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公開日 2016/09/14 19:12
歌詞が見られるスピーカー「Lyric speaker」完成披露発表会、ゲストにGLAY・TAKURO氏が登壇
言葉の重要性を見直すきっかけに
(株)SIXは、音楽と同期して筐体に歌詞が表示されるIoTスピーカー「Lyric speaker」の完成披露記者発表会を、東京・伊勢丹新宿店メンズ館にて開催。ゲストにロックバンド・GLAYのTAKURO氏も登壇し、開発者らとのトークセッションを行った。
「Lyric speaker」は、歌詞を自動でビジュアライズする技術『Lyric Sync Technology』を搭載したスピーカーシステム。独自開発のコアキシャルユニットと、共振や共鳴が少ないとされるアクリル板キャビネットで、自然な歌声を再生するという(関連ニュース)。
価格は324,000円(税込)で、現在、三越・伊勢丹オンラインストアにてプレオーダーを実施中。製品の発送については、11月14日より順次行われると発表された。
“歌詞を味わうためのスピーカー”として、筐体に面発光の透過スクリーンを採用し、歌詞をモーショングラフィックとして表示する。歌詞/曲調を自動解析するデータベースにそれぞれ接続し、楽曲に合わせたフォントや動きを反映させることで歌詞の魅力を楽しめるとしている。
再生・操作は、Wi-Fi経由でiPhoneやAndroidスマホなどのモバイル端末に接続し、対応アプリを使用して行う。Androidスマホでは対応アプリを使用して最大96kHz/24bitのハイレゾ音源再生も可能。iOSでは対応アプリのほか、Apple Music/Google Play Music/AWAなどのストリーミング配信サービスも使用できる。対応アプリは公式サイトにて公開されている。なお、Bluetoothには対応していない。
対応楽曲は、非同期歌詞を含め120万曲以上で、今後も拡充される予定。なお、非同期歌詞にはシンプルにスクロールする表現となる。
開発者である(株)SIXの斉藤 迅氏は、開発に至った経緯について、「最近では配信が主流となり、歌詞を見て音楽と向き合いながら聴く機会が少なくなっていると感じていて、デジタル時代ならではの歌詞の楽しみ方を模索する中で製品を思いついた。テクノロジーの進化の中で失ってしまう豊かさのようなものを、テクノロジーの力でもう一度取り戻したかった」と説明した。
トークセッションには、GLAYのTAKURO氏とMistletoe(株)代表取締役社長兼CEOの孫 泰蔵氏が登壇。本機の魅力や歌詞そのものの重要性について、それぞれの観点から話を聞く事ができた。
本機について、孫氏は「大袈裟じゃなく、iPod以来の大発明だと思った」と絶賛。「昨今は様々なエンターテイメントが発展し、音楽における歌詞の意味が相対的に低くなっていた部分がある。Lyric speakerは音楽を聴きながら、改めて歌詞の持つ力や大切さを体感できる新しいメディアだと思う」と語った。
TAKURO氏は「最初に表示される文字を見て、やっぱり『文字は美しい』と感じた」とのこと。また、ミュージシャン/作詞家として「テクノロジーの進化によって音楽が身近になればなるほど、歌詞だけは置いてきぼりのような印象があった。言葉一つとっても様々考えながら歌詞を書く物書きとしては、そういう思いをフォローしてくれる味方を得たような感覚」と絶賛した。
両氏はLyric speakerの開発途中の段階から視聴しており、アドバイスをしてきたという。斉藤氏は「二人からのアドバイスで、自信を持って作っていけるなと思った。いただいた言葉は北極星のように大事に開発してきました」と思いを述べた。
製品デモンストレーションでは、GLAYの「グロリアス」と「軌跡の果て」を再生。会場では5台のスピーカーが設置され、特別仕様としてそれぞれ違う表示がされる設定が施され、様々なフォントや動きを楽しむことができた。
グロリアスを視聴後、TAKURO氏が「作詞する人が悩みながら絞り出した言葉に、すごく素敵な服を着せて改めて描いてくれるような気がして、作詞家冥利に尽きる」と、改めて感想を語った。斉藤氏も「GLAYの中で一番好きな曲なんですけど、より魅力も伝わると思う」と自信を見せた。
気になる音質については、「シンプルに良い音。全ての音像がはっきりとしていて、僕たちがレコーディングでこだわった細かな音も表現してくれる」と絶賛。孫氏も「従来の概念からすると、音が良さげな見た目じゃない。透明アクリルでウーファーとかも小さそうだし…。だけどちゃんとスピーカーとしても素晴らしい」と、再生能力の高さを語った。
TAKURO氏はすでに本製品を注文しており、「メンバー内ではTERUからも2台発注をいただいたので、GLAY界隈では数台発注してます(笑)」とのこと。周囲からも大きな反響があり、「他のミュージシャンにも話をして、みんな興味津々だった」という。
孫氏は「グラフィックによる表現が台頭する中で、これから文字が復権すると考えられていて、その未来を体現した製品だと思う。実際に海外ではラップの歌詞を見れるサイトが高い人気を博しており、Lyric speakerは日本だけでなく世界でも評価を得られると思う」と期待を語った。
また、スピーカーに搭載する技術『Lyric Sync Technology』を期間限定で無償提供し、アーティストのリリックビデオ制作、動画サイトやライブでの活用などを目的とした「Lyric Culture Project」も発表された。日本の歌詞文化をもっと盛り上げていきたいという思いから立ち上げたという。
TAKURO氏は本機を通して「言葉を見直す良いきっかけをもらえた」とし、「伝え方が変わっても、思いを伝えたいという曲作りの方法は変わらないから、ミュージシャンにとって心強いプロジェクトだと思う」と取り組みについても後押しした。孫氏も「どんどん新たなイノベーションを生んでいく可能性を持つ素晴らしいプロジェクトになると思う」と同じく期待を語った。
なお、本機およびプロジェクトの詳細は公式サイトにて確認可能となる。
YouTubeのPhile-webチャンネルでは、実際にLyric speakerで「グロリアス」を再生したデモンストレーション動画を掲載。曲調に合わせた動きで歌詞が浮かび上がり表示される様子をぜひ見ていただきたい。
「Lyric speaker」は、歌詞を自動でビジュアライズする技術『Lyric Sync Technology』を搭載したスピーカーシステム。独自開発のコアキシャルユニットと、共振や共鳴が少ないとされるアクリル板キャビネットで、自然な歌声を再生するという(関連ニュース)。
価格は324,000円(税込)で、現在、三越・伊勢丹オンラインストアにてプレオーダーを実施中。製品の発送については、11月14日より順次行われると発表された。
“歌詞を味わうためのスピーカー”として、筐体に面発光の透過スクリーンを採用し、歌詞をモーショングラフィックとして表示する。歌詞/曲調を自動解析するデータベースにそれぞれ接続し、楽曲に合わせたフォントや動きを反映させることで歌詞の魅力を楽しめるとしている。
再生・操作は、Wi-Fi経由でiPhoneやAndroidスマホなどのモバイル端末に接続し、対応アプリを使用して行う。Androidスマホでは対応アプリを使用して最大96kHz/24bitのハイレゾ音源再生も可能。iOSでは対応アプリのほか、Apple Music/Google Play Music/AWAなどのストリーミング配信サービスも使用できる。対応アプリは公式サイトにて公開されている。なお、Bluetoothには対応していない。
対応楽曲は、非同期歌詞を含め120万曲以上で、今後も拡充される予定。なお、非同期歌詞にはシンプルにスクロールする表現となる。
開発者である(株)SIXの斉藤 迅氏は、開発に至った経緯について、「最近では配信が主流となり、歌詞を見て音楽と向き合いながら聴く機会が少なくなっていると感じていて、デジタル時代ならではの歌詞の楽しみ方を模索する中で製品を思いついた。テクノロジーの進化の中で失ってしまう豊かさのようなものを、テクノロジーの力でもう一度取り戻したかった」と説明した。
トークセッションには、GLAYのTAKURO氏とMistletoe(株)代表取締役社長兼CEOの孫 泰蔵氏が登壇。本機の魅力や歌詞そのものの重要性について、それぞれの観点から話を聞く事ができた。
本機について、孫氏は「大袈裟じゃなく、iPod以来の大発明だと思った」と絶賛。「昨今は様々なエンターテイメントが発展し、音楽における歌詞の意味が相対的に低くなっていた部分がある。Lyric speakerは音楽を聴きながら、改めて歌詞の持つ力や大切さを体感できる新しいメディアだと思う」と語った。
TAKURO氏は「最初に表示される文字を見て、やっぱり『文字は美しい』と感じた」とのこと。また、ミュージシャン/作詞家として「テクノロジーの進化によって音楽が身近になればなるほど、歌詞だけは置いてきぼりのような印象があった。言葉一つとっても様々考えながら歌詞を書く物書きとしては、そういう思いをフォローしてくれる味方を得たような感覚」と絶賛した。
両氏はLyric speakerの開発途中の段階から視聴しており、アドバイスをしてきたという。斉藤氏は「二人からのアドバイスで、自信を持って作っていけるなと思った。いただいた言葉は北極星のように大事に開発してきました」と思いを述べた。
製品デモンストレーションでは、GLAYの「グロリアス」と「軌跡の果て」を再生。会場では5台のスピーカーが設置され、特別仕様としてそれぞれ違う表示がされる設定が施され、様々なフォントや動きを楽しむことができた。
グロリアスを視聴後、TAKURO氏が「作詞する人が悩みながら絞り出した言葉に、すごく素敵な服を着せて改めて描いてくれるような気がして、作詞家冥利に尽きる」と、改めて感想を語った。斉藤氏も「GLAYの中で一番好きな曲なんですけど、より魅力も伝わると思う」と自信を見せた。
気になる音質については、「シンプルに良い音。全ての音像がはっきりとしていて、僕たちがレコーディングでこだわった細かな音も表現してくれる」と絶賛。孫氏も「従来の概念からすると、音が良さげな見た目じゃない。透明アクリルでウーファーとかも小さそうだし…。だけどちゃんとスピーカーとしても素晴らしい」と、再生能力の高さを語った。
TAKURO氏はすでに本製品を注文しており、「メンバー内ではTERUからも2台発注をいただいたので、GLAY界隈では数台発注してます(笑)」とのこと。周囲からも大きな反響があり、「他のミュージシャンにも話をして、みんな興味津々だった」という。
孫氏は「グラフィックによる表現が台頭する中で、これから文字が復権すると考えられていて、その未来を体現した製品だと思う。実際に海外ではラップの歌詞を見れるサイトが高い人気を博しており、Lyric speakerは日本だけでなく世界でも評価を得られると思う」と期待を語った。
また、スピーカーに搭載する技術『Lyric Sync Technology』を期間限定で無償提供し、アーティストのリリックビデオ制作、動画サイトやライブでの活用などを目的とした「Lyric Culture Project」も発表された。日本の歌詞文化をもっと盛り上げていきたいという思いから立ち上げたという。
TAKURO氏は本機を通して「言葉を見直す良いきっかけをもらえた」とし、「伝え方が変わっても、思いを伝えたいという曲作りの方法は変わらないから、ミュージシャンにとって心強いプロジェクトだと思う」と取り組みについても後押しした。孫氏も「どんどん新たなイノベーションを生んでいく可能性を持つ素晴らしいプロジェクトになると思う」と同じく期待を語った。
なお、本機およびプロジェクトの詳細は公式サイトにて確認可能となる。
YouTubeのPhile-webチャンネルでは、実際にLyric speakerで「グロリアス」を再生したデモンストレーション動画を掲載。曲調に合わせた動きで歌詞が浮かび上がり表示される様子をぜひ見ていただきたい。