• ブランド
    特設サイト
公開日 2011/07/21 12:00

あのGENELECから一体型ポータブルスピーカー登場 - 「6000A Tanaka Model」を聴く

国内1,000台限定のリミテッド機
試聴レビュー:高橋敦/プロフィール:ファイル・ウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
GENELECのコンシューマー向けポータブルアクティブスピーカー「6000A Tanaka Model」が発売された。販売は日本コンテンツネットワーク(株)。価格は73,500円(税込)。

GENELECの高音質サウンドをシンプル&コンパクトなボディが奏でる


GENELEC「6000A Tanaka Model」
本機は1978年、フィンランドに創業したスピーカーメーカーである「GENELEC(ジェネレック)」が、コンシューマー向けのモデルとして発売する、ワンピースタイプのモバイルスピーカー。エルメスの「マレット・タナカ」で有名な田中肇氏のコンセプトによる機能的なデザインと、GENELECのオーディオ技術とのコラボレーションにより誕生したモデルで、日本国内で先行して1,000台が限定販売され、1台ずつシリアルナンバーが刻印されている。

コンパクトな筐体はわずか620gという軽量設計。アンプを内蔵したスピーカー本体に、専用のテーブルスタンドをレールにスライドさせて装着すると、T字型デザインのスピーカーの全容が現れる。スピーカーの存在を過度に主張することなく、穏やかに室内のインテリアにとけ込む、シンプルで機能性の高いデザインは北欧のメーカーならでは。ボディ筐体はアルミニウムを採用し、シルバーの落ち着いたカラーリングとした。GENELECが筐体素材にアルミを用いた理由は、繊細なピアノやギターなど弦楽器の音色を最も忠実に再現できる素材であるからという。

本体を正面から見たところ。T字型のデザインを採用している

テーブルスタンドとアンプ内蔵スピーカー本体を組み立てる


本体上部には電源ON時に緑色に点灯するランプを配置

本体側面から。左右両側にスピーカーユニットを配置した
ユニットは本体の左右両端に搭載しており、360度周囲の、どのリスニングポイントからも豊かに広がるハイクオリティな音が楽しめる無指向性デザインとした。デザイン面でも360度全面からスピーカーの美しいフォルムが楽しめるようにしたという。スピーカー部の底面にはバスレフポートが設けられており、量感溢れる低音再生も可能にしている。

本体底面。ステレオミニ入力と、プレーヤーに給電するためのUSB端子を搭載。バスレフポートも設けられている

底面にはシリアルナンバーを配置

オーディオ信号の入力用にはステレオミニ端子がスピーカー底部部に設けられている。隣にはUSB端子も配置されているが、こちらはポータブルプレーヤーへの電源供給のために専用で設けられている。

スタンド底面にはねじ穴が設けられており、ウォールマウントにも対応する

iPhoneやAndroidスマートフォン、Walkmanなどの音楽をイヤホン端子から出力し、本機につないで再生することが可能。GENELECの厳しい品質基準に沿って練り上げられた音は、コンパクトな筐体ながら本格的オーディオに引けを取らないパワーを持っている。今回はオーディオライターの高橋敦氏が本機のサウンドを試聴したインプレションレポートをお届けしよう。

リスナーに優しく寄り添ってくれるサウンド ~試聴レポート・高橋 敦~


スマートフォンやポータブルオーディオプレーヤーのサウンドも迫力豊かに再現する
スピーカーユニットはステレオ構成で配置されているが、実際に聴いた感触としては、良質なモノラル再生を思い起こさせる。本体全体から均等に音が広がる感じだ。おかげでリスニング・エリアの限定が弱く、本機をどこにおいても、あるいは自分がどこに移動しても、バランスの良い音が維持される。

コンパクトな筐体ながら中低音も充実。ドラムスのバスンという空気感を十分に伝えてくる。ドラムスやベースはアタックも素直に確保。例えばベースの音符を詰め込んでくるフレーズの粒立ちと分離の良さが顕著だ。ボリュームを上げて本体に触れても、大きな共振は感じられない。その剛性の高さは、この中低域の明確さを生んでいる要素のひとつだろう。

ピアノやシンバルは、弱音の鈴鳴りの音色も綺麗に響く。エッジを効かせた明瞭さではなく、傾向としてはややソフトタッチ。音色の粒子が適度な湿りを帯びている。その特質は女性ボーカルにも発揮され、サ行やブレスを刺さらせず、心地よく柔らかな描写だ。

音場としても音調としても、リスナーに優しく寄り添ってくれる。そんなスピーカーである。

◇ ◇ ◇


本体付属品も充実している。専用のカード型リモコンが付属する。ボリュームの上下と、本体のオン/オフ/ミュート用のボタンのみがシンプルにレイアウトされている。

付属のコンパクトなリモコン

ポータブルスピーカーとして、本機の活動範囲をさらに広げてくれる専用キャリングバッグも付いてくる。ブラックのレザー素材が使われており、スピーカー本体とテーブルスタンドが小気味良く収納でき、なおかつリモコンや電源ケーブル、長短2本が付属するステレオミニ端子のオーディオケーブルも一緒に入れて持ち歩ける。

本機専用のキャリングバッグ

スピーカーをセパレートしてコンパクトに収納できる


長短2本のステレオミニケーブルが付属する

ケーブルのコネクタ部はしっかりとしたつくり
スマートフォンやポータブルオーディオプレーヤーと一緒に、スマートなキャリングバッグと一緒に“お気に入りの音”を旅行や友人とのパーティーなど、様々なシーンに持ち出せるようになることも、本機の大きな魅力だ。


【問い合わせ先】
日本コンテンツネットワーク(株)
TEL/03-5466-7787

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 日伊合作、ミュージカリティと音質を両立するアナログプレーヤー。GOLDNOTE「PIANOSA-GLANZ」の魅力
2 「ながら聴きイヤホンガイド 2025 SPRING」家事も仕事もスポーツも快適にする、最適なモデルはこれだ!
3 音楽愛好家にこそ届けたい、オーディオ・ノートの音。小原由夫氏が開発現場を探訪!
4 B&W愛用ユーザーを訪ねる(1) -ネットワークオーディオが深める夫婦の絆
5 先進の高画質パネルを惜しみなく投入!TCLの4K Mini LED液晶テレビ「Q7Cシリーズ」徹底レビュー
6 ラディウス、“生活に優しくフィットする”イヤーカフ型完全ワイヤレス「ear-hug」
7 final新フラグシップイヤホン「A10000」。ひと足さきに聴いたら本気で語彙力がなくなった
8 Shure、「100周年記念プレミアムセール」を4/24から開催。「SE215」など46製品の人気モデルがお得に
9 iPhoneに溜まった写真、サクッと整理してスッキリしたいならこの方法!
10 「金曜ロードショー」まさかのプラモ化。当時の番組ロゴも背景紙で再現
4/23 10:21 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー196号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.196
オーディオアクセサリー大全2025~2026
特別増刊
オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX