• ブランド
    特設サイト
公開日 2017/01/06 14:38

<CES>リコー、THETA全天球画像と他のカメラの画像を一体化する新提案

業務用の「RICOH R」も出展
編集部:風間雄介
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
リコーはCES 2017において、ラスベガス・コンベンション・センターのセントラルホールとサウスホールの2カ所にブースを構えた。

セントラルホールでは、同社既存モデル「THETA S」「THETA SC」などを展示し、その特徴や使い方を紹介することはもちろん、THETAを活用した今後のソリューションを紹介するコーナーも設けられていた。

中でも注目したいのは、「RICOH Multi-imaging Technology」というソリューションだ。

デモを見れば一瞬でわかるのだが、言葉で説明すると少々ややこしい。まずこの技術を使うには、同社製のデジタル一眼カメラなどとTHETAを連結し、THETAで360度撮影しながらデジカメでも静止画や動画を撮影する。

ペンタックスのカメラにTHETAを取り付けた例

次に、両機で撮影したデータをPCに取り込み、自動処理を行わせる。数秒で処理が完了する。すると、THETAの画像の一部に点線で囲まれた部分が表示される。この点線部分は、THETAと連結したカメラで撮った静止画や動画で、その部分をタップすることで拡大したり、動画を再生開始できる。

THETAの画像を見渡したところ。うっすら黄色い点線が見えるだろうか

点線内がペンタックスのカメラで撮影した画像。ここまで拡大しても大丈夫

THETAは手軽に360度撮影するのに便利だが、解像度に限界があり、拡大すると粗くなってしまう。一方でデジタル一眼カメラは大きく、複数台つなげて360度撮影に対応させると巨大になってしまう。もちろんコスト面の問題もある。

今回の方法では、全体の雰囲気はTHETAで押さえておきながら、気になった部分だけを高解像度に楽しむことができる。もちろんこれまでも別々に撮影して保存しておくことはできたが、データがバラバラになってしまうとわかりにくかったり、撮影した場所がどこかわからなくなる、などの問題があった。

この「RICOH Multi-imaging Technology」を使えば、データが散逸することなく、思い出や出来事を一カ所にまとめておける。

なお実際のサービス提供は、今回のCES展示の評判がよければ具体的に決めて行くという。まだデータの保存フォーマットなど決めなければならないことが残っているとのことだが、THETAユーザーにはとても便利なこのサービス、ぜひ実現を期待したい。

そのほかTHETA関連では、クラウドプラットフォームを使って遠隔地にあるTHETAを複数台接続し、360度ライブミーティングを行うというソリューションも展示。臨場感のあるライブ映像が可能になりそうだ。

360度ライブミーティングのデモ展示

またこれもクラウドを使うソリューションとして、「Connected Camera」というものも発表された。スマホやPCとカメラをネットワークで接続するもので、リモート操作やストレージ同期、ビデオストリーミング、メディア共有など様々な機能を活用できるようになる。

ドローンに搭載したカメラをスマホからクラウド経由で操作する新提案

さらにコンベンションセンターのサウスホールでは、主に業務用の製品「RICOH R」も発表された。

業務用の360度カメラ「RICOH R」

RICOH RはTHETAをベースに、内部のバッテリーを排除して外部電源駆動とし、24時間連続でライブストリーミングを行うことを想定したモデル。またPCなどを使わず、機器内部でスティッチ処理が行えるのも特徴だ。

PCが要らないのでシンプルなシステムで24時間連続ライブストリーミングができる

映像クオリティは1920×960/30fpsで、HDMI映像出力はフルHD/60p。USB映像出力はフルHD/30fpsとなる。

デモも実施。YouTubeで直接動画をストリーミング配信し、それをVRヘッドセットで見ることができた。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 文化庁、BDレコーダーに掛かる私的録音録画補償金額を認可。1台当たり税抜182円が上乗せへ
2 テクニクス、新完全ワイヤレスイヤホン投入を予告。ティザー映像を公開
3 アップル初売りが新年1/2からスタート。対象iPhone購入で最大3万円のギフトカードをプレゼント
4 なぜ? 実は「大きいほど人気」なPolk Audioのスピーカー、全3シリーズの“大型モデル”比較試聴でわかった魅力
5 CD再生は “クロック” でさらに化ける!プロ機譲りの実力機、MUTEC「MC-3+」の音質グレードアップ技
6 評論家イチオシ!LUMIN「P1 mini」レビュー。「驚くほどの音質の良さが体験できた」
7 名盤『交響組曲宇宙戦艦ヤマト』の新たな船出。リミックスという選択に挑んだエンジニアの声を訊く
8 VGP2025・優秀賞獲得モデルから厳選!審査員5名が “絶対推し” のデノン/マランツ/B&W/DALI
9 アキュフェーズのフラグシップアンプ「E-800S」が堂々初登場3位<ハイファイオーディオ売れ筋ランキング11月>
10 Qobuz開始の波及効果大。ネットワークオーディオ関連の需要拡大<販売店の声・売れ筋ランキング11月>
12/27 12:04 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.195
アナログ Vol.86 2024 WINTER
季刊・アナログ
最新号
Vol.86
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX