディオ、全てをブラッシュアップした新しい“CONTOUR”シリーズ発表
ユニットやエンクロージャーなど新技術満載
ディナウディオ(DYNAUDIO)は、ドイツ・ミュンヘンにて現地時間5月5日より開幕した「MUNICH HIGH END 2016」にて、数々の最新技術を搭載した新しい“CONTOUR”シリーズを発表した。
CONTOURシリーズは、同社にとって主力ラインアップともいえる存在のスピーカー製品。いわばディナウディオのアイデンティティを示す最も重要な位置づけを担う製品であり、今回のアップグレードは今後のディナウディオの方向性を示す、大きな意味を持つといってもいいだろう。
実際のところ、これまでのCONTOURシリーズは1989年の“CONTOUR 1/2/4”の3つのラインアップでその歴史をスタートさせて以降、基本的な思想を引き継いだ上でのマイナーチェンジ的な進化を遂げてきたが、今回発表された“CONTOUR 20/30/60/25C”というモデルナンバーからも分かるとおり、シリーズ名こそ踏襲しているものの、これまでとは大きく異なる設計思想で開発された全く新しいシリーズとなる。
今回発表された新しいCONTOURシリーズのキーワードとなるのが、「re-thught(新たな思想)」、「re-designed(新たなデザイン)」、そして「re-built(新しいつくり)」の3つ。30年近い歴史を持つCONTOURシリーズを2016年の現代にふさわしいものにするという、ディナウディオの意欲が色濃く反映されたデザインが行われている。
サウンドに最も大きく関わるのが、新規に開発されたミッドレンジ/ウーファーユニットの採用である。新しいCONTOURシリーズには、それぞれ15cm口径のミッドレンジユニットとなる「15M38」、18cm口径となるミッドレンジ/ウーファーユニット「18W55」、24cm口径となるウーファーユニット「24W64」を搭載。これらのユニットに採用されるのは、同社のスピーカーにおけるアイコン的な存在となるMSPコーンだ。このMSPコーンは、音の分散および放射パターンを理想的なものとするため、形状や厚さを徹底的に突き詰めた末に誕生したものとなっている。
また、ボイスコイルにアルミニウムを採用したことも特徴で、これは高い電流特性と優れた放熱特性から採用に踏み切ったもの。放熱については、磁性流体をショックアブソーバーのように働かせることでより効率的なものとしている。このボイスコイルは質量が極めて軽いことも大きな特徴で、このボイスコイルとダンパーの接着方法に至るまで徹底的な吟味を重ねて開発された。
ブックシェルフ型のCONTOUR 20とミドルサイズとなるフロア型のCONTOUR 30に採用された「18W55」と「24W64」と、ミッドレンジとして開発された「15W38」の違いはマグネット。「18W55」と「24W64」にはフェライト・マグネットをデュアルで搭載した上で放熱を確保した構造を採るのに対し、「15W38」では、ネオジム・マグネットを採用する。いずれのドライバーもCONTOURシリーズのキャビネットサイズに対して理想的な駆動特性を実現するため、ディナウディオの研究部門で何度もカット・アンド・トライが重ねられた上で誕生した。
また、トゥイーターに採用されたのは、最新のCONFIDENCEシリーズにも採用されたESOTAR2。随所に新設計を盛り込んだ新しいCONTOURシリーズにあって、極めて優れた高域特性を誇ると評価されるドーム・トゥイーターであるESOTAR2をあえてそのまま活かしたことも、同シリーズの大きな特徴と言えそうだ。
新しいCONTOURシリーズでは新しいウーファーの採用に伴って、クロスオーバーネットワークや内部配線にも変更が加えらている。
そして、デザインの大幅な変更も見逃すことのできないポイントだ。ディナウディオといえばスクエア型のキャビネットが大きな特徴のひとつとなっていたが、今回のCONTOURシリーズはフロントからリアへ向けて緩やかにラウンドした流麗なキャビネットを採用。また、エンクロージャーの仕上げも、木目を活かしたホワイト・オークサテン仕上げやホワイトグロス仕上げ、ブラックグロス仕上げなど現代のリビングでの使用を強く意識したカラーリングとなっていることも特徴となる。
フロントバッフルには前世代の「CONTOUR S」で採用したアルミバッフルを踏襲。ただしその形状もキャビネット同様にエッジがラウンドした形状を採用し、デザイン面での洗練された印象へとつなげている。
もちろん、このデザインコンセプトは見た目だけのものではなく回析波による影響を考慮していることに加え、異種素材の組み合わせによる共振の抑制という意味でも大きな役割を果たしている。極めて合理的な考えのもと設計が進められたことも、新しいCONTOURシリーズの大きな特徴といえるだろう。
ここ最近のオーディオ市場の動向をみていると、現代オーディオのスタンダードを築いてきた代表的なモデルが、極めて現代的なアプローチでアップデートされるケースが多い。今回のCONTOURシリーズも、そんな現代のオーディオスタイルを強く意識した上で開発されたが、その仕上がりは「伝統」と「革新」を見事に融合させたものとなっている。構成されるラインアップは下記のとおり。
・「CONTOUR 20」2ウェイ・ブックシェルフ型、4,500ユーロ/ペア
・「CONTOUR 30」2ウェイ・フロア型、7,000ユーロ/ペア
・「CONTOUR 60」3ウェイ・フロア型、9,000ユーロ/ペア
・「CONTOUR 25C」センタースピーカー、3,250ユーロ/ペア
※ピアノグロス/ホワイトグロス仕上げはオプション扱い
CONTOURシリーズは、同社にとって主力ラインアップともいえる存在のスピーカー製品。いわばディナウディオのアイデンティティを示す最も重要な位置づけを担う製品であり、今回のアップグレードは今後のディナウディオの方向性を示す、大きな意味を持つといってもいいだろう。
実際のところ、これまでのCONTOURシリーズは1989年の“CONTOUR 1/2/4”の3つのラインアップでその歴史をスタートさせて以降、基本的な思想を引き継いだ上でのマイナーチェンジ的な進化を遂げてきたが、今回発表された“CONTOUR 20/30/60/25C”というモデルナンバーからも分かるとおり、シリーズ名こそ踏襲しているものの、これまでとは大きく異なる設計思想で開発された全く新しいシリーズとなる。
今回発表された新しいCONTOURシリーズのキーワードとなるのが、「re-thught(新たな思想)」、「re-designed(新たなデザイン)」、そして「re-built(新しいつくり)」の3つ。30年近い歴史を持つCONTOURシリーズを2016年の現代にふさわしいものにするという、ディナウディオの意欲が色濃く反映されたデザインが行われている。
サウンドに最も大きく関わるのが、新規に開発されたミッドレンジ/ウーファーユニットの採用である。新しいCONTOURシリーズには、それぞれ15cm口径のミッドレンジユニットとなる「15M38」、18cm口径となるミッドレンジ/ウーファーユニット「18W55」、24cm口径となるウーファーユニット「24W64」を搭載。これらのユニットに採用されるのは、同社のスピーカーにおけるアイコン的な存在となるMSPコーンだ。このMSPコーンは、音の分散および放射パターンを理想的なものとするため、形状や厚さを徹底的に突き詰めた末に誕生したものとなっている。
また、ボイスコイルにアルミニウムを採用したことも特徴で、これは高い電流特性と優れた放熱特性から採用に踏み切ったもの。放熱については、磁性流体をショックアブソーバーのように働かせることでより効率的なものとしている。このボイスコイルは質量が極めて軽いことも大きな特徴で、このボイスコイルとダンパーの接着方法に至るまで徹底的な吟味を重ねて開発された。
ブックシェルフ型のCONTOUR 20とミドルサイズとなるフロア型のCONTOUR 30に採用された「18W55」と「24W64」と、ミッドレンジとして開発された「15W38」の違いはマグネット。「18W55」と「24W64」にはフェライト・マグネットをデュアルで搭載した上で放熱を確保した構造を採るのに対し、「15W38」では、ネオジム・マグネットを採用する。いずれのドライバーもCONTOURシリーズのキャビネットサイズに対して理想的な駆動特性を実現するため、ディナウディオの研究部門で何度もカット・アンド・トライが重ねられた上で誕生した。
また、トゥイーターに採用されたのは、最新のCONFIDENCEシリーズにも採用されたESOTAR2。随所に新設計を盛り込んだ新しいCONTOURシリーズにあって、極めて優れた高域特性を誇ると評価されるドーム・トゥイーターであるESOTAR2をあえてそのまま活かしたことも、同シリーズの大きな特徴と言えそうだ。
新しいCONTOURシリーズでは新しいウーファーの採用に伴って、クロスオーバーネットワークや内部配線にも変更が加えらている。
そして、デザインの大幅な変更も見逃すことのできないポイントだ。ディナウディオといえばスクエア型のキャビネットが大きな特徴のひとつとなっていたが、今回のCONTOURシリーズはフロントからリアへ向けて緩やかにラウンドした流麗なキャビネットを採用。また、エンクロージャーの仕上げも、木目を活かしたホワイト・オークサテン仕上げやホワイトグロス仕上げ、ブラックグロス仕上げなど現代のリビングでの使用を強く意識したカラーリングとなっていることも特徴となる。
フロントバッフルには前世代の「CONTOUR S」で採用したアルミバッフルを踏襲。ただしその形状もキャビネット同様にエッジがラウンドした形状を採用し、デザイン面での洗練された印象へとつなげている。
もちろん、このデザインコンセプトは見た目だけのものではなく回析波による影響を考慮していることに加え、異種素材の組み合わせによる共振の抑制という意味でも大きな役割を果たしている。極めて合理的な考えのもと設計が進められたことも、新しいCONTOURシリーズの大きな特徴といえるだろう。
ここ最近のオーディオ市場の動向をみていると、現代オーディオのスタンダードを築いてきた代表的なモデルが、極めて現代的なアプローチでアップデートされるケースが多い。今回のCONTOURシリーズも、そんな現代のオーディオスタイルを強く意識した上で開発されたが、その仕上がりは「伝統」と「革新」を見事に融合させたものとなっている。構成されるラインアップは下記のとおり。
・「CONTOUR 20」2ウェイ・ブックシェルフ型、4,500ユーロ/ペア
・「CONTOUR 30」2ウェイ・フロア型、7,000ユーロ/ペア
・「CONTOUR 60」3ウェイ・フロア型、9,000ユーロ/ペア
・「CONTOUR 25C」センタースピーカー、3,250ユーロ/ペア
※ピアノグロス/ホワイトグロス仕上げはオプション扱い