公開日 2024/05/29 10:50
【完全ワイヤレス特集 PART.2】30,000円以上でお薦めは?
フラグシップが並ぶ! 音質で選ぼう
毎号300機種以上の取材を行っているヘッドホン専門誌のスタッフが、10個の切り口から推奨モデルを厳選。春夏シーズンを一緒に過ごす完全ワイヤレスイヤホンを見つけましょう。
フラグシップが並ぶ! 音質で選ぼう
エントリークラスよりも高性能、高音質なイヤホンを探している方は3万円以上の価格帯に注目してください。というのも人気の「AirPods Pro」の価格は約4万円で、この価格帯で各社は腕によりをかけたフラグシップモデルを揃えているからです。
まずデノンは医療技術を応用したパーソナライズ機能を搭載。AVIOTはピエール中野氏とのコラボ第7弾となる驚異の3種5基のドライバーで勝負します。Noble AudioはIEM開発、Astell&KernはDAP開発の知見を活かしてBluetooth SoC以外にDACを個別に搭載。Sennheiserは実績ある自社開発ドライバーを搭載した第4世代フラグシップを投入、音に磨きをかけています。
■ASTELL&KERN「AK UM100 MK2」¥39,600(税込)
Bluetooth SoCとは別にHi-Fi DAC「AK4332ECB」を搭載する、まるでDAPのような設計手法を採用します。ドライバーはバランスド・アーマチュア1基。ノズル近くにレイアウトし、メッシュやアコースティックチャンバーを調整することで解像度の高いサウンドを届けます。
■AVIOT「TE-ZX1-PNK」¥49,500(税込)
凛として時雨のドラマー、ピエール中野氏とのコラボモデル第7弾。ダイナミック型と平面磁界駆動型を各1基、バランスド・アーマチュア型を3基という脅威のマルチドライバーが特長です。金属ノズルの採用やDSP処理を最小限にするなど、ピュアな音づくりにこだわっています。
■DENON「PerL Pro」¥OPEN(参考価格¥48,390/税込)
新生児の難聴検査に用いる医療技術を応用したパーソナライズ機能を搭載し、デノンが目指す理想のサウンドを誰でも楽しめるのが特長です。ドライバーはダイナミック型1基で、3層構造のチタンコート振動板を採用。なお、パーソナライズOFFでも「Vivid&Spacious」なサウンドが楽しめます。
■NOBLE AUDIO「FoKus Prestige」¥OPEN(参考価格¥114,880前後)
有線顔負けのサウンドで人気の「FoKus Mystique」をベースに、音のチューニングを変更し、さらにケースとハウジングの素材にスタビライズド・ウッドを採用した特別仕様モデル。ドライバーはIEM設計で実績のあるBA型とダイナミック型を採用したハイブリッド構成。パーソナライズ機能も備えます。
■SENNHEISER「MOMENTUM True Wireless 4」¥OPEN(直販サイト価格¥49,940/税込)
大好評だった前作「MOMENTUM True Wireless 3」から着実な進化を遂げた新作。実績ある「TrueResponseトランスデューサー」を搭載しますが、新たにSnapdragon SooundやLC3コーデックに対応。マイクを刷新したことでノイキャン性能を向上させるなど、音質と利便性の両面を追求しています。
※この記事は2024年春に刊行された「プレミアムヘッドホンガイド」VOL.31の内容をもとに加筆・修正をおこなったものです