公開日 2015/06/29 15:51
女性ユーザーがルームチューニング材「アンク・ミニ」で“極上のリスニング空間”を生み出すまで
【特別企画】「ANKH(アンク)」愛用ユーザーを訪ねる
■空気感がガラリと変わった! 「アンクIII」との衝撃の出会い |
日本音響エンジニアリングの柱状拡散型ルームチューニングアイテム「シルヴァン」「アンク」のユーザーをご紹介するこの企画。今回は女性ユーザーさんにご登場いただくことになった。野口直美さんは、都内マンションのリビングの一角にリスニングルームを構え、音楽を楽しんでいらっしゃる方なのだが、オーディオ歴は何と14年にもなる。
そんな野口さんのリスニングルームには現在、通称“アンク・ミニ”と呼ばれる「アンクIII」が中央の床に置かれ、正面の天井コーナーには「アンクV」が設置されている。
「あの日は音楽をかけたままの状態で、玄関で<アンクIII>を箱から出してリビングに持ってきました。途中から空気がガラリと変わって、ウソでしょ?と思ってもう1回玄関に戻って確認してしまうくらい衝撃的な変化でした」
のっけから「アンクIII」との“出会い”を語ってくれた野口さんが、ここに至るまでの経緯をお話してくれた。
■専門店で“いい音”と出会い、オーディオに目覚めていく |
自宅のオーディオ装置でレコードやCDを聴いてはいたものの、細部の音まで聴こえないので楽器らしい再生にはほど遠く、細かいニュアンスを聴きたくて音量を上げるとただ音がうるさくなるだけ。しょせんオーディオの音はこの程度と思いながら過ごしていた野口さん。そんなときに、クラシックの音楽家の友人に秋葉原にあるオーディオ専門店を紹介された。そこの試聴室で体験したハイエンドスピーカーやアンプの音に衝撃を受けたのだ。
「私のまわりにはオーディオ好きもいるのですが、迫力重視の方が結構多いのです。でもこの日、そこで聴かせていただいた音は、そういうのとは全く別モノでした。音の一つ一つが音楽になっているような感覚は初めて味わったものでした。オーディオでここまで音楽が再現できるのかと思い、“よし、こうなったら気合いを入れてやってみようか”という事になったのです。それが最初のきっかけでした」
その後は自宅でいい音で聴けるシステムが欲しくなり、お店の担当者と相談しながらオーディオライフをスタートさせることになる。スピーカーケーブルを替えてみるなど、少しずつグレードアップもして、かなりいい状態になったという。
■新しいアンプに交換した際に1枚のカタログに目がいく |
「最初のオーディオシステムを導入した当時は、チェロのソロなどの室内楽や小編成ものを聴くことが多かったので、これで満足していたのですが、好みがチェロ・コンチェルトのような大編成に変わってきました」と当時を振り返る野口さん。
「オーケストラの演奏がドーンと一気に流れてきた時に、団子みたいな音になってしまって、それがすごく気になり出しました」
野口さんはここで限界を悟り、アンプを買い換えることにしたという。
「今度は確かに良くなって、音がちゃんと分かれて、私的にはかなり満足していたのですが、このアンプを送ってきた時に同封されていた<アンクIII>のカタログに目がいったのです。“なんだろうこれは?"と思って、しばらくしてお店に電話をしたら、“お貸ししますから、ぜひ試してください”ということになったのです」
■ついに“ミニ・アンク”を導入。こもっていた音がスーッと抜ける |
ここで冒頭のシーンに戻ることになる。
「当初は全然期待していなかったのです。何がどう変わるかの説明も無かったので、“ちょっと響くぐらいかな?”と思っていました。それで玄関で製品を出して、リビングに持ってきた瞬間にフワッといきなり空気感が変わって、信じられない思いでした」
野口さんは、この衝撃を味わったものの、「アンクIII」はいったん返却した。というのも天井コーナー式の「アンクV」が新登場するという情報を聞き、スペースを取らない新製品の方を待つことにしたからだ。
そしていよいよ日本音響の山下さんが訪ねてきた。天井コーナー用の「アンクV」を2つ仮付けして、その効果を試すこととなったのだ。
「ドヴォルザークのチェロ協奏曲を、普段聴かないような大きい音量で聴いたのですが、こもっていた部分の音抜けがスーッとよくなり、本当にビックリしました。第3楽章の狂ったように鳴り出すところも、これまでは音が歪んで聴きづらかったのですが、設置後は音がほぐれてひとつひとつの楽音が美しくパーンと鳴ったので、完璧でした。これまでのように音量を大きくすると耳がいたい感じもなくなりました。これはもう、導入するしかないと思いました」
■「いままででいちばんの音。これは本当にお買い得です」 |
「<アンクIII>と<アンクV>のお陰でいままででいちばん最高の音が出ています。たったこれだけでこんなに変わるのなら、何百万円もするようなシステムに買い替える必要もなくなりました。これは本当にお買い得です」
あくまでも自然な形で、その効果をストレートに語ってくれた野口さんの夢は専用のオーディオルームをつくることだという。
「オーディオは自分にとってエネルギーになります」
野口さんの今後のオーディオライフにも期待が高まる。
【問い合わせ先】
日本音響エンジニアリング(株)(公式サイト)
〒130-0021 東京都墨田区緑1-21-10
音空間事業本部
TEL/03-3634-3525
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