公開日 2019/11/27 06:15
ゲオ「1980円完全ワイヤレスイヤホン」の実力は? 実際に買って使ってみた
使い勝手や音質をチェック
いま人気を集める完全ワイヤレスイヤホンに、ゲオが1980円(税抜)という格安モデル「GRFD-SWE04」を投入してきた。その実力はどうなのか、実際に購入して編集部記者が試してみた。
さて、いきなり本筋から逸れるが少しだけ記者の自分語りをさせてほしい。記者は学生時代にゲオでアルバイトをしていた経験がある(シフトリーダーにもなった)。そんな身だからこそ、今回の製品は自分がレビューしなければと、勝手な使命感に駆られた次第だ。
話を本筋に戻すと、本機「GRFD-SWE04」は、Bluetooth 5.0対応の完全ワイヤレスイヤホン。対応コーデックはSBCのみだが、2019年7月に発売の「GRFD-SWE03」と比べ、充電用ケースを満充電するまでの時間が2時間から1時間へと短縮。さらにケースサイズをひとまわりコンパクトにすることで持ち運びの利便性も向上させた。連続音楽再生時間は約4 - 5時間。付属ケースで本体を3回分充電できる。
イヤホン部には6mm径ドライバーを搭載。充電ケースのほか、S/M/Lサイズのイヤーピースと充電用USBケーブル(USB A/Micro-B)が付属する。なおUSB充電器は付属しない。カラーバリエーションはブラック/レッド/ブルーの3色を用意。今回はブラックを購入した。
左右の本体両方に物理ボタンを備え、電源オン/オフ、および音楽の再生/停止操作が可能。「2回タップで曲送り」などの機能はなく、再生/停止だけというシンプルな仕組みだ。
本体、ケースともに見た目は結構プラスチック感が強く、あまり高級感はないが、イヤホン本体がマグネットでケースにしっかり固定されるなど機能面は充分。ケースから取り出すだけでの左右筐体間およびスマホとの自動ペアリング、ケースにしまえば音楽再生の自動終了といった、基本機能はしっかりと押さえている。
左右筐体やスマートフォンとのペアリング完了時のアナウンス音は「ピッ」と短いBEEP音が鳴るだけと非常にシンプル(音の高低で電源オンなのかペアリング完了なのかは判断できる)。前述の外観や物理ボタンの機能がシンプルなことなど、コストを抑えるための努力が様々な面で感じられる。
パッケージにも「初心者でも簡単」「コスパ最強モデル」とキャッチコピーを入れてアピールしているように、本機は初めて完全ワイヤレスイヤホンを使うようなライトユーザーがメインターゲットだろう。そこで今回は、スマホでサブスクリプション型音楽配信サービスの邦楽ヒットチャートを中心に聴いてみた。
その注目の音質だが、低音をかなり強調した「ザ・低音!」と言いたくなるチューニング。かなりハッキリとキャラクターづけをしている印象で、スマホ側のベースブースト機能を間違えてオンにしてしまっていないか勘違いするほどの重低音だ。
いわゆるドンシャリ傾向ではあるが、高域のシャリシャリ感よりも、低音の存在感がとにかく印象に残る。ただし、だからといって聞くに堪えないレベルというわけではなく、中音域や音場再生も含め、価格を考えれば全体的には納得できる範囲の音に仕上がっているように思う。
最近の人気アーティストであれば、GENERATIONSや三代目 J SOUL BROTHERSをはじめとするダンスミュージックは聴いていて心地いい。しかし他ジャンルの、例えばLittle Glee Monsterは本人たちの歌声よりもバックバンドのベース演奏が目立ってしまったりするので、正直に言えば楽曲を選ぶイヤホンだろう。
ハイエンドイヤホンの世界を知ってしまっている身からすると、音の分離感もどうしても物足りなく感じてしまう。昨今の音数が多いアニソンなどでは各パートの音がもう少しちゃんと分離してくれるとうれしいと感じることもあった。
一方で、中音域の再生能力は悪くない。ピアノやギター1本の弾き語り曲などはボーカルの質感もしっかり楽しめる。音場もそれなりに広く、大規模スタジアムでのライブ音源でのシンガロングなども臨場感を失わない。
全体的には、人やジャンルは選ぶが、これほどの低価格なのに、予想以上にしっかりとまとめてきたなという印象だ。当サイトでのニュース記事に「忘年会の景品に良さそう」とTwitterで反応してくれた読者を見かけたが、記者も同感だ。完全ワイヤレスイヤホン未体験者の入門機として、面白い存在と言えるだろう。
さて、いきなり本筋から逸れるが少しだけ記者の自分語りをさせてほしい。記者は学生時代にゲオでアルバイトをしていた経験がある(シフトリーダーにもなった)。そんな身だからこそ、今回の製品は自分がレビューしなければと、勝手な使命感に駆られた次第だ。
話を本筋に戻すと、本機「GRFD-SWE04」は、Bluetooth 5.0対応の完全ワイヤレスイヤホン。対応コーデックはSBCのみだが、2019年7月に発売の「GRFD-SWE03」と比べ、充電用ケースを満充電するまでの時間が2時間から1時間へと短縮。さらにケースサイズをひとまわりコンパクトにすることで持ち運びの利便性も向上させた。連続音楽再生時間は約4 - 5時間。付属ケースで本体を3回分充電できる。
イヤホン部には6mm径ドライバーを搭載。充電ケースのほか、S/M/Lサイズのイヤーピースと充電用USBケーブル(USB A/Micro-B)が付属する。なおUSB充電器は付属しない。カラーバリエーションはブラック/レッド/ブルーの3色を用意。今回はブラックを購入した。
左右の本体両方に物理ボタンを備え、電源オン/オフ、および音楽の再生/停止操作が可能。「2回タップで曲送り」などの機能はなく、再生/停止だけというシンプルな仕組みだ。
本体、ケースともに見た目は結構プラスチック感が強く、あまり高級感はないが、イヤホン本体がマグネットでケースにしっかり固定されるなど機能面は充分。ケースから取り出すだけでの左右筐体間およびスマホとの自動ペアリング、ケースにしまえば音楽再生の自動終了といった、基本機能はしっかりと押さえている。
左右筐体やスマートフォンとのペアリング完了時のアナウンス音は「ピッ」と短いBEEP音が鳴るだけと非常にシンプル(音の高低で電源オンなのかペアリング完了なのかは判断できる)。前述の外観や物理ボタンの機能がシンプルなことなど、コストを抑えるための努力が様々な面で感じられる。
パッケージにも「初心者でも簡単」「コスパ最強モデル」とキャッチコピーを入れてアピールしているように、本機は初めて完全ワイヤレスイヤホンを使うようなライトユーザーがメインターゲットだろう。そこで今回は、スマホでサブスクリプション型音楽配信サービスの邦楽ヒットチャートを中心に聴いてみた。
その注目の音質だが、低音をかなり強調した「ザ・低音!」と言いたくなるチューニング。かなりハッキリとキャラクターづけをしている印象で、スマホ側のベースブースト機能を間違えてオンにしてしまっていないか勘違いするほどの重低音だ。
いわゆるドンシャリ傾向ではあるが、高域のシャリシャリ感よりも、低音の存在感がとにかく印象に残る。ただし、だからといって聞くに堪えないレベルというわけではなく、中音域や音場再生も含め、価格を考えれば全体的には納得できる範囲の音に仕上がっているように思う。
最近の人気アーティストであれば、GENERATIONSや三代目 J SOUL BROTHERSをはじめとするダンスミュージックは聴いていて心地いい。しかし他ジャンルの、例えばLittle Glee Monsterは本人たちの歌声よりもバックバンドのベース演奏が目立ってしまったりするので、正直に言えば楽曲を選ぶイヤホンだろう。
ハイエンドイヤホンの世界を知ってしまっている身からすると、音の分離感もどうしても物足りなく感じてしまう。昨今の音数が多いアニソンなどでは各パートの音がもう少しちゃんと分離してくれるとうれしいと感じることもあった。
一方で、中音域の再生能力は悪くない。ピアノやギター1本の弾き語り曲などはボーカルの質感もしっかり楽しめる。音場もそれなりに広く、大規模スタジアムでのライブ音源でのシンガロングなども臨場感を失わない。
全体的には、人やジャンルは選ぶが、これほどの低価格なのに、予想以上にしっかりとまとめてきたなという印象だ。当サイトでのニュース記事に「忘年会の景品に良さそう」とTwitterで反応してくれた読者を見かけたが、記者も同感だ。完全ワイヤレスイヤホン未体験者の入門機として、面白い存在と言えるだろう。