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公開日 2022/10/24 18:56
KDDI、3Dデータのリアルタイムエンコーダーを開発。メタバースのライブ配信をモバイル通信で視聴可能
世界初のV-PCC対応リアルタイムエンコーダー開発成功
KDDI総合研究所は、3D点群圧縮技術の最新の国際標準方式である「V-PCC」に対応したリアルタイムエンコーダーの開発に、世界で初めて成功したと発表した。
同社によると、高品質な3Dコンテンツの視聴体験を提供するためには、品質を維持したままデータ量を削減する必要があるが、これまでの圧縮技術では50Mbps以上と、モバイル回線で安定的に伝送することが困難なデータ量を要していたという。
これに対し、V-PCCの国際標準化活動に携わり、実用化に向けた技術や知識を蓄積してきた同社は、V-PCCは品質を維持したままデータ量を1/40まで削減することができ、従来の圧縮技術の2倍に匹敵する性能で、モバイル回線での伝送を可能にすると説明。
ただ、その一方で、3Dデータのリアルタイム伝送には3D点群として2,000万点/秒(1.0Gbps)規模のデータ量が必要で、圧縮にかかる処理負荷が高く、リアルタイム処理は困難な状況だったという。
そこで今回、KDDI総合研究所は、「3D点群を通常の映像と同じ形式へ高速に変換する技術」「V-PCCに適したタスクスケジューリング方式によるCPU使用率を改善する技術」のふたつを確立し、PCソフトで動作するV-PCC対応リアルタイムエンコーダーの開発に成功したことを発表。
どちらの技術も従来技術と比べて約20倍の高速化に成功しており、全体として約400倍の高速化を実現。3D点群のデータ品質を落とすことなく、効率的にモバイル回線でリアルタイム伝送できるようになったとしている。
これによって、例えば音楽やファッションショーなどのイベントを対象に、3Dで撮影した映像をそのままメタバースに参加させる、といった新しいイベント体験の創出が期待されるという。今後はライブ伝送システムの開発や、スマホ/VRデバイス向け体験アプリの開発を行い、より臨場感ある3D点群の配信を普及させる取り組みを進めるとコメントしている。
同社によると、高品質な3Dコンテンツの視聴体験を提供するためには、品質を維持したままデータ量を削減する必要があるが、これまでの圧縮技術では50Mbps以上と、モバイル回線で安定的に伝送することが困難なデータ量を要していたという。
これに対し、V-PCCの国際標準化活動に携わり、実用化に向けた技術や知識を蓄積してきた同社は、V-PCCは品質を維持したままデータ量を1/40まで削減することができ、従来の圧縮技術の2倍に匹敵する性能で、モバイル回線での伝送を可能にすると説明。
ただ、その一方で、3Dデータのリアルタイム伝送には3D点群として2,000万点/秒(1.0Gbps)規模のデータ量が必要で、圧縮にかかる処理負荷が高く、リアルタイム処理は困難な状況だったという。
そこで今回、KDDI総合研究所は、「3D点群を通常の映像と同じ形式へ高速に変換する技術」「V-PCCに適したタスクスケジューリング方式によるCPU使用率を改善する技術」のふたつを確立し、PCソフトで動作するV-PCC対応リアルタイムエンコーダーの開発に成功したことを発表。
どちらの技術も従来技術と比べて約20倍の高速化に成功しており、全体として約400倍の高速化を実現。3D点群のデータ品質を落とすことなく、効率的にモバイル回線でリアルタイム伝送できるようになったとしている。
これによって、例えば音楽やファッションショーなどのイベントを対象に、3Dで撮影した映像をそのままメタバースに参加させる、といった新しいイベント体験の創出が期待されるという。今後はライブ伝送システムの開発や、スマホ/VRデバイス向け体験アプリの開発を行い、より臨場感ある3D点群の配信を普及させる取り組みを進めるとコメントしている。