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公開日 2019/09/19 20:01
ヘッドホン発売45周年。進化を止めず市場をけん引する意気込みを示したオーディオテクニカ新製品発表会
2019年のヘッドホン新モデルに大きな自信
オーディオテクニカは今年も、数多くの魅力的なヘッドホン新製品を発表。本稿では本日開催された新製品発表会の模様をレポートする。登壇した(株)オーディオテクニカ 代表取締役社長の松下和雄氏が、昨今の同社の取り組みやヘッドホン市場について説明した。
市況環境について、「現在の世界経済は、米中貿易摩擦の影響などから中国経済の減速が鮮明化、設備投資や生産にも影響が出ている。英国のEU離脱問題など世界経済の先行きは不透明。日本経済においても中国経済減速などが影響し、昨年下半期に収益環境が急速に悪化、上場企業の純利益は3期ぶりに減益となった」と懸念材料を挙げたが、「当社は新たな中期事業計画をスタートさせ、グループ全体の連携を強化、全社一丸となって新製品開発への積極的な投資、市場環境変化への対応、経営課題への取り組みに日々まい進している」との強い姿勢を示した。
オーディオテクニカは今年、ヘッドホン発売45周年を迎えた。「45年の歳月のなかで、再生機器は様々に変化し、試聴環境やユーザーニーズも進化し続けている。これまで当社が発売したヘッドホンは数百種類に及び、この間培われた技術は常に新製品に活かされ、今後も進化を止めることなく市場をけん引していく」と力を込める。
進化する製品を生産する設備にも注力。2018年11月には台湾鐵三角中壢工場が竣工した。「旧工場の生産能力増強の必要性、周辺エリアへのインフラ整備の拡充やネットワーク確率など、機運醸成を受けて重要な拠点である台湾新工場の建築を実行した」。また2020年夏の稼働を目指し、中国・海寧(ハイニン)に新工場を設立する計画が進んでいるという。敷地面積20,000平方メートル、延床面積27,000平方メートルの広さを誇り、「ATグループ最大の生産拠点となり、物流の起点となるべく倉庫スペースも準備している」(松下氏)とのこと。
今年6月27日にはシンガポールの複合施設「Funan」の中にショールームを開設。松下氏は「当社製品はアジア圏でも多くの支援をいただいているが、オーディオテクニカブランドの体験・浸透の場として今後に期待している」とコメントした。
さらに、同社ウェブサイトの全面リニューアルも進行。新たなオウンドメディア「Always Listening」を本日よりスタートする。「SNSなど個人間の情報共有が盛んな今だからこそ、当社が発信したい情報だけでなく、ユーザーにとってより有益で魅力的なコンテンツを発信していきたい」とし、「多くの市場ニーズに応え、よりよい製品をお届けするためにしっかりと計画を立て、事業を推進していく」と語った。
ヘッドホン市場については、「昨年もこの場でBluetoothヘッドホンの市場シェアが半分以上を占めると話したが、1年後の現在も勢いは止まらず、さらに比率を伸ばしている」と説明。「中でも完全ワイヤレスタイプが主流。ヘッドホン市場は様変わりした」との見方を示す。
オーディオテクニカでは昨年、同社初の完全ワイヤレスヘッドホンを発売。「あらためて沢山のユーザーが我々の製品を求めていることを実感し、同時に課題も見えた」という。従来のワイヤレスヘッドホンとは異なり、電波環境、電池の持続性、軽量化、装着感などが課題となるが、「音質同様にこだわりをもって開発を進めている」と強調。長時間連続使用を実現した、2019年夏発売の高音質な完全ワイヤレスヘッドホンATH-CKS5TWについて「他社とは一線を画した製品として好評いただいている」と自負した。
「完全ワイヤレスヘッドホンの課題は、価格と品質のバランス。さまざまな技術や機能が採用されているため高額になる一方、ネット通販などには低価格製品も沢山あり品質に不満をもつユーザーが多くいる」と指摘。「当社は創業当時のフォノカートリッジ以来、高い性能を手に届く価格で、をモットーにし、今回の新製品は価格の敷居を下げ、沢山の方により快適によりよい音を楽しんでいただけることを願って開発した」と自信を示した。
ワイヤードヘッドホンについても「昨年に引き続き重要な市場と位置付ける」とし、「市場は減少傾向にあるものの、価格10万円以上のハイファイ・インナーイヤーヘッドホンは前年比120%と伸長しており、ワイヤードヘッドホンはハイエンド志向が強いことがわかる」と、今年も新製品を投入。「当社が得意とする原音に忠実で豊かな低音域から伸びのある高音域まで広帯域に渡って高解像度で再生できる今年の新製品は、多くのオーディオ愛好家に納得していただけると自負している」。さらに伝統のウッドモデル、スポーツモデルなど、豊富な新製品ラインナップを用意する。
ヘッドホン以外の事業展開についても説明。今年の3月から6月に開催された「ローリングストーンズ展」への協賛は、ローリングストーンズ結成とオーディオテクニカの設立が同じ1962年ということがきっかけに。「当社もさまざまな試練を乗り越えて今があるが、彼らもいろいろなことがあり、いろいろなことを考え悩みながらも常に音楽と共にあり、音楽と向き合ってきたことをあらためて認識し、共感を覚えた」という。
巨大音楽イベント「サマーソニック」を今年で18年連続サポート。ステージでオーディオテクニカのマイクロフォンが1,000本以上使われたほか、サマーソニック東京会場でブースも出展。出演アーティストのアナログレコードの体験試聴コーナーや抽選会などが行われた。
そして来年開催される東京オリンピック・パラリンピック。「オリンピックには毎回携わっているが、自国開催の今大会にかける思いはひとしお。成功に向け、全身全霊で取り組む」と力強く語り、「今後も皆様方と共に業界を盛り上げ、共に発展して参りたい」と締めくくった。
また発表会には、スペシャルゲストも登場。ロックバンド「シーナ・アンド・ロケッツ」の鮎川誠さん、姉妹音楽ユニット「チャラン・ポ・ランタン」の小春さん、ももさんがステージに上がり、司会のサッシャさんとともにオーディオテクニカ製品に対する期待感をおおいに語った。さらに「チャラン・ポ・ランタン」はスペシャルステージも披露。「進め、たまに逃げても」など数曲を演奏し会場を盛り上げた。
市況環境について、「現在の世界経済は、米中貿易摩擦の影響などから中国経済の減速が鮮明化、設備投資や生産にも影響が出ている。英国のEU離脱問題など世界経済の先行きは不透明。日本経済においても中国経済減速などが影響し、昨年下半期に収益環境が急速に悪化、上場企業の純利益は3期ぶりに減益となった」と懸念材料を挙げたが、「当社は新たな中期事業計画をスタートさせ、グループ全体の連携を強化、全社一丸となって新製品開発への積極的な投資、市場環境変化への対応、経営課題への取り組みに日々まい進している」との強い姿勢を示した。
オーディオテクニカは今年、ヘッドホン発売45周年を迎えた。「45年の歳月のなかで、再生機器は様々に変化し、試聴環境やユーザーニーズも進化し続けている。これまで当社が発売したヘッドホンは数百種類に及び、この間培われた技術は常に新製品に活かされ、今後も進化を止めることなく市場をけん引していく」と力を込める。
進化する製品を生産する設備にも注力。2018年11月には台湾鐵三角中壢工場が竣工した。「旧工場の生産能力増強の必要性、周辺エリアへのインフラ整備の拡充やネットワーク確率など、機運醸成を受けて重要な拠点である台湾新工場の建築を実行した」。また2020年夏の稼働を目指し、中国・海寧(ハイニン)に新工場を設立する計画が進んでいるという。敷地面積20,000平方メートル、延床面積27,000平方メートルの広さを誇り、「ATグループ最大の生産拠点となり、物流の起点となるべく倉庫スペースも準備している」(松下氏)とのこと。
今年6月27日にはシンガポールの複合施設「Funan」の中にショールームを開設。松下氏は「当社製品はアジア圏でも多くの支援をいただいているが、オーディオテクニカブランドの体験・浸透の場として今後に期待している」とコメントした。
さらに、同社ウェブサイトの全面リニューアルも進行。新たなオウンドメディア「Always Listening」を本日よりスタートする。「SNSなど個人間の情報共有が盛んな今だからこそ、当社が発信したい情報だけでなく、ユーザーにとってより有益で魅力的なコンテンツを発信していきたい」とし、「多くの市場ニーズに応え、よりよい製品をお届けするためにしっかりと計画を立て、事業を推進していく」と語った。
ヘッドホン市場については、「昨年もこの場でBluetoothヘッドホンの市場シェアが半分以上を占めると話したが、1年後の現在も勢いは止まらず、さらに比率を伸ばしている」と説明。「中でも完全ワイヤレスタイプが主流。ヘッドホン市場は様変わりした」との見方を示す。
オーディオテクニカでは昨年、同社初の完全ワイヤレスヘッドホンを発売。「あらためて沢山のユーザーが我々の製品を求めていることを実感し、同時に課題も見えた」という。従来のワイヤレスヘッドホンとは異なり、電波環境、電池の持続性、軽量化、装着感などが課題となるが、「音質同様にこだわりをもって開発を進めている」と強調。長時間連続使用を実現した、2019年夏発売の高音質な完全ワイヤレスヘッドホンATH-CKS5TWについて「他社とは一線を画した製品として好評いただいている」と自負した。
「完全ワイヤレスヘッドホンの課題は、価格と品質のバランス。さまざまな技術や機能が採用されているため高額になる一方、ネット通販などには低価格製品も沢山あり品質に不満をもつユーザーが多くいる」と指摘。「当社は創業当時のフォノカートリッジ以来、高い性能を手に届く価格で、をモットーにし、今回の新製品は価格の敷居を下げ、沢山の方により快適によりよい音を楽しんでいただけることを願って開発した」と自信を示した。
ワイヤードヘッドホンについても「昨年に引き続き重要な市場と位置付ける」とし、「市場は減少傾向にあるものの、価格10万円以上のハイファイ・インナーイヤーヘッドホンは前年比120%と伸長しており、ワイヤードヘッドホンはハイエンド志向が強いことがわかる」と、今年も新製品を投入。「当社が得意とする原音に忠実で豊かな低音域から伸びのある高音域まで広帯域に渡って高解像度で再生できる今年の新製品は、多くのオーディオ愛好家に納得していただけると自負している」。さらに伝統のウッドモデル、スポーツモデルなど、豊富な新製品ラインナップを用意する。
ヘッドホン以外の事業展開についても説明。今年の3月から6月に開催された「ローリングストーンズ展」への協賛は、ローリングストーンズ結成とオーディオテクニカの設立が同じ1962年ということがきっかけに。「当社もさまざまな試練を乗り越えて今があるが、彼らもいろいろなことがあり、いろいろなことを考え悩みながらも常に音楽と共にあり、音楽と向き合ってきたことをあらためて認識し、共感を覚えた」という。
巨大音楽イベント「サマーソニック」を今年で18年連続サポート。ステージでオーディオテクニカのマイクロフォンが1,000本以上使われたほか、サマーソニック東京会場でブースも出展。出演アーティストのアナログレコードの体験試聴コーナーや抽選会などが行われた。
そして来年開催される東京オリンピック・パラリンピック。「オリンピックには毎回携わっているが、自国開催の今大会にかける思いはひとしお。成功に向け、全身全霊で取り組む」と力強く語り、「今後も皆様方と共に業界を盛り上げ、共に発展して参りたい」と締めくくった。
また発表会には、スペシャルゲストも登場。ロックバンド「シーナ・アンド・ロケッツ」の鮎川誠さん、姉妹音楽ユニット「チャラン・ポ・ランタン」の小春さん、ももさんがステージに上がり、司会のサッシャさんとともにオーディオテクニカ製品に対する期待感をおおいに語った。さらに「チャラン・ポ・ランタン」はスペシャルステージも披露。「進め、たまに逃げても」など数曲を演奏し会場を盛り上げた。