• ブランド
    特設サイト
ガジェット 公開日 2023/04/25 06:30

タッチ操作でも「まさにモンハン」。Niantic新作「モンハンNow」を先行体験した

【連載】西田宗千佳のネクストゲート 第36回
Gadget Gate
西田宗千佳
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
カプコンとNianticは、新しい位置情報ゲーム「Monster Hunter Now」(以下、モンハンNow)を発表した。開発はNiantic・東京スタジオで、運営も同社が行う。

モンハンNowは9月からスタート

サービスの正式開始は9月。だが、4月25日よりクローズドベータテストが開始される予定で、すでにその申し込みは公式サイトから始まっている。

直近で始まるのは「クローズド」なテストなので、プレイ内容などが詳細に公開されるのはまだ先だ。しかし、先日行われた記者発表会では、短い時間ではあるものの、現状遊べるものが実際にプレイできた。今回はその内容についてお伝えしたい。

■ポケモンGOも使ったインフラを活用



Nianticが作る位置情報ゲームなので、遊び方の基本は「外に出て歩く」こと。使用するマップやアイテムなどが手に入る、「ウェイスポット」(ポケモン GOでは「ポケストップ」として利用)の情報も共有されている。そのためマップ画面には、「どこかで見た印象」がつきまとうかもしれない。ポケストップやジムの代わりにモンスターが見える感じだ。

一方で、マップの要素は結構違う。モンスターハンター(モンハン)シリーズでは、モンスターが出てくるエリアは「砂漠」「密林」などの属性で分かれており、小動物からモンスターに至るまで、エリアの属性に合わせて配置されていた。

モンハンNowにも「エリア属性」要素があり、マップの上に一定範囲のエリアが作られ、それぞれ属性が違う。ということは、そこに出るモンスターなども違う、ということだ。

今回は渋谷駅前でテストしたのだが、テストした時は「砂漠」だった。これが一定期間で変わるのか否かは不明だが、係員の説明を聞く限り、完全に固定ではないように思えた。

そしてこの「エリア」はそこまで広くないため、少し歩けば別の属性のエリアに行ける。そうして複数のエリアをまたいで移動しつつ「狩り」をする、というのがモンハンNowの基本プレイスタイルだ。さらにマップ上にはウェイスポットが「採掘」などのスポットとして現れ、ここに行ってタップするとアイテムや素材が手に入る。

マップ上では「採掘」もできる © 2023 Niantic. Characters / Artwork/ Music © CAPCOM CO., LTD.

モンハンの醍醐味は、集めたアイテム・素材を使って武器・防具を強化していくこと。その点はモンハンNowも同じだ。モンスターを倒してアイテムを得て、そこから武器を強化して、強いモンスターを倒していく。

モンスターは基本的にマップ上を歩いていて、タップすれば戦闘開始だ。モンスターの頭の上に星マークがあるが、これは強さの目安。同じモンスターでも、星2つと3つではかなり強さが違った。今回のテストプレイでは星2つは楽々倒せたものの、星3つは倒しきれなかった。そのあたりの悔しさが、まさに「モンハンそのもの」だ。

■「部位破壊」も存在。タッチ操作でも「モンハンらしさ」



さて、モンハンのキモである「戦闘」はどうなっているのだろうか? ここは相当苦労し、工夫して作り上げた印象が強い。モンハンNowの開発には4年近くの時間がかかっており、Nianticのジョン・ハンケCEOも「モンハンらしさを追求するため、4年の間に何度も作り直した」と語っている。

実際プレイしてみると、「ああ、スマホの位置情報ゲームとモンハンのプレイ感を融合させるために、こんなに工夫したのか」と感じさせる要素が多数ある。

前出のように、戦闘は「モンスターのタップ」からスタートし、画面はモンスターを中心に置いたものに変わる。操作にコントローラーは必要なく、画面のタップ・フリック・ホールドで行うため、通常は片手だけで十分といえる。

基本は「タップで攻撃」と「左右や下のフリックで回避」。フリックでモンスターに近づきタップして打撃を与えると、モンスターが攻撃してくるため、タイミングよく避けることになる。まさにモンハンの基本だ。

モンスターの攻撃前には体が赤く光り、それに合わせてフリックすることで避けられる。そこまで厳しくはないが、いい加減なタイミングでは避けられないようになっている。

プレイヤーの攻撃は武器種に合わせて変化する。片手剣ならタップ連打で連続攻撃だし、ライトボウガンなら、スマホを動かして狙いを定めてからタップしてモンスターに当てる。もちろん、弾が切れたらタップしてリロードが必要だ。また、大剣では長押しすると「溜め攻撃」が発生するため、モンスターの隙に合わせて叩き込むと大ダメージが見込める。

武器の攻撃を当て続けるとゲージが溜まり、「スペシャル攻撃」ボタンでモンスターに大打撃を与えられギミックも用意されている。だが、通常攻撃同様にしっかりとモンスターを狙わないと当たらないので、単に連打すればいい、というわけではない。

モンハンといえば「部位破壊」だろう。モンハンNowでも、尻尾や翼などの特定部位に一定のダメージを与えると部位破壊が発生し、モンスターに大きな隙が生まれる。溜め攻撃やスペシャル攻撃などのチャンスだ。これを繰り返してモンスターを討伐する。

もちろんモンハンNowは、家庭用ゲーム向けのモンハンと異なり、コントローラーを使った複雑な操作ではない。また、回り込みなどの位置取りもシンプル化されている。とはいうものの、感覚はまさに「モンハン」だ。

しかも、これを最大4人で協力して行える。近くに討伐を始めた人がいると「ひと狩りいこう」というボタンがマップに現れ、タップすると4人までの通信プレイが始まる。4人でモンスターを囲んで戦う様は、ソロプレイ以上にモンハン的である。

■狩りは75秒以内で「移動中でも負担なく遊べる」



さらに、こうしたプレイを「スマホの位置ゲー」として無理なく遊べるような工夫があるのが、モンハンNowの特徴だ。

モンスター討伐は最大「75秒」で、この間に倒しきれないとモンスターが逃げてしまう。討伐プレイはかなり激しいため、立ち止まったり座ったりしてのプレイが望ましい。そこで負担がないよう、75秒という制限が設けられている。

モンハンでは、モンスターの位置を知るアイテムだった「ペイントボール」も、少し役割が変わっている。自分が移動中にモンスターを見つけた場合、ペイントボールをぶつけておくと、「後で好きな時にそのモンスターと戦える」のだ。

© 2023 Niantic. Characters / Artwork/ Music © CAPCOM CO., LTD.

移動中にモンスターと戦いまくる、というプレイスタイルを常に続けるのは現実的ではない。そのため、移動中はモンスターを「見つける」だけにしておき、学校や会社についてから、もしくは帰宅後などにまとめてじっくり戦えるようになっている。

さらに、自分のパートナーである「オトモアイルー」が、ゲームを自分が起動していない間、裏でアイテムを拾ったり、モンスターにペイントボールをぶつけたりしておいてくれる要素も実装するという。こちらも「移動中以外にも位置ゲーを遊ぶための要素」と言っていい。

こうした工夫を積み重ねることで、比較的ハードなアクションであるモンハンの手触りを再現しつつ、位置情報ゲームの「街を歩いて発見する」楽しみ、「友人だけでなく、知らない人ともプレイする」楽しみを実現しているわけだ。

色々と不明な要素はまだ多く、製品化時に向けて明かされていくのだろう。皆さんも9月を楽しみにお待ちいただきたい。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 「Amazon プライムデー」本セールが7月16日0時からついにスタート!安くなるものを事前チェック!
2 ヨドバシやビック、Amazonプライムデーより安い超特価セール実施中!見比べないと損をする
3 【レビューあり】Amazonプライムセール、JBLの人気サウンドバー「BAR 1000/800」が激安!
4 Amazonプライムデー先行セールで「半額」「半額以下」で買えちゃうイヤホン・ヘッドホン
5 Amazonプライムデー、FireTV Stick 4K/4K Maxが過去セール超えの大幅割引中
6 Amazonプライムデー、オーディオテクニカのTWS、ヘッドホン、マイクが多数お買い得に!
7 Amazonプライムデー、読み放題・聴き放題などサブスクも無料に! 登録すべきキャンペーンまとめ
8 Prime Videoの有料チャンネル「アニメタイムズ」が60日間無料。7/17まで
9 ノジマとオーディオスクエアのシナジーで“テレビの音の最適解”を案内。存在感を増すネットワーク&HDMI対応アンプ
10 <ポタフェス>FIIOやiFi audioに「本邦初公開」多数/Noble Audio「FoKus TRIUMPH」は今夏発売
7/16 10:43 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.193
オーディオアクセサリー大全2024~2025
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2024~2025
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.21 2023 WINTER
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.21
プレミアムヘッドホンガイド Vol.31 2024 SPRING
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.31(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2023受賞製品お買い物ガイド(2023年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2023年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX