公開日 2010/01/20 10:52
「攻殻機動隊S.A.C.」のBD-Live特典をケースイが体験!【後編】コメンタリー収録現場に潜入!
神山監督や田中さん大塚さんからコメントも
2009年10月某日、バンダイビジュアルのBDボックス「攻殻機動隊 S.A.C.シリーズ」の全巻購入特典である「オーディオコメンタリー」の収録が行われた。(BD-Liveを使った攻殻機動隊 S.A.C.シリーズの特典についてはこちらの前編を参照していただきたい)
オーディオコメンタリーには、本作の監督である神山健治監督、草薙素子役の田中敦子さん、バトー役の大塚明夫さんが参加した。
収録は25話「楽園の向こうへ」と最終回 「憂国への帰還」について参加者が思いを語るかたちで進められた。収録が始まると、自然と田中さんが進行役に収まり、収録時の思い出話や、ストーリーの疑問点を神山監督から引き出すように語りかけるのが印象に残った。田中さんは、日ごろから神山監督のインタビューをチェックするなど、かなり分析しているようで、ファンが聞きたかった作品の謎を次々とぶつけていた。筆者も本作品のファンの1人だが、このコメンタリーで初めて知った事実もあり、取材を忘れて聴き入ってしまった。
大塚さんは自身が演じたバトーや、物語の中心人物である「クゼ(小山力也氏)」に対して気持ちを重ねるコメントが多く、作品への愛がひしひしと伝わるコメントが多かった。
内容についてはお楽しみということで差し控えるが、ちょっと気になる部分があったので、少しだけリークさせていただこう。
「楽園の向こうへ」と「憂国への帰還」を聞き比べると、憂国への帰還のコメンタリーの方が、少し熱っぽくなっている。実は収録の合間に場の雰囲気が盛り上がり、ファン参加型のイベントができないか? という話が持ち上がったのだ。実現についてはまったく白紙なのだが、コメンタリーでもそれについてとても気になることが収録されていた。オーディオコメンタリーの配信は2010年の6月30日までだが、気になる方は配信終了を待たず、なるべく早めに情報を仕入れたいところだ。
収録終了後に、お三方から「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG」で思い出に残る話数などを伺った。作品を見ていない方にはピンと来ないかもしれないが、その場合は作品を見たあとにでも読んでいただきたい。
■神山監督
クゼ(本作に関する事件の重要人物)と素子の両方に感情移入してしまう最終回ですね。いま見ても作っているときの気持ちにタイムスリップします。シーンごとに思い入れがあります。例えば、作品中で「十字架」が印象的に描かれるシーンがあるのですが、ほんとうはシルエットを見ると十字架になっている、といった控えめな演出を考えていたのですが、スタッフが思いっきり描いてしまって(笑)書き直そうかと思ったのですが、スタッフの気持ちも汲んで、そもまま使いました。最終話を見ていると、全てのシーンチェックしたときの空気感まで蘇りますね。
■田中敦子さん
全52話の集大成として考えると最終回ですね。1stの最終回では、S.A.C. 2nd GIGがスタートすることがわかっていたので、終わりという感じはしなかったのですが、本作の場合は「これで終わりなんだなぁ」と思うと、寂しくなりましたね。
■大塚明夫さん
私は最終回の1話前ですね。バトーとレンジャー4課が対面するシーンは人間臭くていいですよね。バトーの男気とか人柄がでるシーンです。しかし今回のオーディオコメンタリーの収録を終えて「寝た子を起こした」そんな気持ちになっています。あぁ、またバトーを演じたいなぁ(笑)
神山監督はインタビューの終了間際に「もう続編は作れないと思ったけど、こうやってこのメンバーで話をしていると、次もできそうな気になるから不思議です」と漏らしていた。田中さん、大塚さんもかなり乗り気だった。もしかするとこのオーディオコメンタリーの収録から新たな何かが芽生えたのかもしれない。
本作のようにストーリーが複雑な作品をより深く楽しむにはオーディオコメンタリーは素晴らしい特典だと感じた。ぜひBD-Liveの機能といっしょに楽しんでいただきたい。
【全巻購入特典・スペシャルオーディオコメンタリー】
■ダウンロード期間:2009年12月22日〜2010年6月30日
■出演:神山健治監督、田中敦子さん(草薙素子役)、大塚明夫さん(バトー役)
■利用方法:BD-Live対応BD機器に「攻殻機動隊S.A.C.1&2」「攻殻機動隊S.A.C.2nd GIG 1&2」のディスクを登録してダウンロード。(詳しい手順はこちら)
オーディオコメンタリーには、本作の監督である神山健治監督、草薙素子役の田中敦子さん、バトー役の大塚明夫さんが参加した。
収録は25話「楽園の向こうへ」と最終回 「憂国への帰還」について参加者が思いを語るかたちで進められた。収録が始まると、自然と田中さんが進行役に収まり、収録時の思い出話や、ストーリーの疑問点を神山監督から引き出すように語りかけるのが印象に残った。田中さんは、日ごろから神山監督のインタビューをチェックするなど、かなり分析しているようで、ファンが聞きたかった作品の謎を次々とぶつけていた。筆者も本作品のファンの1人だが、このコメンタリーで初めて知った事実もあり、取材を忘れて聴き入ってしまった。
大塚さんは自身が演じたバトーや、物語の中心人物である「クゼ(小山力也氏)」に対して気持ちを重ねるコメントが多く、作品への愛がひしひしと伝わるコメントが多かった。
内容についてはお楽しみということで差し控えるが、ちょっと気になる部分があったので、少しだけリークさせていただこう。
「楽園の向こうへ」と「憂国への帰還」を聞き比べると、憂国への帰還のコメンタリーの方が、少し熱っぽくなっている。実は収録の合間に場の雰囲気が盛り上がり、ファン参加型のイベントができないか? という話が持ち上がったのだ。実現についてはまったく白紙なのだが、コメンタリーでもそれについてとても気になることが収録されていた。オーディオコメンタリーの配信は2010年の6月30日までだが、気になる方は配信終了を待たず、なるべく早めに情報を仕入れたいところだ。
収録終了後に、お三方から「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG」で思い出に残る話数などを伺った。作品を見ていない方にはピンと来ないかもしれないが、その場合は作品を見たあとにでも読んでいただきたい。
■神山監督
クゼ(本作に関する事件の重要人物)と素子の両方に感情移入してしまう最終回ですね。いま見ても作っているときの気持ちにタイムスリップします。シーンごとに思い入れがあります。例えば、作品中で「十字架」が印象的に描かれるシーンがあるのですが、ほんとうはシルエットを見ると十字架になっている、といった控えめな演出を考えていたのですが、スタッフが思いっきり描いてしまって(笑)書き直そうかと思ったのですが、スタッフの気持ちも汲んで、そもまま使いました。最終話を見ていると、全てのシーンチェックしたときの空気感まで蘇りますね。
■田中敦子さん
全52話の集大成として考えると最終回ですね。1stの最終回では、S.A.C. 2nd GIGがスタートすることがわかっていたので、終わりという感じはしなかったのですが、本作の場合は「これで終わりなんだなぁ」と思うと、寂しくなりましたね。
■大塚明夫さん
私は最終回の1話前ですね。バトーとレンジャー4課が対面するシーンは人間臭くていいですよね。バトーの男気とか人柄がでるシーンです。しかし今回のオーディオコメンタリーの収録を終えて「寝た子を起こした」そんな気持ちになっています。あぁ、またバトーを演じたいなぁ(笑)
神山監督はインタビューの終了間際に「もう続編は作れないと思ったけど、こうやってこのメンバーで話をしていると、次もできそうな気になるから不思議です」と漏らしていた。田中さん、大塚さんもかなり乗り気だった。もしかするとこのオーディオコメンタリーの収録から新たな何かが芽生えたのかもしれない。
本作のようにストーリーが複雑な作品をより深く楽しむにはオーディオコメンタリーは素晴らしい特典だと感じた。ぜひBD-Liveの機能といっしょに楽しんでいただきたい。
【全巻購入特典・スペシャルオーディオコメンタリー】
■ダウンロード期間:2009年12月22日〜2010年6月30日
■出演:神山健治監督、田中敦子さん(草薙素子役)、大塚明夫さん(バトー役)
■利用方法:BD-Live対応BD機器に「攻殻機動隊S.A.C.1&2」「攻殻機動隊S.A.C.2nd GIG 1&2」のディスクを登録してダウンロード。(詳しい手順はこちら)