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公開日 2018/04/09 13:58
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』UHD BDを先行視聴。ドルビービジョン/アトモスで作品の魅力はどう高まった?
ドルビー担当者の解説とともに試写会が開催
『スター・ウォーズ』シリーズ初の4K Ultra HD Blu-ray、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』。ドルビービジョンでのHDRおよびドルビーアトモス音声も収録する同作品を、4月25日の発売に先駆けて視聴する機会に恵まれたのでレポートする。(※記事の性質上、一部にネタバレ要素が含まれるので注意されたい)
同作品は、4K UHD MovieNEX(UHD BD+3D BD+BD/品番VWES-6641/8,000円 ※以後価格はすべて税抜)、4K UHD MovieNEXにフィギュアなどを同梱した数量限定「4K UHD MovieNEX プレミアム BOX」(品番:VWES-6642/15,000円)、通常のMovieNEX(BD+DVD/品番VWES-6640/4,200円)の3種類を用意。4月18日には先行デジタル配信がスタートする(関連ニュース:『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』がシリーズ初のUHD BD化。4月25日発売)。
UHD BDの英語音声はドルビーアトモス収録で、映像はドルビービジョンに対応。「人間の眼は輝度2万nitまで見えていると言われている。ブラウン管時代のテレビではわずか100nitまでしか表現できていなかったが、ドルビービジョンは1万nitまで使える規格として策定している」と、視聴会で説明を担当したスタッフは説明。
「現状では1万nit対応の民生用テレビ/ディスプレイはまだ存在していないが、1月のCESでは1万nit対応ディスプレイを参考展示するメーカーがあった。実用化に向けての動きがあるわけだ。今後はHDRももっと増えていくだろう」と言葉を続けた。
今回の取材でも上記の理由から規格上の最大値である1万nit対応のテレビでの視聴とはならなかったが、従来から比べると数倍の高い輝度での視聴によって、HDRの魅力を非常に高いレベルで感じられたことを最初に述べておきたい。
例えば「スター・ウォーズ」シリーズに登場するアイテムの代名詞的存在であるライトセーバー。HDRの高輝度で煌々と光ることで、剣戟をより一層印象的にしてくれる。
また、各種戦闘機が入り乱れての宇宙空間での戦闘シーンは、被弾して爆発する戦闘機の様子がより明るく、より鮮やかになることに加え、黒の表現が引き締まって宇宙空間の暗さに深みが出る。「SDRでは炎が白飛びしてしまうケースもあるが、このシーンではHDRによって炎が非常に“炎らしい”表現になっている」とスタッフは言葉を添える。
逆光のシーンもHDR化の恩恵を大きく感じられるケースだ。「背後(画面奥)の太陽の輪郭がしっかり見えながらも、手前の役者の輪郭もしっかり確認できる。今までなら逆光が白飛びしてしまうか、逆光に露出を合わせると役者がつぶれて見えなくなってしまう」。
また、主人公側のメンバーであるフィンとローズが華やかなカジノを飛び出し夜間の屋外を逃げ回るシーンでは、闇夜を照らす敵側のサーチライトの明るさが際立つ。「それに加え、明るい屋内から暗い野外へといったように、明るいシーンと暗いシーンが連続しても、その明るさの差に違和感がないのもHDRならではのメリット」だという。
さらに、スタッフは、HDRでは明るさや黒以外にも表現力の幅が広がると説明。「輝度が高くなれば色の幅も広がる。例えばグリーンひとつとっても、濃いグリーンから薄いグリーンまで様々な表現ができる」と語る。その言葉どおり、作品全体を通してキーカラーとなっている赤の表現も印象的に描いていた。これに加え、「金属の光沢も、より金属らしく光って見える。戦闘機や黒いヘルメットなどが、よりリアルに感じられる効果が出てるかなと思う」と言葉を続ける。
音声面は7.1.6chの合計13.1ch環境で体験。音にグッと奥行き感が出る印象だ。画面奥側から手前側へと猛スピードで移動する戦闘機の飛行音など、本作にはオブジェクトオーディオの魅力を体験しやすいシーンが多いことを認識させられた。
なお、スタッフは「一般的に、従来のサラウンド音声は『この音はフロントRch、この音はサラウンドバックのLch』などといったようにスピーカーに対して音を割り振っていく。それに対し、ドルビーアトモスではスピーカーには特定されていない状態で収録されている」とコメント。スピーカーのレイアウト数に合わせて最適なレンダリングで出力されるため、今回の取材時よりチャンネル数が少ないような場合でもドルビーアトモスの魅力をしっかり味わうことができると解説する。
また、「例えば5.1chサラウンドならフロントのLRに音楽を割り当てるのが一般的。しかし、フロント側はセリフや効果音を始めとして表現すべき情報が多い。そこでドルビーアトモスでは、サラウンドスピーカーからBGMを流すことで、よりフロント側の音のミックスがやりやすくなるメリットもある」という。
ちなみに「従来の劇場の5.1ch環境では、フロント用とサラウンド用とで周波数帯域などが異なっており、音楽をサラウンドスピーカーに割り当てると特に低音の表現などが難しくなってしまう」とのこと。これに対し、ドルビーアトモス対応の劇場ではフロントスピーカーとサラウンドスピーカーの特性が揃っているため、上記のようにサラウンドスピーカーに音楽を割り当てることができるのだという。
◇
本作品は前述のように4月25日の発売で、「4K UHD MovieNEX」版は、UHD BD、3D BD、BD、特典BDの4枚組。初回生産分のみアウターケースが付属する。一方、4K UHD MovieNEX プレミアム BOXは、これに加え、フィギュア「S.H.Figuarts.」シリーズのBB-8“スペシャルバージョン”、「メタコレ スター・ウォーズ ロゴコレクション(最後のジェダイ)“レッド限定”カラー」、7枚組オリジナル・アートカード・セット、スチールブックケース、オリジナルBOXケースをセットにしている。
同作品は、4K UHD MovieNEX(UHD BD+3D BD+BD/品番VWES-6641/8,000円 ※以後価格はすべて税抜)、4K UHD MovieNEXにフィギュアなどを同梱した数量限定「4K UHD MovieNEX プレミアム BOX」(品番:VWES-6642/15,000円)、通常のMovieNEX(BD+DVD/品番VWES-6640/4,200円)の3種類を用意。4月18日には先行デジタル配信がスタートする(関連ニュース:『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』がシリーズ初のUHD BD化。4月25日発売)。
UHD BDの英語音声はドルビーアトモス収録で、映像はドルビービジョンに対応。「人間の眼は輝度2万nitまで見えていると言われている。ブラウン管時代のテレビではわずか100nitまでしか表現できていなかったが、ドルビービジョンは1万nitまで使える規格として策定している」と、視聴会で説明を担当したスタッフは説明。
「現状では1万nit対応の民生用テレビ/ディスプレイはまだ存在していないが、1月のCESでは1万nit対応ディスプレイを参考展示するメーカーがあった。実用化に向けての動きがあるわけだ。今後はHDRももっと増えていくだろう」と言葉を続けた。
今回の取材でも上記の理由から規格上の最大値である1万nit対応のテレビでの視聴とはならなかったが、従来から比べると数倍の高い輝度での視聴によって、HDRの魅力を非常に高いレベルで感じられたことを最初に述べておきたい。
例えば「スター・ウォーズ」シリーズに登場するアイテムの代名詞的存在であるライトセーバー。HDRの高輝度で煌々と光ることで、剣戟をより一層印象的にしてくれる。
また、各種戦闘機が入り乱れての宇宙空間での戦闘シーンは、被弾して爆発する戦闘機の様子がより明るく、より鮮やかになることに加え、黒の表現が引き締まって宇宙空間の暗さに深みが出る。「SDRでは炎が白飛びしてしまうケースもあるが、このシーンではHDRによって炎が非常に“炎らしい”表現になっている」とスタッフは言葉を添える。
逆光のシーンもHDR化の恩恵を大きく感じられるケースだ。「背後(画面奥)の太陽の輪郭がしっかり見えながらも、手前の役者の輪郭もしっかり確認できる。今までなら逆光が白飛びしてしまうか、逆光に露出を合わせると役者がつぶれて見えなくなってしまう」。
また、主人公側のメンバーであるフィンとローズが華やかなカジノを飛び出し夜間の屋外を逃げ回るシーンでは、闇夜を照らす敵側のサーチライトの明るさが際立つ。「それに加え、明るい屋内から暗い野外へといったように、明るいシーンと暗いシーンが連続しても、その明るさの差に違和感がないのもHDRならではのメリット」だという。
さらに、スタッフは、HDRでは明るさや黒以外にも表現力の幅が広がると説明。「輝度が高くなれば色の幅も広がる。例えばグリーンひとつとっても、濃いグリーンから薄いグリーンまで様々な表現ができる」と語る。その言葉どおり、作品全体を通してキーカラーとなっている赤の表現も印象的に描いていた。これに加え、「金属の光沢も、より金属らしく光って見える。戦闘機や黒いヘルメットなどが、よりリアルに感じられる効果が出てるかなと思う」と言葉を続ける。
音声面は7.1.6chの合計13.1ch環境で体験。音にグッと奥行き感が出る印象だ。画面奥側から手前側へと猛スピードで移動する戦闘機の飛行音など、本作にはオブジェクトオーディオの魅力を体験しやすいシーンが多いことを認識させられた。
なお、スタッフは「一般的に、従来のサラウンド音声は『この音はフロントRch、この音はサラウンドバックのLch』などといったようにスピーカーに対して音を割り振っていく。それに対し、ドルビーアトモスではスピーカーには特定されていない状態で収録されている」とコメント。スピーカーのレイアウト数に合わせて最適なレンダリングで出力されるため、今回の取材時よりチャンネル数が少ないような場合でもドルビーアトモスの魅力をしっかり味わうことができると解説する。
また、「例えば5.1chサラウンドならフロントのLRに音楽を割り当てるのが一般的。しかし、フロント側はセリフや効果音を始めとして表現すべき情報が多い。そこでドルビーアトモスでは、サラウンドスピーカーからBGMを流すことで、よりフロント側の音のミックスがやりやすくなるメリットもある」という。
ちなみに「従来の劇場の5.1ch環境では、フロント用とサラウンド用とで周波数帯域などが異なっており、音楽をサラウンドスピーカーに割り当てると特に低音の表現などが難しくなってしまう」とのこと。これに対し、ドルビーアトモス対応の劇場ではフロントスピーカーとサラウンドスピーカーの特性が揃っているため、上記のようにサラウンドスピーカーに音楽を割り当てることができるのだという。
本作品は前述のように4月25日の発売で、「4K UHD MovieNEX」版は、UHD BD、3D BD、BD、特典BDの4枚組。初回生産分のみアウターケースが付属する。一方、4K UHD MovieNEX プレミアム BOXは、これに加え、フィギュア「S.H.Figuarts.」シリーズのBB-8“スペシャルバージョン”、「メタコレ スター・ウォーズ ロゴコレクション(最後のジェダイ)“レッド限定”カラー」、7枚組オリジナル・アートカード・セット、スチールブックケース、オリジナルBOXケースをセットにしている。