• ブランド
    特設サイト
公開日 2017/01/25 11:19

Amazon FireTV Stickの対抗馬?「AirStick」で新映像配信「TSUTAYA movie」を試す

<山本敦のAV進化論 第120回>
山本 敦
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
カルチャー・コンビニエンス・クラブ(CCC)の新しい定額制動画配信サービス「TSUTAYA movie」が始まる。同サービスは、HDMIスティック型端末「AirStick」を通して利用できる。eイヤホンで先行発売され、3月からTSUTAYAの店頭で発売される同端末を使って、現在利用できるサービスを体験してみることにした。

AirStickの本体

■今年も盛り上がりが期待できそうな動画配信

定額制の動画配信サービス(SVOD)を含む、モバイル端末やPC、インターネットにつながるテレビで楽しめる動画配信サービスは、一昨年秋にNetflixが上陸してから普及に勢いがついてきたと感じる。ソニーや東芝、パナソニックなどがNetflixに簡単につなげられるスマートOSを搭載するテレビに力を入れてきたことも、この流れを後押しする。

AirStickのパッケージ一式。本体とリモコン、LANケーブルが接続できる電源アダプターとHDMIの延長ケーブルが同梱されている

伸び盛りのNetflixは、昨年冬にスマホ向けアプリがオフライン再生に対応した。画質に優れるHDR(ハイダイナミックレンジ)対応のコンテンツ制作にも注力している。

他方で、国内サービスプロバイダーの雄であるエイベックスデジタルのdTVは、作年夏にVRコンテンツの配信をスタート。生収録したAAAの音楽コンサートなどが専用アプリ「dTV VR」で視聴できる。ハコスコなど安価に手に入るVRスコープとスマホさえあれば視聴できることから、dTVの中心支持層である女性ユーザーからも注目を集めているという。

Amazonプライムビデオのコンテンツ配信にも注目したい。同社は動画配信サービスと、HDMIスティック型端末「Fire TV Stick」などのハードウェアとの両面展開によってユーザーを増やしている。特にFire TV Stickは5,000円を切る低価格とシンプルな操作性が人気のデバイスだ。

アマゾンのFire Stick TVとサイズを比較してみる

コンテンツサービスは、年会費3,900円のAmazonプライム会員に登録することで、eコマースの配送特典や音楽配信のプライムミュージック、電子書籍リーダーKindleのサービスも一緒に使えるセット販売のシステムも好評を博している。

動画サービスは開始当初に比べてコンテンツの数が大きく増えたように感じる。現在Amazonがイチオシ中の「HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル」など独占オリジナルコンテンツの配信にも積極的だ。

Fire TV Stickはユーザーインターフェースがシンプルでわかりやすい。付属のリモコンとスマホアプリ化されているリモコン、音声認識機能を併用すればとても簡単に操作ができる。ライバルであるグーグルのChromecastに比べると、eコマースとの連携などトータルのサービス力ではアマゾンのお得感が大きく上回る。

オリジナルの動画配信といえば、インターネットテレビ局をコンセプトにするAbemaTVも急成長を続けている。テレビのチャンネルを切り替えるように気軽にザッピングしながら多彩なコンテンツを楽しめるのがいい。PCやスマートフォンだけでなく、今回取材するAirStickやApple TV、Chromecastなどのデバイスを使って大画面テレビでも視聴できる。

2017年はVODサービスの競争が一段と熱を帯びてきそうだ。充実したコンテンツを並べて、洗練されたハードまたはアプリのユーザーインターフェースの完成度をどこまで仕上げてくるかが競争を勝ち抜くポイントになるだろう。CCCのリニューアルされた「TSUTAYA movie」とストリーミング端末「AirStick」の実力はどうだろうか。

■AirStickのセットアップはとても簡単

AirStickは、プラットフォームにAndroid TVを採用するHDMIスティック型端末だ。テレビやモニターのHDMI端子に挿して、有線または無線接続でインターネットにつなぐ。電源は付属のUSBアダプターから給電する。LANケーブルを使って有線接続すると、AirStickのもう一つの機能である簡易無線ルーターが使えるようになる。8台の機器まで同時に接続可能。

AirStickをテレビのHDMI端子に装着。電源はアダプターをmicroUSB端子に装着して供給する

AirStickは無線でインターネットに接続できるが、有線LANケーブルをつないで接続することも可能だ

次ページ約5万本のコンテンツをバランス良く揃える。アダルト系も充実

1 2 3 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 文化庁、BDレコーダーに掛かる私的録音録画補償金額を認可。1台当たり税抜182円が上乗せへ
2 テクニクス、新完全ワイヤレスイヤホン投入を予告。ティザー映像を公開
3 アップル初売りが新年1/2からスタート。対象iPhone購入で最大3万円のギフトカードをプレゼント
4 なぜ? 実は「大きいほど人気」なPolk Audioのスピーカー、全3シリーズの“大型モデル”比較試聴でわかった魅力
5 CD再生は “クロック” でさらに化ける!プロ機譲りの実力機、MUTEC「MC-3+」の音質グレードアップ技
6 評論家イチオシ!LUMIN「P1 mini」レビュー。「驚くほどの音質の良さが体験できた」
7 名盤『交響組曲宇宙戦艦ヤマト』の新たな船出。リミックスという選択に挑んだエンジニアの声を訊く
8 VGP2025・優秀賞獲得モデルから厳選!審査員5名が “絶対推し” のデノン/マランツ/B&W/DALI
9 アキュフェーズのフラグシップアンプ「E-800S」が堂々初登場3位<ハイファイオーディオ売れ筋ランキング11月>
10 Qobuz開始の波及効果大。ネットワークオーディオ関連の需要拡大<販売店の声・売れ筋ランキング11月>
12/27 12:04 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.195
アナログ Vol.86 2024 WINTER
季刊・アナログ
最新号
Vol.86
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX