公開日 2014/04/07 10:35
【レビュー】2台でステレオ再生にも対応、TDK LoRのBTスピーカー「TREK Micro A12」
既報のとおり、TDK Life on RecordブランドからBluetoothスピーカー「TREK Micro A12」(実売・税抜7,480円前後)が4月21日に発売される。IP64相当の防塵・防水性能を備え、2台を組み合わせた場合ステレオ再生も可能なモデルだ。
外形寸法82.5W×82.5H×29Dmm、質量182gとコンパクトなボディにIP64相当の防塵・防水性能を備え、NFCにも対応。そして2台を組み合わせた場合、ステレオ再生も行えるという大きな特徴を持った本機をさっそく入手。その実力をチェックしてみた。
■外観
まず特徴的なのはボディのコンパクトさ。カバンに入れるにしろ手で持つにしろ、持ち運びがまったく億劫にならないのはポイントが高い。カラーはブラック/ホワイト/レッドのラインナップ。本体はプラスチック製だが、グリルがしっかりとした印象を醸し出しており、チープな印象は全くない。
付属のカラビナを付ければ、鞄の持ち手やパンツのベルトループに引っかけたりして持ち歩くこともできる。アウトドア、たとえばこれからの季節に気持ちいいピクニックやバーベキューなどで、バッグフックを組み合わせてテーブルからぶら下げれば、限られたスペースを有効に活用しながら音楽を楽しめそう。多少水やホコリがかかったりしてもIP64相当の防塵・防水性能を備えているので安心だ。
■音質
気になるのはそのサウンド。コンパクトサイズなので正直そんなに音量は出ないのでは…と思っていたが、40mmフルレンジドライバー1基+56mmパッシブラジエーター1基の生み出す音はパワフルで、サイズ以上の印象。これなら家の中はもちろん、周りに様々な音が溢れているアウトドアシーンでもしっかりと音楽を楽しむことができそうだ。
音質の傾向はクリアで、音の輪郭がクッキリしており、見通しが良い。ブーミーにならずスッキリと自然な低音に加え、中域から高域にかけての表現力に優れていると感じる。キリンジ「牡牛座ラプソディ」では、ことさらに低音を強調するわけではないがボーカルの質感が良く、細かなパーカッションも小気味よくチャキッと決まってくれて気持ちいい。また、音量を下げても音楽のバランスが変わらないのも良い点だ。このサウンドで実売7,480円前後(税抜)というのはコストパフォーマンスが高いと感じる。
■ステレオ再生を試してみた
続いて本機の大きな特徴である「TrueWireless Stereo」(TWS)を使った2台ステレオ再生を試してみた。こちらはモノラル音声が2つのスピーカーから出力されるのではなく、ちゃんと左右chに分かれたステレオ音声を再生できるのが嬉しいところだ。
使い方は簡単。まず、それぞれのスピーカーのスイッチで「TWS」をセレクト。続いて、スピーカー1(左chになる方)の電源をONにする。すると本体サイドのTWSインジケーターが1秒ごとに赤く点滅し、準備ができると「ポンポン」と音が鳴る。
続いてスピーカー2(右chになる方)の電源をONに。するとこちらのTWSインジケーターも赤く点滅するので、スピーカー1の電源/Bluetoothボタンを約3秒長押し。電源/Bluetoothボタンの点滅が早くなったら、スマホなどペアリングしたいBluetooth対応機器側で「TREK Micro」をセレクトする。
スマホと2台のA12のペアリングが完了すると、スピーカー1(左ch)のTWSインジケーターは白く点灯、スピーカー2(右ch)のTWSインジケーターは赤く点灯する。
TWSでステレオ再生を行っている間は、2台のスピーカーのボリュームはシンクロするので、個別に操作する必要はない。また、チャンネルごとの遅延も感じることはなかった。TWSを解除する際は、「TWS」スイッチをOFFにすればOKだ。
まずは「牡牛座ラプソディ」を聴いてみると、1台で再生したときよりも音の迫力が段違いであることに驚く。細かいパーカッションの小気味よさ、声の質感の良さはそのままに、ボーカルがきちんと真ん中に定位し、音の奥行きが広がる。
オスカー・ピーターソン・トリオ「You Look Good to Me」では、ピアノの柔らかくウォームな音色、ベースが弦をこするザラザラした感触、トライアングルの硬質な響きなど各楽器の音色がきちんと描き分けられ、伝わってくることに驚いた。冒頭のトライアングルはしっかりと高域方向に音が伸び、硬質な輝き感がある。楽器を弾きながら歌っているレイ・ブラウンの声も、ベースの音に同化せずに聞こえてくるし、ドラムはバシッとタイトに、ブラシワークは粒立ちよく細かなところまで聞き取ることができた。本機をカジュアルなデスクトップスピーカーとして使用するのはオススメしたい使い方のひとつ。クオリティも納得だし、ワイヤレス接続なので机の上がケーブルでごちゃごちゃしないのもメリットだ。
音量もしっかり出るうえ、1台でも2台でも納得のサウンド。2台揃えても約16,000円というお手頃価格なのも嬉しいところだ。普段は2台組み合わせてデスクトップスピーカーとして使用し、日中は1台ずつをキッチンやリビング、アウトドアなどに持って行き気軽にBGMを流すのに使う…といった活用も可能。またBluetoothトランスミッターとしても使えるので、既に持っているスピーカーを使ってワイヤレス再生することもできる。
手頃な価格ながら多彩な使い方ができ、生活に音楽の彩りを加えてくれるBluetoothスピーカーだ。
外形寸法82.5W×82.5H×29Dmm、質量182gとコンパクトなボディにIP64相当の防塵・防水性能を備え、NFCにも対応。そして2台を組み合わせた場合、ステレオ再生も行えるという大きな特徴を持った本機をさっそく入手。その実力をチェックしてみた。
■外観
まず特徴的なのはボディのコンパクトさ。カバンに入れるにしろ手で持つにしろ、持ち運びがまったく億劫にならないのはポイントが高い。カラーはブラック/ホワイト/レッドのラインナップ。本体はプラスチック製だが、グリルがしっかりとした印象を醸し出しており、チープな印象は全くない。
付属のカラビナを付ければ、鞄の持ち手やパンツのベルトループに引っかけたりして持ち歩くこともできる。アウトドア、たとえばこれからの季節に気持ちいいピクニックやバーベキューなどで、バッグフックを組み合わせてテーブルからぶら下げれば、限られたスペースを有効に活用しながら音楽を楽しめそう。多少水やホコリがかかったりしてもIP64相当の防塵・防水性能を備えているので安心だ。
■音質
気になるのはそのサウンド。コンパクトサイズなので正直そんなに音量は出ないのでは…と思っていたが、40mmフルレンジドライバー1基+56mmパッシブラジエーター1基の生み出す音はパワフルで、サイズ以上の印象。これなら家の中はもちろん、周りに様々な音が溢れているアウトドアシーンでもしっかりと音楽を楽しむことができそうだ。
音質の傾向はクリアで、音の輪郭がクッキリしており、見通しが良い。ブーミーにならずスッキリと自然な低音に加え、中域から高域にかけての表現力に優れていると感じる。キリンジ「牡牛座ラプソディ」では、ことさらに低音を強調するわけではないがボーカルの質感が良く、細かなパーカッションも小気味よくチャキッと決まってくれて気持ちいい。また、音量を下げても音楽のバランスが変わらないのも良い点だ。このサウンドで実売7,480円前後(税抜)というのはコストパフォーマンスが高いと感じる。
■ステレオ再生を試してみた
続いて本機の大きな特徴である「TrueWireless Stereo」(TWS)を使った2台ステレオ再生を試してみた。こちらはモノラル音声が2つのスピーカーから出力されるのではなく、ちゃんと左右chに分かれたステレオ音声を再生できるのが嬉しいところだ。
使い方は簡単。まず、それぞれのスピーカーのスイッチで「TWS」をセレクト。続いて、スピーカー1(左chになる方)の電源をONにする。すると本体サイドのTWSインジケーターが1秒ごとに赤く点滅し、準備ができると「ポンポン」と音が鳴る。
続いてスピーカー2(右chになる方)の電源をONに。するとこちらのTWSインジケーターも赤く点滅するので、スピーカー1の電源/Bluetoothボタンを約3秒長押し。電源/Bluetoothボタンの点滅が早くなったら、スマホなどペアリングしたいBluetooth対応機器側で「TREK Micro」をセレクトする。
スマホと2台のA12のペアリングが完了すると、スピーカー1(左ch)のTWSインジケーターは白く点灯、スピーカー2(右ch)のTWSインジケーターは赤く点灯する。
TWSでステレオ再生を行っている間は、2台のスピーカーのボリュームはシンクロするので、個別に操作する必要はない。また、チャンネルごとの遅延も感じることはなかった。TWSを解除する際は、「TWS」スイッチをOFFにすればOKだ。
まずは「牡牛座ラプソディ」を聴いてみると、1台で再生したときよりも音の迫力が段違いであることに驚く。細かいパーカッションの小気味よさ、声の質感の良さはそのままに、ボーカルがきちんと真ん中に定位し、音の奥行きが広がる。
オスカー・ピーターソン・トリオ「You Look Good to Me」では、ピアノの柔らかくウォームな音色、ベースが弦をこするザラザラした感触、トライアングルの硬質な響きなど各楽器の音色がきちんと描き分けられ、伝わってくることに驚いた。冒頭のトライアングルはしっかりと高域方向に音が伸び、硬質な輝き感がある。楽器を弾きながら歌っているレイ・ブラウンの声も、ベースの音に同化せずに聞こえてくるし、ドラムはバシッとタイトに、ブラシワークは粒立ちよく細かなところまで聞き取ることができた。本機をカジュアルなデスクトップスピーカーとして使用するのはオススメしたい使い方のひとつ。クオリティも納得だし、ワイヤレス接続なので机の上がケーブルでごちゃごちゃしないのもメリットだ。
音量もしっかり出るうえ、1台でも2台でも納得のサウンド。2台揃えても約16,000円というお手頃価格なのも嬉しいところだ。普段は2台組み合わせてデスクトップスピーカーとして使用し、日中は1台ずつをキッチンやリビング、アウトドアなどに持って行き気軽にBGMを流すのに使う…といった活用も可能。またBluetoothトランスミッターとしても使えるので、既に持っているスピーカーを使ってワイヤレス再生することもできる。
手頃な価格ながら多彩な使い方ができ、生活に音楽の彩りを加えてくれるBluetoothスピーカーだ。