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公開日 2015/04/20 10:41

ワンセグ全録レコーダー「ガラポンTV」レビュー。4ヶ月使って見えた実力と使い勝手

3ヶ月分以上の番組を録画可能
コヤマタカヒロ
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テレビ番組を見なくなったといわれる昨今だが、それでも1つや2つは録画して見続けている番組があるのではないだろうか。テレビ番組の録画予約というと、電子番組表(EPG)を使って番組を選ぶという方法が一般的だ。

さらに録画予約をしなくても、指定した放送局(チャンネル)の番組を1日中もしくは、指定した時間内すべて丸ごと録画するという、全録(チャンネル録画などとも呼ばれる。以下略)ができるBD/HDDレコーダーや録画対応テレビも増えている。

先日発表された、パナソニックの全録対応BDレコーダー「DMR-BRX6000」

これらを使えば、事前に見たい番組を探して録画予約を行う必要がなく、撮りためた多くの番組の中から見たい番組を探すという視聴スタイルに変わる。筆者も全録対応の液晶テレビを使っているが、BD/HDDレコーダーで録画予約ができていなくても、液晶テレビの全録で見られることで大きな安心感を得ている。

しかし、このような全録レコーダー、テレビにも欠点がある。それは保存期間が短いことだ。通常の録画予約は見終わった後、ユーザーが消去しない限り録画番組は消えない。しかし、全録の場合はHDDに限りがあるため、古い番組から順に消えていくのだ。

保存できる期間は、録画するチャンネル数と録画時間、そしてHDD容量にもよるため一概にはいえないが、地デジ、BSデジタルをMPEG4 AVC形式で圧縮しながら全録できるBD/HDDレコーダーで2週間前後、非圧縮で録画するテレビタイプでは2、3日というのが相場。もちろんほかのHDDなどへあらかじめ録画番組をダビングすることはできるが、それでは全録の利点が活きない。このため、「1クールのドラマを後から見始め、最初から全話観る」といった使い方は難しかった。

条件はあるが、それができる録画機がある。それが(株)ガラポンが発売するテレビ録画ユニット「ガラポンTV 四号機」だ。現在は500GBのHDDを内蔵したモデルと、HDD非内蔵モデルが発売されており、よりお得に購入できるHDD非内蔵モデルは出荷後すぐに完売を繰り返すほどの人気になっている。

「ガラポンTV 四号機」。通常版(500GB HDD内蔵)が36,500円(税抜)、HDDなし版が25,780円(税抜)

「ガラポンTV」の最大の特徴といえるのが、内蔵のチューナーだ。8ch分を丸ごと録画できるのだが、搭載しているのはワンセグチューナーなのだ。このため、フレームサイズは320×180ドット(16:9の場合)でフレーム数は15コマしかない。決して高画質とはいえない画質となっている。しかし、このためファイルサイズは1時間番組で約180MB前後と非常に小さいのだ。「ガラポンTV」ではこのワンセグ放送の容量の小ささを利用して、全録と長期間保存を実現している。

HDD非内蔵モデルの場合は外付けHDDが必要となるが、4TBの外付けHDDを用意することで、約3ヶ月分のテレビ番組を丸ごと保存可能となる。筆者は昨年の12月より「ガラポンTV」を導入し、約4ヶ月ほど使ってきた。そこで見えてきた、「ガラポンTV」の実力と使い勝手について検証していこう。

筆者宅に設置したガラポンTV四号機(HDDなし)と4TBの外付けHDD。ネットワーク接続には有線LAN環境が必要だ

次ページ「ガラポンTV」の設定には少し知識が必要

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