HOME > ニュース > AV&ホームシアターニュース
公開日 2017/09/06 17:41
DNP、ヘッドマウントディスプレイの画質を改善する「画素隠蔽フィルム」開発に成功
ブラックマトリックス領域のみ見えにくく
大日本印刷(株)(以下、DNP)は、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)の画質を改善するピクセルスムージングフィルム「DNP ヘッドマウントディスプレイ用画素隠蔽フィルム」の開発に成功したと発表した。
本フィルムは、HMD内に組み込むことで、光の三原色であるR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の色域を拡大し、RGBの混色を防止するために各色域の間に施されているブラックマトリックスを見えにくくできるというもの。これにより、滑らかな映像再生を実現し、より高い没入感を得られるとする。
従来、各色域を均等に拡大すると、縦横配列の長さが異なる色領域の場合、ブラックマトリックスが見えてしまうか、隣接する色が混じり合ってしまうという問題があった。本フィルムは、DNP独自のレンズ設計と微細加工技術により、ディスプレイの構成やRGBの各色領域の配置形状に合わせて光の拡散を精密に制御し、画像の鮮明性を維持しながらブラックマトリックス領域のみを見えにくくすることに成功したという。
レンズは、微細な加工を施した2層レンズを採用し、3色の色領域の様々な配列パターンに対応。画質改善における設計の自由度が高まるとしている。
DNPは、新開発した本フィルムをHMDメーカーやゲーム機器メーカー、モバイルメーカーなどに年内から提供を開始。2021年までに年間で50億円以上の売り上げを目指す。
本フィルムは、HMD内に組み込むことで、光の三原色であるR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の色域を拡大し、RGBの混色を防止するために各色域の間に施されているブラックマトリックスを見えにくくできるというもの。これにより、滑らかな映像再生を実現し、より高い没入感を得られるとする。
従来、各色域を均等に拡大すると、縦横配列の長さが異なる色領域の場合、ブラックマトリックスが見えてしまうか、隣接する色が混じり合ってしまうという問題があった。本フィルムは、DNP独自のレンズ設計と微細加工技術により、ディスプレイの構成やRGBの各色領域の配置形状に合わせて光の拡散を精密に制御し、画像の鮮明性を維持しながらブラックマトリックス領域のみを見えにくくすることに成功したという。
レンズは、微細な加工を施した2層レンズを採用し、3色の色領域の様々な配列パターンに対応。画質改善における設計の自由度が高まるとしている。
DNPは、新開発した本フィルムをHMDメーカーやゲーム機器メーカー、モバイルメーカーなどに年内から提供を開始。2021年までに年間で50億円以上の売り上げを目指す。