公開日 2019/06/25 09:58
パナソニック「4K有機ELビエラ GZ2000」実力解剖。“圧倒的高画質”の魅力に触れる
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VGPアワード2019夏の審査会において、評論家全員からの満票を獲得。突き抜けるほどに圧倒的な高画質、そして臨場感あふれるサウンドも兼備したあらゆるテレビの頂点に輝く名機の真価に迫る。
■この最高画質を見ずに有機ELテレビは語れない
VGP2019夏の批評家大賞の栄誉に輝いたパナソニックの有機ELテレビ“VIERA(ビエラ)”「GZ2000」。審査員が満場一致で「最高画質」として推薦した高画質、そして有機ELテレビの高画質テクノロジーをリードする存在として、業界内でも注目を集めること必至のモデルだ。
GZ2000の高画質に、何故これだけの注目が集まるのか。最大の理由は、独自に設計した構造、素材、パネル駆動、そして自社工場でディスプレイ部から組み上げた「Dynamicハイコントラスト有機ELディスプレイ」の採用にある。「Dynamicハイコントラスト有機ELディスプレイ」の構造はパナソニックのオリジナルであり構造の詳細は非公開だが、GZ2000にもたらされた高画質としての成果は、一目ですぐにわかる。
まず、一般的な有機ELと比べてピーク輝度が一段と引き上げられている。もう一つの重要なポイントは、輝度をアップしながらも有機ELの特性を踏まえ、画面輝度で変動する熱なども考慮した安定したパネル駆動を実現したことである。静止画の輝度以上に、テレビの宿命である時間軸で動く映像を表示した際に、安定した画質表現をもたらす設計なのだ。
眩しいまでの光の表現力を備える有機ELディスプレイの輝度をコントロールするのは、GZ2000のみに採用する「Dot ContrastパネルコントローラーPro」だ。技術的な光と色を分離して制御し、有機ELパネルの弱点とされてきた高輝度階調のなかで色が抜ける現象を回避。高輝度下でも、色の違いを鮮明に描き出す表現力は今までにないディテールを描き出す。
有機ELディスプレイの特性である漆黒表現は、映像制作のプロフェッショナルクオリティのパネルチューニングを実施。自社の有機ELディスプレイ製造ラインにGZ2000専用の計測・調整暗室ブースが設けられ、製造される有機ELディスプレイの1枚1枚の全個体に対して、ホワイトバランスなどの調整に加え、独自開発の測定機材による計測・調整が行われ、従来以上の精度の暗部階調表現を実現。黒と黒の微かな違いを描きわける領域へと踏み出している。
■「高音質」を超える「臨場感」ドルビーアトモスに対応
GZ2000は音響設計も規格外だ。内蔵スピーカーは合計140Wもの出力を誇る3・2chスピーカーシステムに、世界初(※2019年7月19日発売予定。民生用テレビにおいて)となるテレビ一体型イネーブルドスピーカーを内蔵。天井からの反射音によりドルビーアトモスの立体音響をリアルに再現する。サウンドはオーディオグレードのパーツを使用した“Tuned by Technics”がさらに進化。新たにTechnicsのオーディオ機器に使用されている“JENO Engine”を搭載している。
■輝度と色の深みを巧みに両立4K/HDRの真価を味わう
実際の4K映像を視聴するとGZ2000のテクノロジーに裏づけられた高画質がよくわかる。たとえば、NHKで放送していた『蔵王〜四季彩 巡りて〜』では晴れた空に樹氷という高輝度に情報が集中するシーンでは、GZ2000は白の中での階調を飛ばすことなく丁寧に描き、樹氷の雪の立体感をキレよく映し出す。サッカーの中継もGZ2000の高画質が発揮されるコンテンツで、スタジアムの芝目の質感までわかる繊細な描写力、ユニフォームの背番号までクッキリ見られるキレのよさは圧巻だった。
照明を落としてUltra HDブルーレイで視聴した『アリー/スター誕生』の「シャロウ」のライブシーンでは、作品表現として意図的に取り入れたステージライトの眩しい光のパワー感から映像面の実力差がわかるし、その光の輪郭、光の中の階調まで丁寧に描き分ける。アリー(レディ・ガガ)を照らすスポットライトの赤青緑のカラーは、輝度と色の深みが両立した表現が鮮烈だ。ステージを臨場感たっぷりに再現するドルビーアトモスによる音響効果も実感できた。
高画質モデル揃いの有機ELテレビの中で差別化を果たしたGZ2000。有機ELテレビの画質として新次元を切り開いた映像表現は、今後の新基準となっていくことだろう。
(提供:パナソニック株式会社)