公開日 2021/10/09 07:00
Nintendo Switchに待望のBluetooth機能!遅延具合は?外付けBT送信機とも比べてみた
ワイヤレスイヤホンでのプレイが手軽に
Nintendo SwitchがBluetoothへ正式対応した。当ファイルウェブでは、以前にBluetooth送信機を利用する方法をレポートしたことがあるが、そのときとゲーム体験はどのように違ってくるのか? 編集部記者が実際に試してみた。
Switchに追加されたBluetooth機能は、対応コーデックがSBCのみ。そこで今回は、Switchの新機能を使って完全ワイヤレスイヤホンと接続する方法と、以前に試したBluetooth送信機を用いて、より低遅延なaptX LLコーデックでの接続とを主に比較した。
まず、SwitchをBluetooth対応にさせるには、「設定」メニューから「本体」>「本体の更新」を選択。ファームウェアを更新すると、設定に「Bluetoothオーディオ」が追加される。
そして、この「Bluetoothオーディオ」から「登録する」を選び、イヤホン側もペアリングを待機状態にすると、対象のイヤホン名がSwitchの画面に登場するので、それを選べば準備は完了だ。ふだんからスマートフォンなどでBluetoothイヤホンを使っている人であれば、Switchでも特に迷うことなく設定は完了するだろう。ちなみに、イヤホン側のペアリングは、イヤホン本体のタッチボタン/物理ボタンを長押しすることで待機状態になる製品が多い(メーカーや製品によって異なるので手持ち製品のマニュアルを確認してほしい)。
まずは色々なゲームを遊んでみたが、やはり単体でのワイヤレスオーディオ体験はかなり手軽で魅力的だ。今回は複数のBluetoothイヤホンを登録してみたが、その切り替えも実にスムーズだった。
ただ、遅延という点ではやはりSBCコーデックのみというのはデメリットだ。最もベーシックなBluetoothコーデックであるSBCは、様々な工夫で遅延を抑える後発のコーデックに比べると不利だと言わざるを得ない。
例えば、「太鼓の達人」では、スピーカーや有線イヤホンであれば問題なくクリアできる曲も、Bluetoothイヤホン使用時はミスになってしまうことが増えた。画面に流れてくる映像を頼りに、聴こえてくる音楽よりも早めのタイミングでJoy-Conを振らないといけない印象だ。
また、アクションゲームでも、マリオが地面を蹴ってから少しだけ遅れてあのジャンプ音が聞こえるなど、キャラクターの動きと効果音のタイミングに若干のズレを感じることがあった。プレイに致命的というほどではないが、気になる人は気になってしまうだろう。
昨今のワイヤレスイヤホンには、SBCコーデックでも独自技術によって低遅延を実現しているモデルも存在する。このタイプを試してみたところ、たしかに先ほどよりは状況が改善したが、それでもやはり音ゲーをやり込むには厳しさが残る。
最後に、aptX LL対応のBluetooth送信機、クリエイティブ「BT-W3」をセット。aptX LLの「LL」は「Low Latency(低遅延)」を意味するだけあって、かなり遅延は抑えられた。太鼓の達人も有線イヤホン使用時とほぼ変わらない感覚でクリアでき、アクションゲームでのジャンプ音もズレはほとんど気にならない。
なお、こちらの方法ではBluetooth送信機がイヤホン/ヘッドホンと通信しているため、Switch本体のBluetooth機能は使われていない。そのため、Switchの画面を見ながらのペアリング設定は行えない。
また、USBタイプのBluetooth送信機を(ドックではなく)Switch本体に取り付けた場合、ドックに本体を戻す際には送信機を取り外す必要が出てくる。これらの点において、Switch本体がBluetooth機能を装備した意義は大きい。
なにより、ケーブルの取り回しに気を使う必要もなくなるし、深夜にボリュームを上げても家族に迷惑をかけない。また、USB送信機がないので遊び終わったらそのままドックに戻すことができる。この手軽さはかなり魅力的だ。特に、移動中の電車内などでSwitchを楽しむケースではワイヤレスの恩恵は非常に大きい。
音のタイミングにシビアなゲームには向かないが、ライトな使い方ならばSwitchに追加されたBluetooth機能でも充分に楽しめる。ゲームライフをより一層充実させるために、Switchユーザーはぜひ活用してほしい機能だ。
Switchに追加されたBluetooth機能は、対応コーデックがSBCのみ。そこで今回は、Switchの新機能を使って完全ワイヤレスイヤホンと接続する方法と、以前に試したBluetooth送信機を用いて、より低遅延なaptX LLコーデックでの接続とを主に比較した。
まず、SwitchをBluetooth対応にさせるには、「設定」メニューから「本体」>「本体の更新」を選択。ファームウェアを更新すると、設定に「Bluetoothオーディオ」が追加される。
そして、この「Bluetoothオーディオ」から「登録する」を選び、イヤホン側もペアリングを待機状態にすると、対象のイヤホン名がSwitchの画面に登場するので、それを選べば準備は完了だ。ふだんからスマートフォンなどでBluetoothイヤホンを使っている人であれば、Switchでも特に迷うことなく設定は完了するだろう。ちなみに、イヤホン側のペアリングは、イヤホン本体のタッチボタン/物理ボタンを長押しすることで待機状態になる製品が多い(メーカーや製品によって異なるので手持ち製品のマニュアルを確認してほしい)。
まずは色々なゲームを遊んでみたが、やはり単体でのワイヤレスオーディオ体験はかなり手軽で魅力的だ。今回は複数のBluetoothイヤホンを登録してみたが、その切り替えも実にスムーズだった。
ただ、遅延という点ではやはりSBCコーデックのみというのはデメリットだ。最もベーシックなBluetoothコーデックであるSBCは、様々な工夫で遅延を抑える後発のコーデックに比べると不利だと言わざるを得ない。
例えば、「太鼓の達人」では、スピーカーや有線イヤホンであれば問題なくクリアできる曲も、Bluetoothイヤホン使用時はミスになってしまうことが増えた。画面に流れてくる映像を頼りに、聴こえてくる音楽よりも早めのタイミングでJoy-Conを振らないといけない印象だ。
また、アクションゲームでも、マリオが地面を蹴ってから少しだけ遅れてあのジャンプ音が聞こえるなど、キャラクターの動きと効果音のタイミングに若干のズレを感じることがあった。プレイに致命的というほどではないが、気になる人は気になってしまうだろう。
昨今のワイヤレスイヤホンには、SBCコーデックでも独自技術によって低遅延を実現しているモデルも存在する。このタイプを試してみたところ、たしかに先ほどよりは状況が改善したが、それでもやはり音ゲーをやり込むには厳しさが残る。
最後に、aptX LL対応のBluetooth送信機、クリエイティブ「BT-W3」をセット。aptX LLの「LL」は「Low Latency(低遅延)」を意味するだけあって、かなり遅延は抑えられた。太鼓の達人も有線イヤホン使用時とほぼ変わらない感覚でクリアでき、アクションゲームでのジャンプ音もズレはほとんど気にならない。
なお、こちらの方法ではBluetooth送信機がイヤホン/ヘッドホンと通信しているため、Switch本体のBluetooth機能は使われていない。そのため、Switchの画面を見ながらのペアリング設定は行えない。
また、USBタイプのBluetooth送信機を(ドックではなく)Switch本体に取り付けた場合、ドックに本体を戻す際には送信機を取り外す必要が出てくる。これらの点において、Switch本体がBluetooth機能を装備した意義は大きい。
なにより、ケーブルの取り回しに気を使う必要もなくなるし、深夜にボリュームを上げても家族に迷惑をかけない。また、USB送信機がないので遊び終わったらそのままドックに戻すことができる。この手軽さはかなり魅力的だ。特に、移動中の電車内などでSwitchを楽しむケースではワイヤレスの恩恵は非常に大きい。
音のタイミングにシビアなゲームには向かないが、ライトな使い方ならばSwitchに追加されたBluetooth機能でも充分に楽しめる。ゲームライフをより一層充実させるために、Switchユーザーはぜひ活用してほしい機能だ。