ボーズ「QuietComfort Earbuds II」のノイズキャンセルが“世界最高”って本当？一日中使って確かめた

“世界最高のノイズキャンセリング”、その仕組みとは？

QCシリーズが誇るANC機能は強化され、新たに「CustomTuneテクノロジー」が搭載された。装着する度にユーザーの耳の中や装着状態に合わせて、ノイズキャンセリングや再生時の音の特性を自動調整する機能で、その恩恵は大きい。

人それぞれの耳のかたちや装着時の状態に合わせて、誰もがボーズの追求するサウンドを楽しめるのはもちろん、ノイズを抑えるための信号もユーザーに合わせて調整できるため、一般的にANCでは打ち消しにくいとされる中高音域のノイズに対しても、低減効果がアップしたという。実際に試した効果のほどは、後述する試聴パートでじっくり検証する。

CustomTuneテクノロジーは、（1）イヤホンをケースから取り出して装着すると、（2）「ブォン」という独自のトー ンを再生して、（3）ユーザーの耳の中の音響状態を測定、（4）測定した特性に合わせて、ノイズキャンセリングと音質のパフォーマンスを調整する、という流れで行われる。これが、装着してからわずか0.5秒で行われるというから驚きだ。

CustomTuneテクノロジーの測定には内蔵マイクを使う。左右イヤホンそれぞれに内側1個、外側3個の合計4個を搭載しており、これらのマイクが不要なノイズを検出。そのノイズを測定して、専用のアルゴリズムで消音処理を行うのだという。

ボーズの技術力が活かされているのが、その精度と処理速度だ。わずか1/1000秒未満という速さで、正確に逆位相信号（ノイズを打ち消すための信号）を生成するという。これが、QCシリーズの強みである劇的なノイズキャンセリング効果を生み出し、今回 “世界最高” を謳うレベルに引き上げられているのだ。


「ノイズキャンセリング」について動画で見る

イヤーチップ＋スタビリティバンドの組み合わせで、あらゆる耳にフィット！

ボーズのイヤホンはどのモデルも装着時のフィット感が高い。もちろんQC Earbuds IIもだ。従来機ではフック一体型のイヤーチップが用いられていたが、本機では新たに、イヤーチップに「スタビリティバンド」を組み合わせる、「Bose Fit Kit」を採用している。

スタビリティバンドは耳穴に入れるイヤーチップとは別に、イヤホン装着部分の周囲を囲むように付けるもの。装着時に耳穴周辺とのフィット感を高めて、ズレにくくしてくれる。これにイヤーチップを組み合わせて、ぴったりとした装着を実現する。

サイズ展開はいずれも3サイズ。それぞれユーザーの耳に最適な大きさを選ぶことで、高いフィット感が得られる。イヤホンを正しく装着してしっかりフィットさせることは、ANCの効果を引き出すためにも不可欠。ぜひ、自分に最適な組み合わせを見つけてほしい。


フィット感を高める「Bose Fit Kit」について動画で見る

不意の大音量も自動抑制。Awareモードでクリア＆快適な外音取り込み

ANCモードには、周囲の騒音をカットし静寂な空間を作る「Quietモード」と、外音を取り込み周囲の状況を把握できる「Awareモード」の2種類がある。イヤホン表面のロゴが入ったマットな部分がタッチセンサーになっており、ここを長押しするか、対応アプリ「Bose Music App」で切替えられる。