公開日 2017/10/10 00:00
【レビュー】Google Home:ついに日本上陸、未来へ向かうスマートスピーカー
満を持して登場
話題のスマートスピーカー「Google Home」を手に入れ、自宅で何日かにわたってじっくりテストした。海外での発売からかなり時間が経っていたため、導入までかなり待たされた実感があったが、待っただけのことはある素晴らしい仕上がりだった。
■Google Homeの外観
Google Homeは、Googleが自社開発したスマートスピーカーだ。いよいよこの10月から日本でも発売された。価格は14,000円。ほかにGoogle Home Miniも予約を受け付けており、こちらの価格は6,000円。どちらにしても安い。
Google Homeの本体は、円錐を途中で斜めにスライスしたような独特の形状をしている。Googleが自ら説明しているように、ガジェットらしさを感じさせないデザインだ。柔らかな印象で、良い意味で主張がない。それでいて斜めのカッティングによって近未来的雰囲気も感じさせる。上手なプロダクトデザインだと思う。
このスライスした断面部には、一見何も操作部や表示部が無いように見えるが、中にライトが仕込まれている。音声認識を受け付けると赤、青、黄、緑の光がぐるっと回り、受け付け中であることが一目で理解できる。
またこの断面にはタッチセンサーも内蔵。タップすると音楽の一時停止と再生、タイマーやアラームの停止が行える。指を置いてぐるっと円形に回すと、ボリュームのアップダウン操作もできる。また長押しすると音声アシスタントの起動も可能だ。
細かなところでは、L字型の電源プラグを本体下から垂直に差し込む工夫が行われており、これによって電源ケーブルをスマートに引き出せる。こういった気配りがさりげなく行われていることには感心させられる。
サイズは直径が96.4mm、高さが142.8mm。質量は本体が477g。電源はACアダプターで、この質量は130g。
■2インチスピーカー+デュアルパッシブラジエーター
Google Homeでできることは数多い。だが、スマートスピーカーというくらいなので、音楽を聴く用途が最も頻繁に使われるだろう。
本機は外部音声出力を持たない。このため音質に満足できなくても、ほかの機器で音を出すことはできない。のちほど紹介するように、本機の音は決してよくないので、外部出力できないのは残念なポイントだ。
下部のグリルを外すとスピーカーユニットなどを見ることができる。直径2インチ(約5cm)のスピーカーユニットが前方に1基搭載されている。また同じ口径のパッシブラジエーターも左右に1基ずつ備えている。なお下部のグリルは、カッパー、カーボン、コーラルのものがオプションで用意されている。
Google Homeはマルチルームに対応しているので、複数のGoogle HomeやGoogle Home Miniを使って同じ楽曲を再生したりすることもできる。だが今回はデバイスが1台しかなく、マルチルーム再生は試せていない。
そのほか、Google Homeに対応したスマートデバイスや、同じGoogleが提供するChromecastなど操作することもできる。今回はChromecastに加えて、Philipsのスマート電球「Hue」も試してみた。
なお、セットアップはガイドに沿って行ったら非常にかんたんだった。Chromecastなどと同じく、Google Homeアプリとうまく連携して設定することができ、ほとんど迷うことはないだろう。
■スマートスピーカーの要、音声認識の精度は?
Google Homeは音声で操作するデバイスなので、音声認識の精度はとても重要だ。
マイクは上部左右に2つ備えられている。また本体の背面上部にはミュートボタンを備え、音声入力を受け付けないように設定することもできる。
音声認識操作を行うには、まず「OK、Google」という“トリガーワード”をスピーカーに向かって語りかける。このトリガーワードをGoogle Homeが認識すると、次の質問や指示を受け付ける。一定時間入力がないと元に戻る。このトリガーワードをいかに高い精度で認識するか(またはしないか)ということが、スマートスピーカーにとっての第一関門となる。
ここでテスト環境について触れておくと、筆者の家は大変騒々しい。何しろまだ小さい息子が3人いる。小学校6年生、小学校2年生、幼稚園年長の息子たちが、ただでさえ狭い家の中で、常に叫んだり喚いたりしている。
今回のテストではGoogle Homeをダイニングテーブルの上に置いて使用することが多かったが、ノイズは子供達の声だけにとどまらない。換気扇の音、近くのシンクで皿洗いをしている音、リビングのテレビの音など、ノイズ源がやたらに多く、しかも複数の音が混ざり合っている。スマートスピーカーに申し訳ないほど過酷な条件だ。
だがそのような劣悪な環境でも、Google Homeがほぼ100%に近い精度で「OK、Google」という言葉をしっかり聞き取るのには驚いた。しかもはじめに登録しておいた筆者の声だけでなく、初めて聞くであろう幼稚園児の「OK、Google」にも的確に反応する。
距離が多少あっても認識に問題はない。たとえばスピーカーを置いたダイニングの隣の部屋からでも、少し声を張れば認識してくれた。また音楽をある程度の音量で再生していても、ほとんど音声の認識精度は落ちなかった。
■Google Homeの外観
Google Homeは、Googleが自社開発したスマートスピーカーだ。いよいよこの10月から日本でも発売された。価格は14,000円。ほかにGoogle Home Miniも予約を受け付けており、こちらの価格は6,000円。どちらにしても安い。
Google Homeの本体は、円錐を途中で斜めにスライスしたような独特の形状をしている。Googleが自ら説明しているように、ガジェットらしさを感じさせないデザインだ。柔らかな印象で、良い意味で主張がない。それでいて斜めのカッティングによって近未来的雰囲気も感じさせる。上手なプロダクトデザインだと思う。
このスライスした断面部には、一見何も操作部や表示部が無いように見えるが、中にライトが仕込まれている。音声認識を受け付けると赤、青、黄、緑の光がぐるっと回り、受け付け中であることが一目で理解できる。
またこの断面にはタッチセンサーも内蔵。タップすると音楽の一時停止と再生、タイマーやアラームの停止が行える。指を置いてぐるっと円形に回すと、ボリュームのアップダウン操作もできる。また長押しすると音声アシスタントの起動も可能だ。
細かなところでは、L字型の電源プラグを本体下から垂直に差し込む工夫が行われており、これによって電源ケーブルをスマートに引き出せる。こういった気配りがさりげなく行われていることには感心させられる。
サイズは直径が96.4mm、高さが142.8mm。質量は本体が477g。電源はACアダプターで、この質量は130g。
■2インチスピーカー+デュアルパッシブラジエーター
Google Homeでできることは数多い。だが、スマートスピーカーというくらいなので、音楽を聴く用途が最も頻繁に使われるだろう。
本機は外部音声出力を持たない。このため音質に満足できなくても、ほかの機器で音を出すことはできない。のちほど紹介するように、本機の音は決してよくないので、外部出力できないのは残念なポイントだ。
下部のグリルを外すとスピーカーユニットなどを見ることができる。直径2インチ(約5cm)のスピーカーユニットが前方に1基搭載されている。また同じ口径のパッシブラジエーターも左右に1基ずつ備えている。なお下部のグリルは、カッパー、カーボン、コーラルのものがオプションで用意されている。
Google Homeはマルチルームに対応しているので、複数のGoogle HomeやGoogle Home Miniを使って同じ楽曲を再生したりすることもできる。だが今回はデバイスが1台しかなく、マルチルーム再生は試せていない。
そのほか、Google Homeに対応したスマートデバイスや、同じGoogleが提供するChromecastなど操作することもできる。今回はChromecastに加えて、Philipsのスマート電球「Hue」も試してみた。
なお、セットアップはガイドに沿って行ったら非常にかんたんだった。Chromecastなどと同じく、Google Homeアプリとうまく連携して設定することができ、ほとんど迷うことはないだろう。
■スマートスピーカーの要、音声認識の精度は?
Google Homeは音声で操作するデバイスなので、音声認識の精度はとても重要だ。
マイクは上部左右に2つ備えられている。また本体の背面上部にはミュートボタンを備え、音声入力を受け付けないように設定することもできる。
音声認識操作を行うには、まず「OK、Google」という“トリガーワード”をスピーカーに向かって語りかける。このトリガーワードをGoogle Homeが認識すると、次の質問や指示を受け付ける。一定時間入力がないと元に戻る。このトリガーワードをいかに高い精度で認識するか(またはしないか)ということが、スマートスピーカーにとっての第一関門となる。
ここでテスト環境について触れておくと、筆者の家は大変騒々しい。何しろまだ小さい息子が3人いる。小学校6年生、小学校2年生、幼稚園年長の息子たちが、ただでさえ狭い家の中で、常に叫んだり喚いたりしている。
今回のテストではGoogle Homeをダイニングテーブルの上に置いて使用することが多かったが、ノイズは子供達の声だけにとどまらない。換気扇の音、近くのシンクで皿洗いをしている音、リビングのテレビの音など、ノイズ源がやたらに多く、しかも複数の音が混ざり合っている。スマートスピーカーに申し訳ないほど過酷な条件だ。
だがそのような劣悪な環境でも、Google Homeがほぼ100%に近い精度で「OK、Google」という言葉をしっかり聞き取るのには驚いた。しかもはじめに登録しておいた筆者の声だけでなく、初めて聞くであろう幼稚園児の「OK、Google」にも的確に反応する。
距離が多少あっても認識に問題はない。たとえばスピーカーを置いたダイニングの隣の部屋からでも、少し声を張れば認識してくれた。また音楽をある程度の音量で再生していても、ほとんど音声の認識精度は落ちなかった。
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